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自分の価値を考えよう(会社編)

みなさんは自分の価値について考えたことはありますか?自己分析をすることはとても大事です。今回はそれのもっと本質に迫った話をしたいと思います。

みなさんは自分のこと...どう思っていますか?

この記事は就職活動を控えた大学生、社会人になりたての新卒採用された人たち、そして今働いてる社会人の方々などに見て欲しい話です。

みなさんの多くは会社に属する...もしくはもう属していると思います。その会社で自分は真っ当に仕事出来ているのか?と考えたことありませんか?

今回は会社という環境に属している前提で自分の価値を考える話です。ふつつか者ではありますが、ここからは僕の経験を元にお話します。

参考にした本:「なぜ僕らは働くのか〜君が幸せになるために考えてほしい大切なこと〜」


天職は自分で見つけるもの

突然ですが今の仕事は楽しいですか?やりがいがありますか?「好きなこと」を仕事にしなければいけないと思ってませんか?

僕は仕事は「好きなこと」をすることではないと思います。仕事自体を「好きになるもの」だと思っています。

僕はとある仕事をしていたことがあります。それは簡単に言うと学芸員の補佐をしながら子供の手助けをする仕事でした。

最初はそれが自分にできるのか不安でした。もちろん大変だし仕事も時には増えたり臨機応変に動かないといけないなど簡単ではありませんでした。

でも次第に楽しく感じてきました。理由は単純。僕自身がその仕事のやりがいに気づいたのです。そこからは挑戦もするようになり、とても充実した仕事をしていました。

そこで僕は「仕事を好きになるメカニズム」に気づきました。公式に当てはめると仕事を好きになるプロセスはこのようになります。

天職=仕事への理解+自分の価値

自分が好きになった仕事を表す言葉=天職を解として「仕事への理解+自分の価値」が揃うと僕は仕事を好きになれると思います。

でも実際に仕事の理解ってどういうこと?自分の価値って何?と思われるかもしれません。それについては次のセクションで掘り下げいきます。

ここで覚えておいて欲しいのは「天職は自分で見つけるもの」ということです。だって仕事を好きになれたらそれは天職だと思うからです。

「自分には合わない」「この仕事向いてないかも」と考えるのが早い段階で辞めてしまうとそのきっかけすらも得られないまま辞めてしまうことになります。

人は3年でその仕事がわかってくる、5年で仕事ができるようになるというように仕事は一朝一夕では理解できません。

大事なのは仕事と向き合うことです。向き合い方を考えると仕事が変わります。つまらなそうに仕事をするとどうしても仕事もつまらなそうに考えてしまいます。

仕事を邪魔するのは人間関係

とは言っても「私にはこの仕事は本当に向いてない!」という人もいると思います。確かにそういう人はいますが...。

仕事が上手くいかない要因の多くは、人間関係です。

実際に仕事が向いていないと思う理由の8割ほどはコミュニケーションの欠如、人間関係が要因と言われています。そして技術が足りない、向いてないなどはほんの2割程度と言われています。

人間関係が良ければ仕事はできるし人間関係が悪ければいい仕事は出来ない...と言っても言い過ぎではないくらいは人間関係仕事に直結します。

そして人間関係が悪いと仕事の本質も見えなくなります。

天職などを検討するのには人間関係が悪いというのは充分な理由ですね。どうしようもない場合は上司や他の人に相談するのも1つの手段ですね。

「マンガでわかる!マッキンゼー式ロジカルシンキング」では論理的思考のフレームワークを使って社内の人間関係を改善する方法なども載っています。

本書ではA4メモ書きを「なぜ?」を繰り返すことで人間関係が悪い原因を特定してそれの改善案を考えるという内容だったような気がします。(僕が読んだのは4年前なので曖昧ですが...)。

ここで言いたいのは2つ、「良い仕事をするためには人間関係を重視すること」と「1つの会社で定年を迎えるような時代ではないので、転職をする選択肢もアリ」ということです。

仕事はコミュニケーションによって成り立っています。報連相や社内での会話などは自分を助けてくれることも多いので意識して損はありません。

転職する人も最近は多く、肯定的なイメージもあることも少なくないです。転職活動は計画的に慎重にを意識しておくと怖くないかもしれません。

自分の個性に立ち返って考える

ここで天職の式に戻りましょう。先ほどの式を少し分解するとこうなります。

天職=仕事への理解+自分の価値

天職=(知識+成功体験)+(個性+原体験)

仕事への理解が分解されて「知識と成功体験」、自分の価値が分解されて「個性と原体験」に別れました。知識と成功体験をどれだけ仕事で積んでいるかで仕事への理解が決まります。

ここでは「個性と原体験」を大きく取り上げたいと思います。一度この2つのキーワードに立ち返って考えてみてください。

僕の個性(長所とも言います)はなんだろう...と考えた時に思いつくのがだいたい「発想力」「行動力」「視点」......と出てきます。

僕は自己分析や原体験、成功体験などから自分の個性を考えます。そのような形で考えれる考え方の例を紹介します。

①自分の成功した体験、思い出に残っている体験を考えてください
②それが何故良かったですか?
③それの見直したいことはなんですか?
④自分が行動して良かったことはなんですか?
⑤その体験から考えられる自分の良いところをあげてください

というものです。これでも難しい場合はWhy?Why?と掘り下げてみてください。それを繰り返すことで自分の個性が少しずつ見えてきます。

個性を見つける方法はもう一つあります。それは自分の好きを書き出すことです。僕の場合は「鬼滅の刃」が好きとか...ポケモンが好きとか考えるわけです。

その好きという気持ち自体が大きな武器になりますし、それだけ興味を持てる人は仕事にも向き合い方次第でのめり込めると思います。

個性を見つけるのに大事なのは「とにかく思ったこと、気づいたことは書き出す」「Why?を繰り返して掘り下げれるだけ掘り下げる」ということです。これも「マンガでわかる!マッキンゼー式ロジカルシンキング」で考え方が出てきます。

そしてもう1つだけ個性を考える上で大事なことがあります。それは「常に自分と向き合い考え続けること」です。日常の中のふとした気づきにあなたの魅力的な個性があるかもしれません。

この3つのポイントを通して自分を好きになって欲しいです。「今まできづかなかったけど実はこうなんだ!すごい!」と自分に言い聞かせましょう。自分を肯定するのは何よりも大事です。

経験は自分を助ける強い武器になる

次は原体験について話します。自分の原体験を探すというのはとても難しいです。なんせ改めて自分の過去を洗いざらい振り返る必要があるからです。覚えてないことも多いでしょう。

今回紹介する手法は「自分年表」を書くということです。どういうものかと言いますと「自分の生まれた年から今の年までを一言コメントで振り返って考える」というものです。

僕も実践したことありますがとても大変でなかなか思い出せないことが多いです。その時は「記憶がありません」と書いていました。

その中から自分の思い出深い成功体験、原体験を抽出してWhy?の繰り返しで掘り下げます。参考程度にここで僕の原体験を1つ紹介します。

僕が高校一年生の頃の話です。僕の高校は特殊な学科で、大学のように自分の好きな授業を単位で取ることが出来ました。

そんな中で必修科目の授業でミニ講演会を開き、地元の有名な人を読んでインタビューをする機会がありました。

そしてそれを演劇で発表する授業がありました。僕の班は漫画家さんを読んで話を聞いたんですけど...演劇するとなった時に話が全然進まず企画が軟膏しました。

その時に僕が率先して舵を取り、みんなに「みんな何がしたい?」と聞くように動きました。そしてその意見を元に僕がシナリオを考えました。

かつての僕はみんなのことを考えてクラスのみんなが楽しい選択肢を考えたかったんでしょうね。

劇は大成功してクラスのみんなも先生や同級生のみんなも楽しんでくれたのがうれしかったです。そこから僕は率先して発言して行動して考える性格になりました。

大事なのは「経験を思い出して、リフレインすること」経験はあなたの武器になります。そしてあなたの行動は自身の良さを写す鏡になります。

成功体験、原体験を思い出し抽出化し反芻することであなたの自信につながることでしょう。思い出して反芻する思い出は本当になんでもいいです。

道に豆腐落ちてて警察に届けたという簡単なものでもかまいません(豆腐届けたのは実話です)。パチンコ屋さんの前でお金落とした人に拾って届けたとかでもいいです(実話です)。

成功体験は質よりも数なので出来るだけたくさんの体験を思い出しましょう。そしてこれからも成功体験をたくさん作りましょう。

自分の価値を仕事にどう活かすか

では最後の仕上げです。あなたの価値を考えていきましょう。ここでは僕ではなく会社員女性のAさんの価値を考えます。

天職=仕事への理解+自分の価値

天職=(知識+成功体験)+(個性+原体験)

まずは要素を簡単にまとめます。4つの要素を箇条書きにしてまとめましょう。ここで書く内容はどれだけ書いてもいいです。でもできるだけ一言にしてふせんとかに書いていくのをおすすめします。

Aさん 会社員女性 株式会社◯△□所属

個性=元気なこと
原体験=街中で困った人に声をかけ、道を教えた
知識=マーケティングの知識、ビジネスマナーなど...
成功体験=会議で発言したらその案が一部採用された

個性+原体験=積極的に動く行動力、周りを見る力=自分の価値
知識+成功体験=これだけの知識を持ち、こういう形で会社貢献した=仕事への理解

こういうまとめ方になります。ここからは「天職」の考え方を話します。この式では最終的に天職=仕事への向き合い方と捉えます。

Aさんの自分の価値は「積極的に動く行動力、周りを見る力」ということが見えました。もっと掘り下げると「周りを見て困った人を助けるために行動すること」がAさんの価値になります。

最初に仕事は「好きなことをする」のではなく、「好きになるもの」と書きました。そのためには仕事への理解が欠かせません。

Aさんは会社での成功体験もあり、知識も身についていることからある程度の仕事への理解があるということになります。

ちなみに仕事への向き合い方を見つけるために必要な仕事への理解は人によって違います。早い段階で見つける人もいれば人への貢献が可視化されて仕事のやりがいを見つけることもあります。

ある程度仕事への理解があり、「周りを見て困った人を助けるために行動すること」が出来るAさんの仕事の向き合い方は...

「細かいことにも気を配り、周りを見て顧客、社員を助けて貢献すること」というようになります。長くなりましたが式に現るとこうなります。

これだけの知識を持ち、こういう形で会社貢献した+積極的に動く行動力、周りを見る力=「細かいことにも気を配り、周りを見て顧客、社員を助けて貢献すること」

Aさんの仕事のやりがいは利他的行動による貢献ですが、利己的な理由でも全然かまいません。例えば「趣味を全力で楽しむために働く」でもいいわけです。

あなたはなんのために仕事をしますか?

長々と話しましたが結局はこの一言で済みます。

「あなたはなんのために働いていますか?」

でもこれを答えれる人はなかなかいないかもしれません。だから今回紹介したような式で分解して考える必要があるかもしれません。

でも今すぐ見つけなくてもいいんです。仕事とは働く理由を見つける長い長い旅なのですから。

遅かれ早かれあなたは「働く理由」に出会うことでしょう。見えてないだけで自分の側にあるかもしれないし、進んだ先にあるかもしれません。

働く理由はなんにせよ...あなたの宝となります。そしてまた大きい理由を見つけて仕事をするの繰り返しになるかもしれません。

仕事で困って行き詰まったら今度はこの言葉を思い出してください。

「あなたの価値はなんですか?」

仕事は「やるべきこと」「自分がやれること」「自分がなりたいもの」で考えて、自分で問題を提起して自分で解決を考える作業です。この世界にはあなたにしか出来ないこと、あなたがやるべきことがあるはずです。








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