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【徹底解剖】\熱中することで自分を高める/ストイックモード

こんにちは、YNGpot.(ヤングポット)の田中です!

YNGpot.では「コロナ禍におけるデジタルネイティブ世代の消費・価値観に関する調査」を実施し、そこから「熱中消費(=好きなものに対する消費)」には6つのモード(クラスタ)があるということが分かってきました。

参考:熱中消費には6つのモード(クラスタ)が存在

熱中消費クラスタグラフ

熱中消費の6つのモードについて解説しております本シリーズ、連載2回目は「ストイックモード(左下)」について深掘りしていきます!

筆者余談(田中):ストイック消費型の自負がある筆者ですが、コロナ禍の巣篭もり期間を経て、さらに磨きがかかりました。
本記事では、私自身の経験もご紹介しようと思います。

熱中することで自分を高める"ストイックモード"

スト

ストイックモードは「熱中することで自分を高める」タイプに分類されます。芸能人やアイドルといった「ヒト」への熱中というより、料理・コンテンツ視聴といった「モノ・コト」をとことん探求したい。それが今回の熱中消費モードの大きな特徴といえるでしょう。


そんなストイックモード、YNGpot.が調査を通じて抽出した主な傾向は以下の通りです。

・男女分布は半々、最も割合が大きいのは大学生。
「出来ることが増える」ことに対してストイックに探究。
・デジタル行動は、「発信」より「収集」
・周りはどちらかというと気にならない。
・コロナ禍収束後は「今の経験を今後に活かしていきたい」

ここからは、(筆者の主観も含めて)ストイック探求型ユーザーの心理を深掘っていこうと思います。

"一人でもくもくと極めること"に対するこだわり

「普段、週末は何してるの?」
と聞かれたら、皆さんだったらなんと答えますか?

「うーんそうですね、外に遊びに出かける(※)のもいいですけど、最近はもっぱら、家に籠もって〇〇に没頭してますね。」
そう頭の中で答えてくれたアナタ、ストイック探求モードの素質があるかもしれないですよ。
(※このご時世ですから、不要不急の外出は控えましょう。)

ストイック探求型の人間はカンタンに言うと「自分自身を高めること」を追い求めるのが好きです。ゆえに、誰かに応援されなくても、一人でもくもくと物事を極める、という自己完結型の行動パターンになりやすいのが特徴と言えるでしょう。

どういったモノ・コトに熱中するかは人それぞれですが、ゲーム・料理・プログラミングなど、「カネと時間をかければかけるほど」なコンテンツが主な熱中の対象になることは明らかです。

スト3


こういった熱中対象に没頭することで自分自身がアップデートされていくという意味では、言い換えれば究極の自己投資ともいえます。

コロナ禍の巣籠り期間に入り、人々の生活様式はガラッと変化しました。登校・出社ができない、遊びに行けない、飲みに行けない、家にいてもすることがない…等々、もどかしさを感じた方もいらっしゃるかもしれません。そんな中、お家うち間を一番ラッキーに感じられたのはストイック探究型の皆さんかもしれませんね。

そんな筆者の熱中対象は「音楽演奏」です。
この音楽というのが、こだわりだすとキリがないのです。楽器本体だけでなく周辺機材・編集ソフトなど、ストイック探求していくには十分すぎるぐらいの魅力が詰まっています(続く)。

気になる情報はとことん収集。カネと時間は惜しまない。

筆者の音楽に対する追求のように、ストイック探求型にとって、こういった熱中消費は「終わりなき探求行動」なのです。

その場・その時に抱いていた理想が達成できたら、また次の理想へと目標がアップデートされる。気づいたら、次の日にはそんな理想が2つ3つと増えている。そんな毎日の繰り返しが、ストイック探求型人間が生きている人生なのです。

こういった探求行動の源泉となるのは何でしょうか。そうなのです、デジタルネイティブ世代にとっては、SNSを中心とするネット媒体を情報源とするのはもはや当たり前なのです。
こういった情報収集行動に関して、皆さんも思い当たる経験があるのではないでしょうか。一昔前(?)は物事を調べる際、よく「ググる」といって検索エンジンを用いているのが常識でしたが、最近ではYouTubeやInstagram・Twitterなど、ユーザーの生の情報を収集すべくSNS媒体を活用するシーンが増えてきたのではないでしょうか。

筆者は、こういった検索行動の変容がポイントだと捉えています。

モノ・コトを探索するにあたり、これまではそれら自体に関する「一次情報」に行き着くことすら難しかったのに、SNSの浸透により、他人のレビュー・活用例などの「二次情報」までカンタンに手に入る時代になったのではないでしょうか。
そしてこういった二次情報は、ストイック探求モードにとって大きな動力源となるわけです。既にSNSにアップしている先人たちのノウハウだったり工夫例から学び、いずれは自分のモノにしたい、極めたい。ストイック探求型人間は、こういった心理状態にあるのではないか考えられます。

音楽演奏をこよなく愛する筆者も、よくYouTubeで情報収集をしています。気になる音楽機材が出てきたときは、欠かさず先人たちのノウハウ動画をチェック。「これが我が家にあればどんなに楽しいことか」、とウキウキしだし、次の瞬間にはその機材をポチっている自分がいます。「自己投資だから」と自分に言い聞かせつつも、たまに懐が痛みます…(1回目の緊急事態宣言が出た時期に、約30万円が溶けていきました)。

"周りは気にならない"はホント?ストイック探求型の3人に1人は自己表現型でもある

最後にひとつ、分析していくうちに見えてきた興味深い気づきを共有したいと思います。

先述の通り、ストイック探求型に分類される人々は一人でもくもくと何かに熱中し、まわりを気にしないという分析結果が出ました。


しかしそんなストイック探究型、我々の調査結果によると実はおよそ3人に1人が"自己表現型"にも分類されていたのです。
(※自己表現型については、連載後半でクローズアップします。お楽しみに!)

言い換えると、

「自己投資なんだから、他人への見え方は気にしない」と表向きには言いつつも、心の中では「頑張ってる自分を応援してほしい!」「こんなことできるようになった!どう?」などと訴えかけている人が3割程度はいる

ということになります。

そんなわけで、今後ストイック探究型の人に出会ったら、あたたかい目で応援してあげてください。(笑)


以上、ストイック探求モードのご紹介はいかがでしたでしょうか。

皆さん自身とも重ね合わせてみて、「こういう人、確かにいる!」「これ、まさに自分だわ!」と共感いただけたら嬉しいです。

締めにひとこと。月なみな言葉になってしまいますが、

何かに熱中できるって、いいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の記事もお楽しみに!

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