【感動を生むのは技術力ではない】エッセイを深めるために必要な自分との対話とは(2014年8月号特集)
※本記事は2014年8月号に掲載した山田ズーニー先生のインタビューを再掲載したものです。
「経験で書く」ことの大切さ――会社を辞め、38歳から書き始めてプロになられた山田先生が、エッセイを書くときに一番大事にしていることは何ですか。
文章表現インストラクターとして、下は10代から上は90代まで、何千人もの人たちの文章を見てきました。その経験から思うのは、たとえ初めて書く人でも、自分の経験に立脚した文章ほど人を感動させるものはないということです。今の自分を決定づけたター