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アメリカ旅行記【1日目・NY①】~JFK到着、ソーホーでショッピング~


このシリーズは、11月末から12月頭にかけて行った、ニューヨークとロサンゼルスの旅行記です。
旅行の日程、一日ごとに記事を連載していきます。

↓↓↓前回の記事はこちら↓↓↓

※2023年11月下旬~12月上旬時点での情報です
※旅行中、1ドル=147円まで下がりましたが、記事では分かりやすさ重視のため、1ドル=150円で計算します



【1日目】

NY到着、JFKからマンハッタンへ

朝9:30、ソウルの仁川国際空港から約12時間半をかけて、無事ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港に到着しました。

「ついに、本当にアメリカに来たのか、、!」という、高揚感と信じられなさが入りまじった感情が早くもこみ上げてきます。

着いた!なんかめっちゃいい匂いやった
入国審査へ向かう
ものすごい行列
「NEW YORK CITY」の文字にじわじわ実感が沸いてくる


ここで初めて体験したのが大幅な時差です。
韓国を出たのが11月24日の午前10時。
そこから約12時間半かけてニューヨークに。
しかし韓国(厳密にいえば日本も同じ時刻)との時差は-14時間なので、ほぼ出発した時刻と同じ時刻に戻るのです。
つまり、11月24日の朝からもう一度やり直す感じです。

海外旅行慣れしている人からしたら当たり前のタイムリープですが、僕自身は初体験。若干時差ボケを危惧していましたが、しっかり寝られたことと、ほぼ同じ時間帯に戻れたこともあり、さほど影響がありませんでした。
むしろ、アメリカに着いたという事実を前に元気いっぱいでした。

無事入国審査を済ませ、荷物も受け取ったところで、ホテルに向かいます。

NYの玄関口、JFK空港
1948年開港の歴史ある空港だ


大荷物を持って空港からホテルまで向かうのは中々大変です。
多くの人は目的地までスムーズに運んでくれるタクシーか、シャトルバスなどで向かうと思います。

しかし!僕はそういった手段は選びません。
最初に断言しておきます。

———このアメリカ旅行、ほぼ電車とバスしか使いません!!!

それはなぜか。
圧倒的にお金がかからないからです。

この度の円安で、何もかもの物価が高いアメリカを旅するには節約が必須になってくるわけです。
お金持ちの人はいいですが、僕はそうはいきません。

今回僕は、交通費、宿泊費、食費など、抑えられるところは徹底的に抑えながらも、楽しい旅に出来た自信があります。

なので、交通手段などはぜひとも参考にしていただいて、「へー!案外、地下鉄や路線バスだけでも結構移動できるんや!」と思っていただければ幸いです。

空港内を走るエアトレインの駅に向かう


ターミナル同士を結ぶ、空港内を走るエアトレインに乗り、まずはターミナル1からターミナル8に向かいます。

ターミナル1のホーム
ホームから見た空港
1から8、そして地下鉄のJamaica駅へ
エアトレインの中はこんな感じ


ターミナル8から、次はJamaica駅に向かいます。
これ以降は空港から出てしまうので、料金が加算されます。Jamaica駅までの運賃は$8.25(約1,237円)です。

ターミナル8のホーム
ま、こういう感じ
家が見えてきた。いわゆる郊外の住宅街


エアトレインのJamaica駅に到着しました。

エアトレインのJamaica駅


ここまでがエアトレインで、Jamaica駅からはニューヨークの地下鉄(MTAという会社が運営)に入ります。

路線図。MTAの公式サイトより
右側にある黄色の飛行機マークがJFK


地下鉄を利用するには、以前までは料金をチャージして使う「メトロカード」が主流でしたが、2023年で廃止になるそうなんです。

メトロカード
https://www.newyorknavi.com/special/5031186

そこで登場したのが、非接触型決済システムOMNYオムニーです。
クレジットカードの情報を登録して、スマホなどで改札に「ピッ」とするとは入れる優れモノなのですが、これがめっちゃ便利。

お金をチャージする必要がないのは当然のこと、なんと1週間で$34以上乗るとそれ以降はお金がかからないのです。
NYの地下鉄は一回乗車で一律$2.90(約435円)(2023年11月時点。どこまで行っても同額。これがアツい)なので、つまり、1週間で12回以上乗ったらめちゃくちゃお得なのです。
僕はNY滞在の5日間で15回くらい乗りました。これくらいの期間で観光する人にはおススメです。

ちなみにこのOMNYは日本国内でも登録できます。
僕も事前に自宅で登録しました。決済方法はスマホではなくApple Watchにしました。
事前に調べて準備した中で一番良かったことかも。

地下鉄の駅に向かう
駅に向かう道
初めて踏みしめるアメリカの道
Jamaica駅の改札
あとでOMNYの履歴を見たら、
エアトレイン分の運賃$8.25も合わせて引き落とされていた
Apple Watchで
ここを
こう!
地下鉄Jamaica駅のホーム


NYの地下鉄の第一印象は、、

くさっ。です。

良い言い方をすれば「歴史がある」(1904年開業)ということなんでしょうが、はっきり言って「汚い」です。

改札口やコンコースにはホームレスをまあまあ見かけますし、駅のエレベーターでは「いや、絶対ここで催してるやん」と思うぐらいの強烈なニオイはしょっちゅうでした。

最初に乗ったエレベーターで、「臭い」という共通項でマイアミから観光に来ていたおじさんとちょっとだけ意気投合したりもありました(「From Japan」だと言ったら、「コンニチワ~!」と言うてくれた)。

地下鉄に関しては治安が良くないと聞いていましたが、なかなかイメージ通りでした。
(しかしこの時はまだ、LAのさらなる壮絶さなど知る由もなかった。。)


地下鉄だけでパンチの効いたエピソードがたくさんあるので、また総括の時にでもまとめて書きたいと思います。

車内
NYの車窓から
マクド
ブルックリンからマンハッタンへ渡る


Jamaica駅からホテル最寄りのBowery駅までは、乗り換え無し一本で行けました。

こんな感じ


正直言うと、Jamaica駅からしばらくは、身なりが汚い人や、歌ったり踊ったりしているヤバめの人が多い印象でしたが、空港のある郊外のクイーンズ地区からブルックリンを経て、中心部のマンハッタンへ向かうにつれ、キレイめの人が増えた印象でした。

詳しくはわかりませんが、低所得者層とそうでない人たちの住んでいるエリアはくっきりと分かれているのかな、ということを肌で感じました。
(差別うんぬんの話ではなく、汚めの人やヤバめの人はヒスパニックや黒人が多かったように思う。)

なんやかんや映画で見たことある光景

時刻は12:30。
Jamaica駅を出発して約1時間、Bowery駅に到着しました。

Bowery駅のホーム
映画「ジョーカー」やん

最初に泊まるホテルは、チャイナタウンというエリアにあります。

地上に上がる
チャイナタウン
中国語の看板ばかり


街の位置関係などを把握すると、より読みごたえが出ると思うので、ここで一度基礎知識として、ざっくりとニューヨークの地理について説明します。
(勉強みたいになるかもしれませんが、今後の記事のためにも必要だと思ったのでかかせてください。笑)

☆「ニューヨーク」とは?

ニューヨーク州の中の最大都市はニューヨーク市で、この「ニューヨーク市」のことを、世間の人々は主に「ニューヨーク」と定義します。

赤い部分がニューヨーク市。カナダ寄りのところはほぼ田舎
https://basikny.com/newyork-area

ニューヨーク市は、マンハッタン、ブルックリン、ブロンクス、クイーンズ、スタテンアイランドと5つの行政区で分かれていて、日本人がイメージする「ザ・ニューヨーク」は、中心部のマンハッタンです。

最近は、イースト川を隔ててマンハッタンの隣にあるブルックリンも開発が進み、オシャレなエリアとして注目されています。

JFK空港はクイーンズの端に位置する
https://4travel.jp/travelogue/11052007#google_vignette

なので、観光客が訪れる「ニューヨーク」は、基本的にはマンハッタンと(マンハッタン寄りの)ブルックリンになります。


☆マンハッタンのエリア分け

中心部マンハッタンは大きな長細い島(中州)です。
エリアを大きく3つに分けると、北からアップタウンミッドタウンダウンタウンになります(厳密に言えば、アップタウンの北にハーレムがある。今回は訪れなかったので割愛)。
わかりやすく言うと、上、中、下って感じですね。

文字通りマンハッタンのど真ん中にあるセントラルパークを軸に見るとまた分かりやすいです。

セントラルパークより上がアップタウン
セントラルパークより下から14th Stまでがミッドタウン
それより下がダウンタウン
https://www.at-newyork.com/travel_info/

特徴をざっくりいうと、

アップタウン…高級住宅街、美術館や博物館が多数
ミッドタウン…タイムズスクエアや5番街などの中心地
ダウンタウン…古き良きオシャレな街並み、先っちょは金融街

といった感じですね。

チャイナタウンはダウンタウンに位置します。
ダウンタウンは中国人以外にも、イタリア系、ユダヤ系などの移民が築いたコミュニティーが多数あり、お世辞にも洗練された街とは言えませんが、個人的にはすごく気に入りました。庶民的な雰囲気に肩肘張らなくていいというか。

ちなみに、泊まったホテルはエレベーター無し(キャリーケース持ち上げ)、部屋激せま窓無し(マジでベッドだけ)、シャワー・トイレ共同(タイミング伺いながらの使用)でしたが、1泊1人日本円で大体8000円くらいでした。
これでもマンハッタンで泊まろうと思ったら最低ラインだそう。
どうですか、なかなかのもんでしょ。笑
バンコクの3泊で1人5000円が懐かしいです。

中央の建物がホテル


ホテルからリトル・イタリーへ

ホテルにチェックインして荷物を置き、13:00過ぎ行動開始です。
初日はおしゃれタウン、ソーホーを目指して周辺をぶらり歩きます。

チャイナタウンから歩くとすぐに差し掛かったのはリトル・イタリーというエリアです。

リトル・イタリー
多くのPIZZA屋さん
レストランではランチを楽しんでいた

文字通りイタリア系の移民が形成した街です。
事前に買ったガイドブック「地球の歩き方」には(めっちゃ重宝した。常に持ち歩いていた)、最近は元気がなくなっていると書かれていました。
しかし範囲こそ狭いものの、ランチタイムなのかそれなりに賑わっていました。

「ROMA」の文字

レストランは高いのでスルーをして、とりあえずソーホーまで歩きます。

ソーホーに近づく
もう楽しい
途中入ったショップ。しゃっれ~
地下鉄の入り口。そう、これこれ!


ワシントンスクエアで遅めのランチ

そろそろ何かおなかに入れたいので、屋台でチキンオーバーライスをテイクアウトすることに。
チップの必要のないテイクアウトやファストフード店は、食費を抑えるカギになります。

こちらの屋台で

写真を見てもらうとわかるように、屋台には「HALAL」の文字が。
「ハラル」とはアラビア語で「許されている」という意味で、「ハラルフーズ」はイスラム教徒にとって「合法的な食べ物」を意味します。

こういうハラルフーズの屋台がニューヨークには死ぬほどありました。
中心部だと、冗談抜きで通りごとの交差点全部にありました。

もともとトルコ発祥だそうですが、イスラム教的にOKな鶏肉やラム肉を使った料理が屋台をきっかけに広まり、今やNYを代表する大人気B級グルメになったのです。


テイクアウトしたら、食べる場所としてうってつけな公園を探します。
Googleマップで見つけたワシントン・スクエア・パークが近かったので歩いて向かいます。

てくてく
近くにあったニューヨーク大学
NYのコンビニ、デリ。
ニューヨーク大学の学生はALL15%オフだった
水を買う
700㎖で$3(約450円)
ニューヨーク大学に願書出します
ワシントン・スクエア・パーク

NYの有名な公園の中の一つワシントン・スクエア・パークは、昔は麻薬の密売人が集まるなど治安が悪かったそうですが、今はおだやかで落ち着いた公園に。この日も家族連れや、ニューヨーク大学の学生と思しき若者たちで賑わっていました。

ベンチに腰掛け、チキンオーバーライスを食べることに。

NY名物チキンオーバーライス。$7(約1,050円)

味付けしたチキンが上にどーんと乗っているサフランライスと、レタスとトマトをごちゃ混ぜにし、チリソースとホワイトソースでいただきます。
ものすごいボリュームだけどたいらげちゃいました。めっちゃ美味しかったです。

飲み口こんなん多かった
露店とかも出てにぎわっていた
ユダヤ教徒が勧誘?していた
「101匹わんちゃん」のクルエラがいた


ソーホーでショッピング

腹ごしらえが済んだら、ワシントン・スクエアを後にし、再びソーホーの中心部に戻ります。

てくてく
謎に並んでたコーヒー屋さん
ソーホーの中心部に到着
ものすごい人出だった

ソーホーは、古き良きヨーロッパ風の建築が楽しめると同時に、若者向けのショップが立ち並ぶファッションタウンです。

この日は24日の金曜だったのですが、ものすごい人の数でした。
それもそのはず。アメリカでは11月の第4木曜日がサンクスギビングデー(感謝祭)と言い、一年で最も大きな祝日で、お店はほとんど休業するそうです。
また次の金曜日がブラックフライデーといい、小売業を中心に安売りセールをすることが慣習となっています。

この日を皮切りに、街は一気にクリスマスムードになるそうで、旅行中は街中にクリスマスの飾りつけや、「HAPPY HOLIDAY」の文字をたくさん見ました。

本当にたまたまで、特に意識せず(というか知らなかった)旅行の予定を組んだので、つくづくいい時期に来たなと思いました。

せっかく来たからには何かお買い得な品をゲットしようといろいろ見て回りましたが、そもそもの物価が高いので、正直めちゃくちゃ安いかと言えば、まあ、そこまで、、ってな感じでした。
僕はなんやかんやシャツと帽子を買ったぐらいです。

いわゆるブランド古着のお店
高級ブランド街というわけではなくちょうどいい
ポスターの貼り方で魅せる
インスタでフォローしているサッカーユニフォームのお店が
ポップアップをやっていた
一応セールをやっていたがまあ普通に高い
有名なスーパーチェーン「Target」
人気ブランド「THE NORTH FACE」には長蛇の列
GUにも行列。さすがブラックフライデー

ソーホーのメインストリートは「Broadway」と言いました。
「あれ?あのブロードウェイとはまた違うのかな?」と思っていましたが、Broadwayとは、マンハッタンを南北に貫く長い大通りのことで、ミュージカルの聖地である有名なブロードウェイは、その通りの中のほんの一部だそうです。
そこのみを切り取って日本人は「ブロードウェイ」と認識していたんですね。

ブロードウェイには次の日に行ったので、またのちほど詳しく書きます。

メイン通りBroadway
乗ればよかった2階建てのBIG BUS
立ち寄ったカフェ「THINK COFEEE」
大繁盛過ぎて店員さんちょっとキレてた
ホットカフェラテ$5.25(約787円)
カフェラテの相場は大体$5~6だった
こんなんいっぱいあった

意外だったのは街中にゴミ箱がたくさん設置されていたこと。
なので街はきれいなのかと思いきや、なんのなんの。めちゃくちゃゴミ落ちてます。笑
正直ポイ捨ての多さはNY、LAともに目立ちまくりでした。
大阪なんて全然きれいです。

至る所にゴミ箱
暗くなるのが早い
コロナ以降、密を回避するという意味もあり、公道に飲食スペースを設ける店が急増。
自治体挙げての施策らしい


日本でも大人気のストリートブランド、「Supereme」の本店がソーホー近くにあるとの事なので行ってきました。

Supereme本店
1時間待ちの大行列
銀行跡地に作られたお店。かっこよすぎる
やることが違うねNYは


チャイナタウンで激安中華

すっかり暗くなってきたので、チャイナタウンに戻ることに。
治安の悪さが気になったので、基本この旅ではあまり夜間は外に出歩きませんでした。

ホテルに帰る前に、事前に調べておいた激安中華のお店に晩ご飯を食べに行きます。

帰ってきた。すでに落ち着く
なんて読むかはわからないが目的のお店
シンプルな店内。いろんな人種の人がいる
メニュー。台湾寄りらしい

僕が選んだのはワンタンみたいなやつと「拌面」と書いた料理。要するにまぜそばですね。

拌面とワンタン5個入。両方$3(約450円)
普通においしい

拌面はピーナッツバターソースで和えられていましたが、意外にも癖になる美味しさでした。
合わせて$6(約900円)と、アメリカ初日にしてこの旅の中で最安ごはんでした。

ホテル近くの中国風飾りつけ
中国系スーパーで買った普通の缶コーラ。$1.5(約225円)


ホテルには19時頃戻りました。少し調べものをして、就寝。
明日からいよいよ、丸一日の観光が始まります。


~1日目まとめ~


NY1日目はこんな感じでした。

この日気づいたことと言えば、
「NY、まあまあ歩いて行けるやん!」
ということ。

行くエリアや、その日の楽しみ方にもよりますが、NYは街自体が思ったよりコンパクトで、観光スポットそれぞれの距離が割と近いです。
この日に関しては、回れる時間が半日しかないということもあり、チャイナタウンやソーホー周辺と最初から決めていたので、電車を使わずほぼ徒歩で回りました。
全然行けましたし、歩いているだけで楽しめる、街歩きが楽しめる街だなと初日にして実感しました。

この辺を歩いた


治安の悪さに関しては、地下鉄で少し体感したぐらいでしたが、もう一つ日本との違いで大きく感じたのは大麻です。
街中にいる、見た目悪そうなやつや、汚めの人から匂いを感じるのですが、Superemeの列に並んでる時は特にすごかったです。

2021年に大麻の使用・所持が合法化されたNY。それ以前にも影では使用されていましたが、州公認の販売店が出来るなど、表立って街中で使用する人が増えたそうです。

別に良い悪いに関してはそこまで関心のない僕ですが、シンプルに臭いので、プ~ンと匂ってくるたびに、「もうええって」とツッコんでいました。


というわけで、今回はここまで。
次回は、ハイラインからのチェルシーマーケット、そしてタイムズスクエアに行った際の様子などをお届けします!

それでは、また!


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