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Withコロナ・Afterコロナ時代に“インバウンド”が日本各地の観光地に受け入れられるために今すべきこと

訪日観光メディア「tsunaguJapan」を運営しインバウンド事業を展開している株式会社D2C Xの中西です。本日8月1日(土)ようやく長い梅雨が明け、気持ちが晴れ晴れしてきた中ですが、東京のコロナ感染者数が472人を超えたというニュースが飛び込んできました。

ウイルスより人間が怖い

テレビを中心としたマスメディアでは感染者数の話題で毎日持ちきりとなっています。これだけの報道が行われているので、東京や大阪を中心とした大都市圏に住む人が観光に行くのは非常に難しい状況です。

それは何故か? 感染を拡大しないためということを大前提とした中で、最も大きな要因を端的に表しているニュースがこちらです。

携帯電話に、非通知で1日7、8件の連絡が入り始めた。「あなた、コロナで重体だって?」「まだ患者が出勤しているのか」。事実と違ううわさが出回っていた。しばらくして行政側から「職員が皆、辞めると言っていて仕事を任せられない。職員と、あなた自身の後任を急いで探して」と言われ、経営から退いた。

感染していなくても、感染している可能性があるだけで、非常に厳しい対応が待っている状況。そのため、感染することを恐れることは当然ながら、それと同レベルで周囲の人間や訪れた場所に住む人からの目を恐れるようになっているのが、皆さんの本音の部分だと思います。

観光地の方々の受け入れ感情

観光に対してこの感情は大きな暗い影を落としていると思っていて、

東京から来たという日本人観光客を、観光地の方々は満面の笑みで受け入れることが出来るのか? 
東京や大阪から来る日本人ですらウェルカムではない環境下で、訪日外国人、例えばウィルスの震源地である中国人の方々を、観光地の方々は満面の笑みで受け入れることが出来るのか?

訪日外国人に関しては完全にNoではないかと思っています。仮にワクチンや治療薬が開発され、一般に普及してもこの心理的感情を払しょくするのは非常にハードルが高いのではないか?と考えています。

中国武漢の現在

そんな中、中国上海で活躍されている方と先日打ち合わせをする機会があり、その中で紹介されたのがこちらの動画 「お久しぶりです、武漢 -日本人監督が見た武漢」(日本語字幕ありなので誰でも見れます、個人的にはめちゃくちゃお薦めです!!)

私は2014年から2016年まで上海に住んでいたことがあり、現地の友人など中国現地の生の情報が比較的入手しやすいため、中国が既にニューノーマルな状況へシフトしていて、感染を抑えながら普通の経済活動が行われていることを把握していました。つまり何が言いたいかというと、

日本人より外国人の方が感染していない可能性があるという事実

東京や大阪など大都市に住む日本人より、中国人の方々の方がコロナに感染している可能性が低いでのはないかということです

これはあくまで推測であり、自分がインバウンド業界で働く者であるため、若干ポジショントークであることは否めませんが、事実中国の感染防止対策は常軌を逸するレベルで遂行されており、それが効いていることは間違いありません。

しかし、こういった情報はほとんど報道されず、各国の感染者数ばかりがマスメディアで報道され、恐怖を煽るような状況になっているのが現実です。

本当は、東京や大阪など大都市に住む日本人よりも安全である可能性が高いのに、情報が届いていない・イメージが悪いということで、観光地の方がポジティブに訪日外国人を受け入れることが出来ない=訪日外国人旅行者の体験価値が低い ということがWithコロナ・Afterコロナ時代に発生してしまう可能性があり、日本の観光産業としては大きな損失になってしまうのではないかということを危惧しています。

我々がすべきことは何か?

答えは、情報発信しかないと思います。では、誰に対するどんな情報発信なのか?

現状、観光業界で定石となりつつあるのが、観光地側の安心・安全情報の発信です。我々もtsunaguJapan上でこの活動を強化しておりますが、これはあくまで観光地側が他の観光地、例えばインバウンドで言うと中国や韓国より日本の方が安心安全である ということを世界各地の観光客に対してアピールするために行う活動です。

上記活動は必要条件であり今後継続する必要がありますが、今回提言したいことは下記となりシンプルに図式化してみました。

図3

近い将来、観光地の方々が笑顔で訪日外国人を受け入れることが出来るように、発地側=世界各国の安心安全情報を観光地の方々にマスメディアを通して伝えていくことも、今後のWithコロナ・Afterコロナ時代に必要なことになるのではないかと思っています。

何故マスメディアなのか? という点については、高齢化社会の日本では観光地の方々に最も影響力のあるメディアは、相変わらずテレビを中心としたマスメディアであり、デジタルを駆使ししても全ての人に届けることは難しいと考えているためです。

最後に

インバウンド業界に従事する方々が、マスメディアを通して世界各国の安心安全情報を日本全国の観光地に住む日本人の方々へ届けるのは非常にハードルが高いかもしれません。

我々に今できることというと、

現地の言葉で世界各国における生の安心安全情報をつかむこと、そしてそれを何かしらの方法で日本語で全国へ発信し続けること

これしかありません。


インバウンド復活まではまだまだ長い道のりになる可能性が高いですが、我々のようにインバウンド業界にいる方々が、その情報をデジタルを活用して少しづつでも発信していくことで、マスメディアに掲載され、観光地の方々まで届くかもしれません。

日本:12の国と地域とビジネス往来再開へ向け協議
政府は22日、新たに中国や韓国、台湾など12の国と地域とのビジネス往来再開の協議を始める方針であることを公表した。新型コロナウイルス感染症対策本部会合において決った。
 往来再開の対象国となるのは、中国、韓国、台湾、香港、マカオ、カンボジア、シンガポール、ブルネイ、マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオス。これらの12の国と地域の間で、ビジネスでの出入国を相互に認めるための協議を速やかに始める。出入国緩和の第1弾として協議を進めているベトナム、タイ、ニュージーランド、オーストラリアの4カ国に続く、出入国規制緩和の第2弾の位置づけとなる。

現在、入国緩和が検討されているのは、ベトナム、タイ、ニュージーランド、オーストラリアの4か国。その後も12か国・地域と調整に入っているという報道があるため、まずはこれらの国を対象とした感染状況・安心安全対策情報を全国各地の観光地にいる方へ届けていく活動をしていくことが、国境開放後のいわゆる”おもてなし”に効いてくると思います。

自分もこれから具体的にどんなことが出来るか考えていこうと思っています。もし賛同される方がいらっしゃいましたら、FacebookTwitterなどでお気軽にご連絡ください! 一緒に活動しましょう!

また、日本各地にいる多くのインバウンド事業者の方にこの情報が届けばと思いますので、このnoteをSNSなどでぜひシェア頂けると嬉しいです!

最後まで読んで頂きありがとうございました!!

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(何故かTwitterのイメージが表示されないのはご容赦ください)




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