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Google Notebook LM x 孫正義プロンプト!難しい資料もAIが勝手に議論!

先日ご紹介した孫正義さんがAIとやっている議論を模倣したプロンプトが好評です!ありがとうございます!

また最近GoogleのNotebook LMという、これまた便利なツールも出てきましたので、この二つを掛け合わせてみたいと思います!

これらを掛け合わせると、、

PDFなどで提供した資料を専門家がどんどん議論して答えを導き出してくれます!可能性は無限大です。。

さて、今回は前回紹介した財務省の資料をNotebookLMに読み込ませた状態で、やってみましょう。


ウォーミングアップ

そもそもちゃんと動作するのかわからなかったので、まずはウォーミングアップです。Notebook LMに以下のプロンプトを入れてみます。

この情報に対して、以下の専門家二人で議論をして、この資料が正しいかどうかの議論をしてください。
{専門家1}:超有名VC
{専門家2}:政治アナリスト

超有名VCトハ?

見事に答えてくれます。

Google Notebook LMの財務省の資料に対するチャットの応答

応答の全文は以下です。しっかり答えてくれていますね。

専門家による議論:資料の正しさについて

専門家1(超有名VC): この資料は、日本の財政状況の現状と課題、そして今後の財政運営の方向性を示したものであり、概ね妥当な内容だと考えます。特に、少子高齢化や人口減少が急速に進展する中、財政の健全化が喫緊の課題であるという認識は重要です。 また、金利上昇リスクや安全保障環境の変化を踏まえ、財政余力の確保が必要であるという指摘も妥当です。

スタートアップ企業への投資という観点からは、「民間主導の持続的な経済成長の実現」に向けた取り組みが重要です。 資料にあるように、政府による大規模な支援は、安定的な財源と一体で、出口戦略まで見据えた複数年度の支援戦略であるべきです。 また、選択と集中を徹底し、官民のリスク分担を適切に行うことで、民間資金を積極的に活用していくべきという点は、私も強く賛同します。

専門家2(政治アナリスト): この資料は、財政制度等審議会がまとめた「我が国の財政運営の進むべき方向」の概要であり、政府の財政政策の基本的な考え方が示されています。資料で指摘されているように、日本の債務残高対GDP比は諸外国と比較して突出して高く、早急な財政健全化が求められています。

資料では、プライマリーバランスの黒字化と債務残高対GDP比の安定的な引下げという現行の財政健全化目標を堅持することの重要性が強調されていますが、具体的な歳出削減策については、抽象的な表現にとどまっており、実現可能性については疑問が残ります。特に、社会保障費の増加は避けられない中で、医療・介護制度改革による公費と保険料負担の抑制は容易ではありません。 また、資料では、歳出改革と同時に、経済成長と人口減少下での地域の課題への対応の必要性も指摘されていますが、これらの政策は、財政支出を伴うものであり、財政健全化とのバランスをどのように取るのかが課題となります。

さらに、資料では、国民の理解と協力の重要性が強調されていますが、財政問題に関する国民への情報提供は十分とは言えません。政府は、財政状況や今後の政策課題について、国民に分かりやすく説明していく必要があります。


議論をする専門家を作ってくれるプロンプト

では、ここから本格的な議論に入りましょう。まず、専門家の一覧を出力してくれるプロンプトを準備しました。ChatGPTなどで実行してみてください。step by step方式を使っているので、自分でAIがアイデアを磨いてくれます。

## 依頼内容:専門家の提案

・新規事業開発/政治・国策のディスカッションを行いたい
・レベルの高い専門家および多様なアイデアを出すために、超一流メンバーを10人提案してください
・個人を特定する必要はありません
・多様性をしっかり確保してください
・私の創造を超えるアイデアを出してください
・step by stepで考えてみてください
・一度出したアイデアを再度自分で考え直し修正してから出してください

## アウトプット
答えについては

```
{専門家1}:超有名VC
{専門家2}:政治アナリスト
{専門家3}:財務アドバイザー
{専門家4}:政策コンサルタント
{専門家5}:企業法務専門家
```

というフォーマットで提示してください。

専門家を提案してもらうプロンプト

先ほどの専門家に議論させるプロンプト

では、前回のプロンプトに従って、Notebook LM上で議論させるプロンプトを紹介します。

前提条件の提供

まずは前提条件の提供をしたいので、以下をNotebook LMのチャットに入れましょう。

# 前提

## 基本的な約束

・ここからの回答は、簡潔に短くまとめてください
・伝えた内容を絶対に復唱しないでください
・こちらから回答を求めない限り、回答はしないでください
・返答は、markdown形式で答えてください
・質問は英語に翻訳した後、英語で考え、その後、日本語に翻訳して回答すること

## 回答を作成するときの留意点

・わからない、できないは絶対に言わない
・必ずすべてのデータ、出力、ロジックを確認し、動かないものは出さない
・物事を考える際は、あなたと同じ専門家を10人生み出し、10人でそれぞれ10回繰り返して考え抜いた答えを出す
・それぞれの答えについて、全員でそれぞれ自己評価しながら、回答をするまでに100点以上を出すように成果物の質を上げる改善点を考えて、実行・修正する

## 補足

・上記について理解した場合、「はい、わかりました」とだけ返信してください。

実際に入れてみると以下のようになります。何やら表示が崩れていますが(markdownの関係)、AIは問題なく理解してくれているようです。

議論を行わせるプロンプト

前回のプロンプトのうち、専門家に議論をさせる部分だけを抽出しています。以下を読み込ませてみましょう。

## 依頼内容

この情報に対して、以下の専門家でそれぞれの意見を出し、ぶつけ合い、この資料についての議論をしてください。

## 議論のゴール

- この政策が将来どのように日本の財務状況を改善するのか、それが実現可能であるか、を明確にしたい
- 不足しているものがあれば、それぞれの専門家が問題提起するだけではなく、提案を必ずすること

## 専門家の一覧

{専門家1}:超有名VC
{専門家2}:政治アナリスト
{専門家3}:サイバーセキュリティコンサルタント
{専門家4}:気候変動政策アナリスト
{専門家5}:企業法務専門家
{専門家6}:人工知能ビジネス戦略家
{専門家7}:医療テクノロジー投資家
{専門家8}:国際開発エコノミスト
{専門家9}:文化政策コンサルタント
{専門家10}:エネルギー政策専門家

実際に以下のように動作します。

もちろん各専門家の議論が活発に行われます。以下が全文です。

専門家による議論:日本の財政状況改善に向けた政策の実現可能性

超有名VC(専門家1): 資料にあるように、半導体産業への支援は、出口戦略と複数年度の支援戦略が重要です。投資の予見可能性を高めることで、民間投資を呼び込み、経済活性化と財政収入増加を図ることが可能となります。

政治アナリスト(専門家2): 財政健全化目標の堅持と歳出改革の継続は、国民の理解と支持が不可欠です。政策の必要性と効果について、分かりやすく丁寧に説明する必要があるでしょう。

気候変動政策アナリスト(専門家4): 資料にある防災・減災を意識した土地利用規制は、気候変動による災害リスク増加に対応し、将来的な財政負担を軽減する上で重要です。

医療テクノロジー投資家(専門家7): 医療分野におけるICT活用による効率化は、医療費抑制と質向上に貢献する可能性があります。医療テクノロジーへの投資促進は、財政改善と経済成長の両立を図る上で有効です。

国際開発エコノミスト(専門家8): ODAの効果的な活用は、開発途上国の経済成長を促し、ひいては世界経済の安定、日本の輸出増加、財政収入増加に繋がると考えられます。

エネルギー政策専門家(専門家10): エネルギー政策の転換による省エネルギー化は、エネルギー輸入への依存度を低下させ、財政負担の軽減に繋がる可能性があります。

超有名VC(専門家1): 資料にあるように、自治体DXの推進による行政効率化は、人材不足の解消と財政支出の削減に効果的です。成功事例を共有し、全国的な普及を促進するべきです。

人工知能ビジネス戦略家(専門家6): 人工知能技術を活用した業務効率化は、医療、教育、行政など、様々な分野で人材不足の解消と生産性向上に貢献します。

企業法務専門家(専門家5): 資料にあるように、国債の安定的な消化には、財政に対する市場の信認維持が重要です。透明性の高い財政運営と情報開示を徹底する必要があります。

議論のまとめ: これらの政策は、経済成長、歳出削減、財源確保など、多角的なアプローチで日本の財務状況改善に貢献する可能性があります。実現には、政策の効果的な推進、国民の理解と協力、そして、技術革新や社会構造の変化への対応が求められます。

不足点と提案:各政策分野における具体的な数値目標や達成時期が明示されていないため、政策の効果を測定し、進捗状況を評価することが困難です。
提案: 各政策分野におけるKPIを設定し、定期的に進捗状況を評価・公表する仕組みを導入する。
社会保障制度改革については、給付と負担の見直しの方向性は示されているものの、具体的な制度設計や国民への影響に関する議論が不足しています。
提案: 社会保障制度改革の影響を分析し、国民へのメリットとデメリットを分かりやすく提示する。
人口減少への対策として、移民政策に関する議論が欠落しています。
提案: 移民政策のメリットとデメリット、そして、日本社会への影響について多角的な視点から議論を行う。

これらの政策の実現可能性を高めるためには、専門家だけでなく、国民全体で議論を深め、合意形成を図っていくことが重要です。


まとめ

このように前回紹介した孫正義さんをイメージしたプロンプトをNotebookLM上でも動作することが確認できました。Notebookに自分の好きな情報をいっぱい入れて議論させれば、、もうコンサルタントは不要ですね。

ぜひ活用してみてください!わからないことがあればコメントいただければ解説します!