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短歌:06 「友の命日」6首


「友の命日」6首


小説のようだと思った冷たい手友達がもう死んでいること

「ご冥福お祈りします」という声に親族席は俯いたまま

「久しぶり」そう言われても喜べず、級友達は頷き合うだけ

お焼香やり方調べ祖父以来参列してる友の葬式

葬儀場に響くお経と泣き声 遺影の写真だけが笑う

友達とスイカを食べたこの家に線香落ちる静かなお盆



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