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私に看護はできるのか
私はとある大学の看護学部に通う、大学3年性(今年21の代)だ。
3年生になって病棟での実習の機会も多くなり、実際に患者さんと関わっていく中で違和感を感じたことがある。
【「この方、本当に生きていたいのかな」】
これは、今まで当たり前のように行ってきた日常生活動作が病気の関係で行えなくなってしまった高齢の患者さんの口から発せられた
「私はもう十分生きましたから。」
という一言がきっかけで感じたこと。
顔を見ても楽しそうじゃなくて、常に眉間にシワが寄っているような表情をしていた。
そんな患者さんを目の前にした時、普通なら「生きがいを一緒に見つけられる方法はないかな」「趣味は何だろう、それを入院中でもできるように環境を整えたいな」と考えるのが一般的だと思う。
でも、私はその考えよりも「生きているのが辛いなら生きていなくてもいいのに」という考えが先に来てしまった。
その時に私は、そのように思ってしまっている私に恐怖を覚えた。
でも、その患者さんは家族や親しい関係にある人たちにとっては大切で、なくてはならない存在。当然、彼らはその患者さんに「生きていてほしい」と願っているだろう。
看護学生である私が口出しできるような内容ではないし、看護師になって業務を行う上で一番大切にしないといけないのは、本人とその家族の考えや希望していること。
私が「生きているのが辛いなら生きていなくてもいいのに」と思っていたとしても家族や本人が治療を受けることを望んでいる以上、それをサポートする他にできることはないのだ。
仕事に学生(看護師)の主観を持ち込まないこと。これはどの職種においてもそうだと思うけれども、ちょっと今の私はまだできていない。どうしても主観を持ち込んでしまって、1人で辛くなってしまっている。
色々経験を重ねて、答えとまでいかなくとも、何か自分なりに納得できる何かを発見できたらいいなと思っているが、たまに将来に不安を抱く時がある。
【なぜ看護の道を選んだのか】
看護師の仕事は「3K」いわゆる「きつい、汚い、危険」と言われている。
幼い頃からマイペースで泣き虫な私が、数ある職業の中から何故わざわざこの看護の道に進もうと決めたのか。
たまに後悔する時がある。まだ看護師になったわけではないのに。
そして先日、美容院に行った時に幼い頃からお世話になっている美容師さんの口から発せられた一言。
「ゆなは偉いよ。きっと立派な看護師になる」と。
その言葉を聞いて嫌な気持ちにはならなかった。
でも私の中では、「褒めてもらうために看護の道に進んだのかもしれない」という考えが出てきていた。
たしかに、「看護学生は大変でしょ、でも偉いね、いつも頑張っていて」「絶対仕事には困らないからね、必要とされているんだから」と周りの大人たちから言われることは、看護学生あるあるなのかもしれない。
そして、その言葉たちは私の承認欲求を満たしていたのだ。
これが私が看護の道に進んだ理由?看護師になりたいと言っておけば、周りの大人たちに褒めてもらえるから?
結局いつも自分に自信がなくて中身は空っぽだから、いい子ちゃんを演じてしまう。
大学1年生の頃はもっと本質的な理由を持っていたはず。
でも、看護師になってしまえばみんな同じなんじゃないかなとも思ってしまう。
でもきっかけなんて何でもいいんだよって誰かに言われた。
私は、困っている人を助けることが自分の使命だと思っているし、人に「ありがとう」って言われたり「えらいね」って褒めてもらうのが大好きだ。
それを達成するために看護師を目指している。
別にそれでいいんじゃないかな。そんな気がしてきた。
でもやるからには、本物のプロフェッショナルになって自分の価値を高めていきたいです。
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