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短歌

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2023年3月の記事一覧

短歌:07 「生活」5首

短歌:07 「生活」5首

未練、傷、ひとりの時間ワンルーム伸びてる爪を切ろうか悩む

目玉焼き綺麗に焼けた丁寧な暮らしを見せる相手はおらず

悲しみが消えないうちにとりあえず袋ラーメン鍋に投げ入れ

かまわないほこりまみれの鏡でもどうせ見るのは嫌いな自分

うつむいて歩く視線の先にある影すらぼくを嘲笑うのか

短歌:06 「友の命日」6首

短歌:06 「友の命日」6首

「友の命日」6首

小説のようだと思った冷たい手友達がもう死んでいること

「ご冥福お祈りします」という声に親族席は俯いたまま

「久しぶり」そう言われても喜べず、級友達は頷き合うだけ

お焼香やり方調べ祖父以来参列してる友の葬式

葬儀場に響くお経と泣き声 遺影の写真だけが笑う

友達とスイカを食べたこの家に線香落ちる静かなお盆