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教授に『このスライドデザインいいね』と言われたので、何気なく作ったスライドを分析してみた話

30分のプレゼンテーションを終えると、教授からアドバイスが入る–--。

これが授業の自然な流れです。

最大限、盛って言うとしたら、「プレゼンテーションの明暗が分かれる」瞬間です。

教授のジャッジメント攻撃に対して、先頭に立つ人間の気分を味わうのです。

そう、その日も、ぼくたちの発表が終わるとすぐに、アバンギャルドタイムが始まりました。






ああ、始まった

アバンギャルドタイム。(なんだよ、アバンギャルドタイムって)

ぼくはフィードバックに期待はしていませんでした。なぜならいつものように、力を入れたスライドを作らなかったからです。



早速、コメントの時間が始まります。

教授「はい、6班さん、お疲れ様でした〜」

ぼくたち「ありがとうございました〜」





教授「えっとですね」

ぼくの心「ああ、くるぞくるぞ」






教授「あ、あのさ、第4章に入るところのスライド? もう一回出してもらっていい?」

もう一回出すなんて、ひどい拷問だ...と思いつつも、返事をする


ぼくたち「はい、」



ぼくの心 (あ、スライドが悪かったかな?????)






くるぞおお、くるぞおおおお










あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ


















































教授「このスライドすごくいいですよね

ぼく「え?」



「え?」



答えを予想を外れました。なんと教授は褒めてきたのです。しかも、スライドを褒めてきました。


実を言うと、(スライドに載せる文字はグループで協力して作成したのですが) フォントの修正やレイアウト、図形の挿入などのスライドデザインは僕が1人でやったものでした。



これを読んでいる暇人のみなさん、教授から褒められた時のぼくの顔を想像できますでしょうか?



そうです、鼻の下を10cmほど伸ばしながらニヤニヤしている猿です。





うそです。


はい、黙ります。










そのスライドを早くみせて

お待たせしてすみません。

その褒められたスライドがこちらです。


おそらく、みなさんの第一印象は「え、シンプルで普通じゃん」だと思います。これといってインパクトがあるわけでもないことは自分でも周知の事実です。

このプレゼンテーションが終わった後、(なぜ褒められたんだろう...)と帰りの電車で考えている自分がいました。





おそらくこのnoteを読んでくださっている方々は、
①スライド作成を上手になりたい人
②このnoteのタイトルページがぼやけていたから気になって来た人

この2つに分けられると思うので、

①の方はこのまま健全に読み進めてください。

②の方は、ぼかされた画像をタップして飛んでくるほど「暇度スキルがお高めの方」でしょうからこのままぼくと一緒に暇を潰しましょう。






褒められるための3か条

フォント

レイアウト




1.フォントをこだわるべし

けっこうフォントがプレゼンテーションの印象を分けると思います。ぼくはこのスライドに「游ゴシック Medium」を採用しました。理由は、直感的に見やすいと思ったからです。

今日、TSUTAYAでいつも通りビジネス本の棚をうろうろしていたのですが、「スライドデザイン」のようなタイトルの本を2〜3冊目にしました。驚いたのですが、スライドに向いているフォントにその「遊ゴシック Medium」が掲載されていました。他にもメイリオとかもありました!






2. 色が伝えるイメージを知るべし

デザイン修正を加える前はこんな感じでした。

これだと、何が大切な情報で、スライド上の矢印が何を意味しているのか、が分かりません。

「憧れ」と「批判」ということばを見れば、これはポジティブvsネガティブの構図だと気づくことができますが、オーディエンスはそれを読み解くための労力と時間を使いたくありません。

だから、一瞬でわかるように、色をつけました。


そしてさらに、色は原色は使いません。赤や緑は主張が強いため、それらの濃い色を使うと逆に文字が目立たなくなります。また、単純に濃い色は目が疲れます(よね?)






3. レイアウトをこだわるべし

さいごに。1番はじめに「どこを見たら良いのか」を示してあげると、伝えたいことがきちんと伝わるスライドになると思っています。

vision map的な要素を組み込み、オーディエンスの目の動作に負担を持たせない。

このスライドは、どこに注目してほしいかを明確にするために、あえて緑の内容の部分を画面の6〜7割を占めるようにしました。このスライドの次に、フォーマット販売の話があったため、最終的にフォーマット販売に目がいくよう、左から右下に動線を作りました。










● スライドは「シンプル」にしよう ●


この「シンプルかつふつう感」を出すのがけっこう難しいのです。ほとんどの人が要素を詰め込みすぎたり、読みにくい文字フォントだったりするので、気をつけましょう!


【教授に『このスライドデザインいいね』と言われたので、何気なく作ったスライドを分析してみた話】


読んでいただきありがとうございました!
猫ワインでした!


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外資系専門商社でBtoB, BtoG営業をしています。さまざまな社会問題や身の回りに起きた出来事を発信しています。「新しいモノ・コトで人々の生活を豊かにする」