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休職したきっかけと、その時思っていたことと、現在。

わたしは昔から仕事が趣味で、つい夢中になりすぎてしまう、悪い癖があります。そのせいで一時、心と体を壊して、休職せざるをえなくなりました。とはいえ、今も同じ職場で割と楽しく、後ろ向きにならずに働けています。

自分の休職がきっかけこんなbosyuも出させていただきました。

[心と体がこわれそうな方、お話させてください]
https://bosyu.me/b/P-xKkywIDUc

生涯の生業にしようと思っていた総務の仕事から、営業に移動になった時は、頭が真っ白になりましたが、その話はまた別の機会に。

さて、早速ではありますが、2018年の12月から2019年の1月いっぱいまで休職を経験しました。現在の職場に勤務して3年目くらいの出来事でした。
休んだ期間は、約2カ月です。その時のことを少し書かせてください。

わたしの症状は、
・会議や人が集まる場所で頭の中で、みんなの声が反響してパニックになってしまう
・名前を呼ばれただけで震えが止まらない
・会社に向かう道の途中で歩けなくなってしまう
・異様に仕事に集中しすぎて、家に帰ることや終電がなくなることが判断できなくなってしまう
・逆に一日中集中できなくて仕事が進まない
・気分の落ち込みが激しい
・デスクに座っているのが辛い
などなど、そんな感じでした。

当時は会社で産業カウンセラーさんと契約していて、カウンセラーさんとのメール相談で「仕事を離れて休んでみては?」と前々から言われていたものの。
上のような症状は約1年近く続いておりました。

当時、一人総務として現場には主に自分一人。
社長も上司もリモートで働く他のメンバーも「なんでも相談して」と言ってくれていたものの。

現場の仕事で、
もし「できない」と言ってしまったら自分の他に誰もその仕事をする人がいない
「わからない」と言ってしまったら自分以外にそのことに取り組む人がいない
みたいな妄想に取り憑かれていました。

わたしの周りには、ありがたいことにそんな様子を見て「なんか様子が変だよ」と言ってくれる友人もいたのですが。
「自分はまだ大丈夫」「もっと大変な人もいるから、まだ大したことない」なんて思っていました。

でも、やっぱりただただしんどくて、どうしようもなくて。
その時、相談に乗ってくれたカウンセラーさんが「病院に行ってみましょう」と言ってくれたおかげで、ちょっと目が覚めました。
そこで、今も通っている心療内科の先生をご紹介いただきました。

診断名は一応、「心身疲弊」

その時には、常に異常な緊張状態にあり、まともな思考力・判断力は残っておらず。
異常な緊張状態のせいで、体が強張って全身バッキバキ。
病院に行ったその日に、休職することと相成りました。

そこで痛感したのは、すり減ってしまっている人の「まだ大丈夫」は信用してはいけないということ。
判断力が低下した状態では、自分の置かれている状況を正しく見極めることはできません。

時々いろんな人とお話しして、お節介ながら「そういうことをいうからには、多分、もう大丈夫じゃないよ」とちょっと踏み込むこともあります。
自分と同じような状態にはなって欲しくないのです。

話は戻り。
休職期間中は、すり減った神経を回復させて負担のかかっていた体の方の回復をはかるための薬を処方してもらい、ただただ寝る日々。
考え事もできない、ボーッとする、このまま社会復帰できないんじゃないか、と起きている時間は不安で息が詰まりそうでした。
復職が見えた頃にはリハビリをかねて、外に出かける練習や作業に集中する練習をやったり。

とはいえ休職が自分のお仕事生活の転機になった、結果オーライと思っているところもたくさんあります。

・仕事を離れてみて、自分が何者かうっすらと思い出すことができたこと。
(何にもしがらみがないとき、自分がどんな状態でありたいかを思い出しました)

・できないこと、苦手なことを、ありのままに受け入れること。
(できないこと、苦手なことを頭のどこかでそう思いたくなかったのかもしれません)

・やってできないことなんかない、と思わないこと。
(やってもできないことなんて腐る程あるのは当たり前のことなのに、たまに忘れます)

・「頑張る」ことと「無理する」ことは違うこと。
(これ、常々ごっちゃになります)

一回、暴走して迷走して、自分で自分の首を締めて、考えることも行動することも何もできなくなってしまったことで、今ではずいぶん肩の力が抜けました。

病院に行ったことで分かった、わたしの生まれついての発達特性も明らかになり、投薬治療も続けています。
処方に則って薬を飲むと、これまでの人生が嘘だったみたいに、体も頭も格段に楽になります。
今は、治療の中で薬との最適なバランスを探っている状態です。

一番大きいのは、「今、良い感じだな」「これ以上はヤバイな」みたいな自分の状態がよくわかるようになったこと。

自分で自分の加減を知るのって、難しいけど、大事なことです。

間違ってアクセルを踏み抜いて自爆するのを防ぐ手がかりになります。

「メンヘラは相性の良いお医者さんにちゃんと通って、言われた通りに薬飲めば治る」というのがわたしの持論です。


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