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題... 良いことを指摘してくれますね

◆ まったくその通りだと思います。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 日本のノーベル賞受賞者、東アジアの教育体制に疑問呈する=中国メディア ⇒ http://bit.ly/2kJ71tH     中国メディア・東方網は18日、日本出身のノーベル賞受賞者が、中国を含む東アジアにおける現在に教育体制に疑問を呈したとする記事を掲載した。   記事は、2014年に青色LEDの研究でノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏が、日本の特許制度や東アジア各国の教育体系を批判したと紹介。日本、中国、韓国で行われている、試験対策を中心とした教育制度により、子どもたちは有名な大学に入ることを勉学の目標にしてしまっており、貴重な時間が浪費され、才能の開花が阻害されてしまっているとの考えを示したと伝えている。   また、復習を中心とした学習方法にも大きな問題があるとし、既得の知識に触れる時間が新たな知識を学ぶ時間よりも多くなってしまうことで、子供たちが本来用いるべき思考や創造の時間が奪われ、思考能力の著しい低下を招いているという中村氏の主張を紹介した。


◆ それは、昔の中国の“科挙”の影響だと思います。

 “科挙”は、中国で昔から行われていた官僚になるための登用試験。[ #科挙 ]
 これは、いわゆる才能そのものを見極めるというより、単なる学識の豊富さを見極めるための試験。そんな試験では、“暗記する類の能力”が求められると思います。[ #暗記 ]
 中国はもちろん、韓国や日本なども、そんな科挙の影響を受けた教育システムになっているのが現状。みんな、官僚になるために東京大学やソウル大学の法学部などをめざすことになります。
 ひと言で言えば、“生き字引”的人材が重宝された時代です。頭の中に、過去の知識が、百科事典的にぎっしりと詰めこまれているのでしょう。[ #生き字引 ]
 蛇足ですが、最近なら、韓国の曺国(チョ・グク)氏などは、そんな勉強をしてきた人の典型。独自のことができるわけではなく、いろんなことを手際よく勉強してきた人。


◆ そんな教育システムは、コンピュータやデータベースが社会になかった時代の遺物。

 コンピュータやデータベースがなければ、自分の頭にそんな知識を詰め込むしかない。
 ところが、あまりにもぎっしりと知識を詰め込むと、どれが重要かわからなくなり、せっかく詰め込んだものが自由に取り出せない。“検索”するだけでも一苦労。[ #検索 ]
 結局、現実の役には立てなくなってしまいがちです。何事でもそうですが、ゆとりをもって自由に使えるようにしておくことが大切なのです。
 現代では、コンピュータや各種データベースが社会に普及し、いろんなことを検索する技術もすすんできて、その種の“暗記的な知識”はさほど重要ではありません。
 今は、パソコンやスマホで検索すれば、誰もが大学教授なみの知識を得られます
 つまり、これからは、私が以前より指摘している“パーソナルスラック”の類の蓄積や、発想そのものの自由奔放さが大切な時代になってきたのだと思います。(→ 注1)

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●(注1)  パーソナルスラックについては、2017.1.13のブログ 『人はパーソナル・スラックの蓄積が大切と痛感します → http://bit.ly/2iYixu2、2006.2.20のブログ 『パーソナルスラック → http://bit.ly/1p9rSjjなどをご覧ください。


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