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アメリカ旅行記【2日目・NY②】~ハイラインを散策、タイムズスクエアでディナー~


このシリーズは、11月末から12月頭にかけて行った、ニューヨークとロサンゼルスの旅行記です。
旅行の日程、一日ごとに記事を連載していきます。

↓↓↓前回の記事はこちら↓↓↓




※2023年11月下旬~12月上旬時点での情報です
※旅行中、1ドル=147円まで下がりましたが、記事では分かりやすさ重視のため、1ドル=150円で計算します




【2日目】

朝食はベーグル、ハドソン川を散歩

2日目。8:30頃ホテルを出発します。
まずはGrand St駅からW 4 St駅まで向かいます。

ここからここ
モーニングチャイナタウン
グランド・ストリート駅の入口
その日の行動パターンでBowery駅かここか使い分けていた
ホーム

駅の表記の特徴としては、略称をよく用います。
「Street」なら「St」「Avenue」なら「Av」みたいな感じ。
この日最初に向かう「W 4 St」は、「West 4 Street」なんですね。
最初は少し混乱しましたが、すぐに慣れました。

West 4 Street

そして、行き先もシンプルで覚えやすかったです。
上を目指すなら「Uptown」の方に、下を目指すなら「Downtown」といった具合に。
降りるべき駅を間違えたりはありましたが、行きたい方面への乗り換えはノーミスでした。
僕自身、地理が好きなのですぐに位置関係を把握したこともありますが、これはNY初心者の方、誰でもすぐ理解できると思います。

「Uptown & The Bronx」が上
「Downtown & Brooklyn」が下

W 4 St駅を降り、地上に上がってすぐにあるお店で朝食を取ります。

土曜日の朝。寒いけど晴れていて気持ちがいい
遠くに見えるワン・ワールド・トレードセンター
結構どこからでも見えた
NYに数店舗あるチェーン「Bagel Pub」
たしかにヨーロッパのPubっぽい

朝食に食べるのはベーグルです。
今やNYの朝ごはんの代表格として知られるベーグルですが、もともとは19世紀にユダヤ系ポーランド人の移民によってもたらされたものが、NYで進化を遂げたそう。
生地やトッピングなどを自由にアレンジできるので、総菜パンか菓子パンか、みたいな楽しみ方が出来ます。

カスタムし放題
もちろんカスタムするとお値段が張る

生地はセサミ、中身はバターのみでの注文。
カリッと焼いて欲しかったので、レジのお兄さんに「bake」と伝えたところ、仕上がりを見ると頼んでいなかったはずのベーコンが入っていました。
おそらくうまく伝わらず「bacon」と解釈したんでしょうね(「grill」とかの方が良かったんですかね)。

ただベーコン入っていて大正解でした。めちゃウマ。生地も最初からカリッとしてたし。笑

生地はセサミ、中はバターとベーコン。合わせて$7.10(約1,065円)


お店を出た後は、映画やドラマのロケ地によく使われるグリニッジ・ヴィレッジをぶらぶら散歩します。

「SEX AND THE CITY」の主人公キャリーの家
「A.P.C.」とピカチュウのコラボ
海外ドラマ「FRIENDS」で使われた建物
最近主要キャストの俳優が亡くなられたらしく、
追悼のため世界中からファンが集まっていた

確かに言われてみれば「海外ドラマやな~」という光景が広がっていたので、歩いてその雰囲気を味わうだけでもう楽しい。
極力、現地ニューヨーカーみたいな顔して歩いていました。

STOP WARS

グリニッジ・ヴィレッジを西に突き抜けると大きな川が見えてきました。
ハドソン川です。
川沿いは整備され、ハドソン・リバー・パークという公園になっていました。

ハドソン川
向こう岸に見えるのはニュージャージーのビル群

健康志向の高いニューヨーカー。土曜の朝からランナーがたくさんいました。

きれいに舗装されている
走るニューヨーカー
横浜の山下公園みたいかも
おもしろコスプレランナーがいっぱいいた
なんかそういうイベントをやってたぽい
デカわんこ

気温は1℃とかでしたが、晴れた空に冷たい風が逆に心地よく、どこまででも歩けそうな気持ちになっていました。


空中庭園ハイラインを歩く

川沿いをしばらく北に歩いたら、次に訪れるのはハイラインです。

ハイライン

このハイラインは、ミートパッキング・ディストリクトという地区にあります。
その名の通り、多くの精肉工場が軒を連ねていたこのエリアには、加工前や加工後の製品などの物資を輸送するための高架鉄道がありました。
その後廃線となったこの線路を、市民や観光客が歩いて渡れる公共空間に再開発されたのがハイラインというわけです。

都市開発好きの僕にとって、前から訪れてみたかったスポット。
早速昇って歩いてみます。

南から北に伸びる約2.3kmの廃線跡公園
いざ
高架の上へ
おお~
しっかり線路が残っている
冬なので草木は青々とはしていなかった
夏はこんな感じらしい
https://www.tfm.co.jp/botanical/index.php?itemid=141221&catid=2891
いくつもの通りの上を飛び越える

ハイラインは2009年に開園されましたが、その後も少しずつ拡張していて範囲を広げているそうです。

建物の下をくぐり抜ける


チェルシー・マーケットでランチ

いくつもの建物や施設を縦断しているハイライン。
南からスタートして、しばらくすると現われたのはチェルシー・マーケットです。

チェルシー・マーケット入口
もともとはビスケットの工場だった

工場跡地に作られたチェルシー・マーケットは、多くのショップや飲食店が入っている巨大な複合商業施設です。
ここでお昼ごはんを食べる事にします。

おお~ええ感じ
ちゃんと工場の空気感が残っている
いろんなショップが
レストランも
本屋さん
真ん中のフォトジェニックスポット
広い
ショップリスト。方向を示してくれてる
ミニドーナツ屋さん
だいぶミニだった。3個で$3(約450円)

着いたのは10時前。観光客もそこまで多くありませんでしたが、多くのごはん屋さんがランチをスタートさせる11時に近づくに連れ、だんだんと人が増えてきました。

午前中は人が少なめ

人気のタコス店も11時にオープンなので、早めに並ぶことに。

開店前から並ぶ人気店
しっかりミーティングしていた

タコスの有名チェーン、「LOS TACOS No.1」は美味しいタコスがリーズナブルに食べられるお店。
そもそもタコスは全体的に安く、買ってから好きにトッピングとか出来ますし、カウンターでパッと食べられる手軽さもあって、ルーツはメキシコながらも、アメリカにしっかり根付いている人気料理です。

「LOS TACOS No.1」
メニュー。鶏肉か豚肉か牛肉か選べた。
写真の右の方で調味料とか持って行き放題
チキンのタコス。$4.95(約742円)
パクチーとチリソースがたまらない。
正味もう一個いけた
帰り際に地下もある事に気づく。一日楽しめるやん

ハイラインやチェルシーマーケットなど、先人が残した遺産が上手く活用され、現代に元気に生き残っている姿を見て、ニューヨークの街づくりに対する姿勢を感じました。サステナブル。持続可能な社会。


再びハイラインを、ハドソンヤーズまで歩く

チェルシーマーケットを後にし、再びハイラインを歩きます。
ゴールのハドソンヤーズを目指します。

てくてく
やはり映えスポットなので前撮りカップルがいた
これがほんとのサカナクション

時刻は11:30。
時間帯なのか、チェルシーマーケットという見どころの周辺だからなのか、さっきよりもハイラインを歩く観光客が増えてきました。

人が増えてきた
若干残っている紅葉
アートな壁
壺?みたいなオブジェ

もともとはただの廃線で、住民から邪魔者扱いされ、撤去も検討されていたハイラインですが、再開発による観光客の増加で周辺の地価も上昇し、見事なV字回復を見せた例として、世界中から注目が集まっているそうです。

建物の間をすり抜ける
トニー・スタークの会社みたい
どうやらハドソンヤーズ側から歩く人が多いらしい
いいっすね~
変わった建物。マンションだった
ゴールだ

ハイライン全長約2.3kmを歩き終えましたが、一応最後まで見に行くことに。
まだ向こうに道は続いていましたが、工事をしているのか何なのか、入ることが出来ませんでした。

一応ハイラインの先っちょまで見てみる
空間自体はまだ続いている
鉄道の歴史

終着点であるハドソンヤーズは、10年ほど前から再開発されているNYの新名所で、開発にかかる額はNY史上最高額だと言われています。
高層ビルや大型商業施設などが新たに作られ、ビジネスマンや観光客に注目されているエリアです。

その中でも事前にチェックしていた、ハドソンヤーズの象徴的な建造物、ベッセルを見ることに。

蜂の巣のような建造物Vessel
写真を撮る観光客たち。
近くで見るとよりナニコレ珍百景
中はこんな感じ。
展望台に上れるそうだが、この日は臨時休業だった

ショッピングモールにも入ろうとしましたが、予定が狂いそうなので、ベッセル前で写真だけパシャパシャ撮って、この場所を後にしました。

Vessel近くの公園
またゆっくり来ます


圧巻の駅舎、グランド・セントラル・ターミナル

12:15 Hudson Yards駅から地下鉄に乗り、Grand Central駅に向かいます。

ハドソンヤーズ駅から地下鉄に乗る
入口のエスカレーター

Hudson Yards駅は2015年開業の新しい駅で、NYの地下鉄に似つかわしくないキレイさです。
この新駅の延伸開業もハドソンヤーズ開発の一環だそうで、プロジェクトの大きさが伺えます。

改札
ジャッキー・チェンでも怪我しそうな高低差
Hudson Yardsからは3駅
ついた。このタイルの感じがめちゃいい

グランド・セントラル・ターミナルの見どころは、なんと言っても駅舎の中央にあるメインコンコース。
圧倒的な広さと、ドラマチックな雰囲気を生で感じようと、乗車目的以外での観光客がたくさん訪れる名所です。

メインコンコースはこっちだ
あそこだ!ワクワク、、、
おお〜!
す、すぎょい。。

その名の通り多くの路線を結ぶターミナル駅で、市内だけではなく、長距離路線がここを起点に他州にいくつも広がっています。
1913年完成の駅舎はNY最大の駅舎で、44のプラットホームと67本の線路は、単一の駅としても世界最大です。

高さ約38mの天井には星座が描かれていて、まるでプラネタリウム。
観光客はみんな見上げながら天井にスマホを向けていました。

チケットの販売ブースが真ん中に。
4面の時計は待ち合わせの目印にも使われる
2階からも撮ってみた

内観を眺めるだけではなく、多くのレストランやショップも入っているのもグランド・セントラル・ターミナルの魅力。天候に関係なく楽しめますね。

駅併設の惣菜売り場
いわゆる駅ナカ施設
フードコート
ここでピザを買う。
店員に「コンニチワ」いただく
ピザ$5(約750円)
ガーリックノット。ガーリックが染み込んだ小さなパン。
美味い。確かこれも$5くらい
イートインスペース。立って食べる
駅ナカにあるMTA公式ショップ
地下鉄にまつわるグッズがたくさん
大人も子供もジオラマに夢中

この日の夜は、大学時代の友人と会う約束をしていました。
彼に渡す日本のお土産を取りに帰るべく、Grand Central駅から地下鉄に乗って、Canal St駅で降り、少しぶらぶらしながら一度ホテルに戻ります。

自分が考えたここまでのコースの周り方は、時間配分なども考えると完璧すぎました。
NY2日目にしては上出来です。誰か褒めてください。

こんな感じ。8:30〜14:00の間
またしてもソーホー周辺を歩く
ラッパーのタイラー・ザ・クリエイターが手がけるブランドの店内
至る所に自転車専用レーン
ホテルに戻る
陳列棚の感じだけでアメリカを味わえる


世界の交差点、タイムズスクエアでディナー

友人が予約したお店には17時集合。
場所はなんと、あのタイムズスクエアです。
Grand St駅から、47-50Sts Rockefeller Ctr駅まで地下鉄、その後お店まで歩きます。

ホテル周辺とは全く違う街並み
駅降りてすぐのツリー

テレビでよく見る“あの広場”には後でゆっくり行くとして、タイムズスクエアの空気感をふんわり味わいながら店を目指します。

あの辺が、あの広場だ
ふんわり味わう
もっと夜になった方がキレイ
楽しみは後にとっておく
ついた

友人が予約してくれたお店は、「ギャラガーズ」という老舗のステーキ屋さん。
そうです。僕、ニューヨークのタイムズスクエアでステーキ食べてきたんです。笑自慢とも捉えられますが、これはなかなか経験できない一生の思い出です。

1927年創業の老舗
これ見よがしなお肉たち
ゴッドファーザーやん
メニュー
ワシントンD.C.から会いにきてくれた
最高!Tボーン!
渋いおじさんウェイターが取り分けてくれた
土曜の夜、賑わう店内
高級すぎず、カジュアルさもある

会いに来てくれた友人は大学時代の同級生で、一番仲の良かった友達です。
培った語学を活かし海外で働く彼から、「いつか遊びに来いよ」とずっと言われていました。
今回の旅の大きな目的でもあったNYでの再会。念願叶ってようやくアメリカの地で再会が出来たことに、感慨深くなりました。
何年も前から言っていたことが、本当に実現したんだなあと。

お会計は、「わざわざ来てくれたんだから、ご馳走してやるよ」という彼の言葉に完全に甘えさせてもらいました。笑
絶対に自分だけでは来れないようなお店の料理を味わわせてもらい、彼には感謝感謝です。

19時半頃お店を後にし、いよいよタイムズスクエア中心部に向かいます。

オオタニサン。
撮影時はドジャースに決まる前。今や貴重な広告
外国の観光地名物、パチモン露店
近づいてきたよお
きた〜!

タイムズスクエアとは、42丁目と7番街(NYでは南北の道をAvenue(番街)東西の道をStreet(丁目)という)、そしてブロードウェイとの交差点のことで、中心に位置するのがニューヨーク・タイムズ社のビルだということからその名になりました。

ブロードウェイは【1日目・NY①】の記事でも説明したように、マンハッタンを南北に貫く非常に長い通りで、多くのミュージカル劇場がある「ブロードウェイ」は、タイムズスクエア周辺のこの辺りを指して言います。

そしてこのブロードウェイは、規則正しく張り巡らされているNYの道の中を斜めにぶった切っています。
なのでタイムズスクエアをよく見ると、縦、横、斜めと、3つの道が交わっているんですね。

実は長いブロードウェイ
世界中から観光客が集まる「世界の交差点」。
正面はかつてNYタイムズ社が入っていた「ワン・タイムズ・スクエア」というビル
テレビでよく見ていたあの場所に来たんや。。


ブロードウェイでライオン・キング

最後は、ミュージカルの本場でライオン・キングを観ます。

ライオン・キング

会場はミンスコフ劇場(1973年開場)。
1997年初演の超ロングラン作品ライオン・キングは、2006年からずっとこの劇場で上演されています。
いわばライオン・キングの常設劇場です。

気がつけば開演の20:00が迫っていました。スマホでチケットを見せ入場します。

ミンスコフ劇場
もうすごいライオンキング
緞帳もライオン感
NGKくらいかなと思いきや倍の規模の1621席

初の本場でのミュージカル鑑賞はどうだったかというと、、
朝8時からNYの街を歩き回り、17時から美味しいご飯とワイン、、
はい、そうです。ところどころ寝ちゃいました。笑

いや、歌のところは迫力あって目ぇギンギンですよ。ハクナ・マタタ最高でした。
他にもスタンディングオベーションとか、「Fu~!!」みたいな観客の反応を含めて雰囲気は味わわせてもらいました。
ただ、いかんせん英語がわからない。。なんか時事ネタみたいなんで笑かしてくるとことかも勿論わからない。そしてめっちゃ長い。約3時間ありました(間20分の休憩。シンバが大人になるところでちょうど半分)。

初のミュージカルは言葉の壁と睡魔との戦いでした。
ちなみにチケットは一番安い席で$138.50(約20,700円)でした。
ミュージカルファンの方々、寝てしまってすみません。笑


終演後は友人と別れ、ホテルのあるチャイナタウンに帰ります。
時刻は23時になっていました。深夜の地下鉄は治安が悪いと聞いていたので、旅行中は極力乗りませんでしたが、この日だけは利用しました。
特に何事もなく無事に帰ることが出来ました。

コンサートホール、RADIO CITY
ロックフェラーセンター駅の構内がスタバとコラボしてた


〜2日目まとめ〜

この日はハイラインが最高でした。
あの空間を歩くという体験は絶対に日本では味わえないからです。
古い建物の再利用というのは日本でもありますが、その発想とか大胆さはやっぱりレベルが違うなと感じました。
また新緑の季節に歩いてみたいです。

夜も最高でした。まさかタイムズスクエアでディナーを体験できるなんて。
このnoteを読まれると伝わると思いますが、アメリカの物価は聞いていた通り相当高いです(友人がNYで一風堂を食べたらしいが、ラーメン$20、プレモル$16だったらしい)。
多少の節約をしながらの旅行を覚悟してきたので、ちゃんとしたレストランは全然行かないつもりでしたが、友人のおかげで行くことが出来ました。
旅行中ずっとそうはいかないとしても、1日だけでも「ザ・ニューヨークの夜」を思う存分味わえたので大満足です。


次回は、美術館であるMoMA、そして、ブルックリンにあるDUMBO周辺を訪れた時の様子をお届けします!


それでは、また!




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