リアリティの水面を切りサケ――メカラウロコさんの個展で考えたこと
ぼくたちは自分たちの人生において,子どもをつくるということについて,やるにせよやらないにせよ深く考えるよう言われている.そして同時に,数えきれないほどの"ほかの"生き物の子どもをつくるという営みと深く考えずにかかわって生きている.直接従事している人以外は日々意識することなく,魚を養殖し,家畜を育て,果物の花を受粉させている.
メカラウロコさんの個展「鮭らは海から川へ―フェミニズムの波を漂う―」(4月24日(日)まで!開催おめでとうございます!)では,こうした自明性について考