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「続・窓ぎわのトットちゃん」を読みました

10月に発売になった「続 窓ぎわのトットちゃん」を読みました。前作「窓ぎわのトットちゃん」から42年ぶりの続編です。

読み終えて一言。

とても良かったです✨✨✨
心が震えました。
泣いて笑って、最後は温かい気持ちになりました。

42年前の「窓ぎわのトットちゃん」は、通っていた小学校を退学になり、新しく入学した「トモエ学園」でのトットちゃんの小学校生活を描いた内容でした。

今回の続編は、その続きにあたり、トットちゃん一家が青森に疎開してからのお話。(本の最初には少しだけ疎開前の東京での話も含まれています。)そして終戦を迎え、黒柳徹子さんがどのように芸能界での仕事をスタートさ
せたかといった自伝風に仕上がっていました。

ちょうど私にも当時のトットちゃんと同じぐらいの小学生の子どもがいるせいか、第二次世界大戦中の市民の生活やトットちゃんのような子どもの生活のシーンでは滂沱の涙が。

また夫が出征し、女で一人で子どもたちを守り生きていくトットちゃんのお母さんの姿にも心打たれました。なんだか女性の強さやたくましさを感じました。「母は強し」って本当ですね。

特に印象に残っているのが「15つぶの大豆」「スルメ味の戦争責任」「パパの出征」「一人ぼっちの夜行列車」など戦争がらみのお話と青森へ疎開する旅路のお話。

この飽食の時代に生まれた私にとって、小さな小学生が15粒の大豆をどう食べるか考えるシーンは、胸が張り裂けそうになりながら読みました。それにお腹がすきすぎて、スルメをもらうために兵隊さんの出征式に足を運ぶ姿も。いまある日常がどれだけ恵まれたものなのかを痛感しました。

疎開するシーンも忘れられません。疎開する当日、トットちゃんのお母さんは抱っこ紐に赤ちゃんを、片手にトットちゃんの弟を、そして残りの手に荷物を持っていたため、トットちゃんと駅ではぐれてしまいました。お母さんとはぐれながらも、一人で夜行電車に乗って青森まで行くシーンはもう、涙、涙、涙。

ちょっぴり笑えて、しっかり泣けて、読み終えた後はなんだか「私もちょっと頑張ってみるか!」と元気と勇気をもらえるような温かい作品でした。まだ読んでいない方は42年前の前作も一緒に読むのをオススメします👍

今回この「続 窓ぎわのトットちゃん」を読んで知ったのですが、来る12月8日、前作の「窓ぎわのトットちゃん」のアニメーション映画が公開になるそうです!🎥

見たい!!
けど、日本にいないから見れない😭😭😭

映画館で見る夢は儚く散ったけれど、せめて動画配信サービスで見れるようになるといいなあ……と映画公開前の今から願っています。このお話は日本語だけでなく、いろんな言葉に吹き替えて世界中の人に見てもらいたい―――心からそう思えるお話です。


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