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愛するから愛される、きっとそういうことなのだ『マダム・プティ』

こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。

みなさん、芯の強い女性は好きですか?見るからに強そうな女性も素敵ですが、私は一見儚げな女性の凛とした芯の強さに憧れます。今回紹介する作品の主人公はまさに、チャーミングで芯の強い女性なのです。

今日は、大正の未亡人を主人公に異国を駆け回る、高尾滋さんの漫画『マダム・プティ』を紹介します。

こんな人におすすめ

自立している女性に憧れる / 行動力のある女性になりたい / 真の強い日本人女性が好きだ / 愛し愛される関係に憧れる / 身分差の恋愛にときめきを覚える / 一緒に肩を並べて走れる同士が欲しい

『マダム・プティ』のあらすじ

舞台は大正、1920年代末。主人公の16歳の万里子は、父の借金の返済とひきかえに、幼少時からの憧れで30歳も年上の俊と結婚。オリエント急行の旅に出る。しかし翌朝、豪華絢爛な車中でインド人青年・ニーラムらと出会った翌朝、思いがけない悲劇が万里子を襲う…!

『マダム・プティ』のおすすめポイント

1. 万里子の愛され力

お転婆でチャーミングな万里子は愛され力がすごい!大正時代に、日本人の女性が異国で旅をすることは生易しいものではありません。人種差別されたり、利用されたり、騙されたり。例え、人に裏切られ危ない目にあっても、心優しい万里子は決して人に対して諦めず、一様に愛を与えます。愛情深い万里子だからこそ周りにも愛されるのです。愛され力、見習います…!

2.ニーラムのイケメンタル

万里子にとって重要な存在になっていくニーラムですが、最初は価値観の違いから万里子に嫌われます。しかし、横暴に見える面もありますが、万里子の辛い時にそっと側にいて励まし、困った時には持ち前の財力と権力を使って力添えしてくれたり、とにかくイケメンタルなのです。この余裕は財力のおかげなのでしょうか…!?万里子に対して最大の敬意と愛情を注ぐ彼のことが、みんな好きになること間違いなしです。

3. 2人の恋の行方が切なくも愛おしい

今よりもっと世界が分断されている時代、日本人の万里子とインド人・ニーラムの間には人種の壁が立ちはだかります。万里子は万里子の信念と大切にしたいことが、ニーラムにはニーラムの成し遂げたいことが。「愛さえあれば」ではどうにもならないことはあるのです。身分差、国籍の差、大きな障害の前で2人はどういう選択を取るのか、最後まで目が離せません。

自分の生き様が伝わる

本作は異国を舞台にした壮大な愛の話で、未亡人・万里子の人間力の高さに勇気づけられる作品です。よくも悪くも他人にしたことが自分に返ってくるし、自分の生き様が周りの人に伝わるなと感じます。異国であってもどこであっても自分の信念に沿って生きるその姿は、純粋に1人の人間として尊敬。私も人に対して誠実に、そして愛を持って生きていきます!

ではまた〜

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