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女性雇用とあわら温泉【LDLインタビュー】

縁あって、Locally Driven Labs(LDL)という、地域やまちおこしに関心がある全国のメンバーが集まる勉強会に参加しています。主催は『まちづくり幻想』『地方創生大全』『稼ぐまちが地方を変える』などの著書で有名な木下斉さん。詳しい説明はメンバーの岡崎さんの記事をご参照ください。

さて、こちらの企画で、メンバー同士のインタビュー記事を掲載しよう!ということで、8月は、福井県あわら温泉でホテル八木を経営している八木司さんになりました。

素敵なホテルです!

ちなみに、7月の伊豆で『滝尻わさび園』を経営していらっしゃる、浅田恵子さんの記事はこちらです。

今月のテーマは「LDL木下所長のおすすめ記事を互いに紹介」。八木司さんの紹介記事は、当社のことも途中で紹介されているこちらの記事でした、

合本としてはこちらになります

こちらの記事を選ばれた理由は、やはり、福井県あわら市も女性流出が激しく、雇用において問題意識を抱えていらっしゃるとのことでした。

そこで、福井県あわら市のデータを、ちょっと調べてみました。

Resasより作成

あわら市の産業構造ですが、「製造業」「宿泊、飲食サービス業」「卸売り小売業」「医療、福祉」「運輸業、郵便業」がベスト5を占めております。

シンプルにいえば「現場」のある労働集約型の産業が多いことが読み取れます。

同じくリーサスから、20歳代女性の転入出の収支状況を見ると、福井ということで大阪圏か名古屋圏かなと思いましたが、実際は、近隣の坂井市、福井市に吸い取られていることが分かります。そもそも福井県の中での人口奪取争いに苦戦していることが見て取れます。

また、令和2年国勢調査のデータを見ると、あわら市の女性大卒率は28%程度となっております。

字が小さくて良い見づらい、、、元データは政府サイトからDLください

正直なところ、あわら市、なかなか厳しい状態です。

そんな中でも、八木さんは自社のホテル事業で、近年ブームになっているサウナをいち早く取り入れたり、地元書店とのコラボレーションなど様々な取組をされています。

八木さんとのトークの中で盛り上がったのが、「ディナー」で地産地消をどこまでやるか?問題。

「地産地消」をどこまで取り入れるのか?というのは、非常に難しい問題です。お客様は、その土地を感じたいのか、それとも、土地に関わらず質の高いものを召し上がりたいのか、このあたり、お客様のニーズを掴むのはとても難しいです。

八木さんのサイトを見ても、ここのところで、非常に微妙なバランス感覚で運営されていることが伝わります。

旬のお野菜や果物は、ご当地あわらの契約農家さんを中心に使用しております。見澤シェフの考える「地産地消」は、何もブランド食材を使用することではありません。「その日、その土地でとれた食材を、その日使う分だけ仕入れて、その日のうちに使い切る。」これが見澤シェフの考える「地産地消」であり、福井の食材にはこだわりません。見澤シェフのお眼鏡にかなう食材であれば、日本全国の厳選食材も使用します。


個人的には、ちょうど、あわら市の金津創作の森美術館で、小倉ヒラクさんの発酵ツーリズムin北陸が開催されていることもあり、「発酵」で何か仕掛けられたら面白いかなと思っております。


一般に、旅行業は女性雇用を生み出しやすいとされています。是非、新しいサービスやマーケティングをドンドン開発して、あわら市を盛り上げていって欲しいと思いました。

八木さんの今後の活躍を心から期待しています!


最後までご覧いただきありがとうございました。 私のプロフィールについては、詳しくはこちらをご覧ください。 https://note.com/ymurai_koji/n/nc5a926632683