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駅について「問い」について考える

「問い」はすでに問題が提示されていて、答えを求めるものでは
ありません。
何かを見て、自分で問いを考えるということです。

例えば、「駅の階段の上り下りを、キチンと別れて上り下りするには?」

 こんな質問があったら、あなたは何を思うでしょうか?
答えは何でしょうか、と聞いている訳ではありません。

この質問で、何を思うでしょうか?それが問いです。

 あなたは即座に答えを探し、答えるかもしれません。
どんな答えが正解かを考えながら、答えを探すかもしれません。
あるいは、何か引っかけ質問かどうかを考えるかもしれません。
いろんな駅を例に、思いを巡らすかもしれません。

 例えば答えを出すとしたら、こんなところでしょうか。

1. 上り下りで階段の色を変える
2. 上り下りの境目に手すりをつける
3. 矢印で上り下りを分ける

 ビジネスと言うのは、質問が与えられて答えを出す事はまれです。

何かがそこにあり、その何が問題で、どんな課題をはらんでいるのか、
それはどうしたら解決できるのか、誰が困っているのか、どうしたら
効率を上げられるのか、と言う事を考えるのが問いです。

 この駅の階段の問題も、質問が先にありきではなく、階段を見て人が
ぶつかっている様子を見て、これは改善をする必要があるのかどうかを
考えられるのかが、重要であり、それが問いなのです。

 一流大学の出身者が会社に入って上手く行かなくなるのは、問題を与えられたらそれを解く事は上手かもしれません。
でも、そこにどんな課題があるのかを見つけるのが上手でないのかも
しれません。
どう解決したら良くなるのかを、見つける事が上手くないのかもしれません。

 駅や電車には、解決すべき問題が沢山あります。
1. 電車の7人乗りのシートを、最小限の区分けで7人を座らせるには?
2. 優先席に、本来の目的の人にキチンと座ってもらうようにするには?
3. ホームから人が落ちないようにするには?
4. スマホをいじっている人がホームから落ちたり、電車にぶつからないようにするには?
5. エスカレーターを一番効率よく、かつ早く利用出来るようにするには?
6. 電車の乗り降りの効率をいかにあげるか?
7. ホームから人が電車に飛び込むのをゼロにするには?
8. 障害を持つ人が、ホームから落ちないようにするには
9. 次にくる電車が、空いているかどうかを知るにはどうしたら良いか?
10. 電車内のどの人が、何処の駅で降りるかを知る手段は無いか?
などなど。。。。

こんな質問にどう答えるかではありません。重要なのは、駅や電車の様子を見て何が問題か、どうなったら自分は嬉しいか。どうしてもらったら相手は嬉しいかを考えられるかです?

 駅や電車だけではありません。周りを見渡して、どこか改善出来る事が
ないかを常に考えられるかどうか?
更に言うならば、現実的なアイディアを出し、具体案として提案出来るようにする事が出来るかどうか、そんな事までできたら最高です。

つまり、いいたいのは「問い」をどう立てるかなのです。
何かの現象を見て、自分は何を想像(クリエート)できるか。

 更に贅沢を言えば、その提案で、なにか特許が取れるかどうか?
ビジネスとして成り立つのか?

そこまで考えられたら言う事はありません。
そして、それによって世の中が変われば・・・

もう直ぐ週末です。ぼーっとするのも良いですが、時々はそんな事も
考えてはいかがでしょうか?

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