題... 思っていた通りの御方でした
◆ やはりそうでしたか、という印象です。
~~< 以下 引用 >~~ ■ 「国民望むなら退位も」=昭和天皇、再軍備にも言及-初代宮内庁長官の手記で判明 ⇒ http://bit.ly/2KUqhNR ■ 戦後約5年半にわたり初代宮内庁長官を務めた田島道治氏が、昭和天皇とのやりとりを記録した手記が19日までに、見つかった。 計18冊の手帳やノートに書き込まれた文書の中には、国民が望むのなら退位も辞さないというくだりや、再軍備と憲法改正の必要性を昭和天皇が説いた部分、戦争への深い悔恨と反省の気持ちを国民の前で表明したいとの意向がかなわなかったことなどがつづられている。
◆ 私は、今の日本があるのは、良くも悪しくも、“天皇制”を守ってきたからだと思っています。
何しろ、日本の天皇制は、2000年からの歴史をもつシステムで、世界にこれほどに長い伝統を持つ社会制度は類がない。
2000年の間に事実上の時の権力者は入れ替わりましたが、天皇制そのものと天皇家は、ずっと続いています。私は、それが、不思議でした。[ #天皇制 ]
私は、それは、日本の天皇が、いわゆる“軍事”とは一定の距離感を保ってきたからだと考えるようになってきました。
なぜ、天皇制がこれほどまで多くの国民に長く支持されているか? それは、日本の天皇は、“国民第一で国民に敬愛されることをめざしてきた”からだと思います。
◆ 軍事を牛耳ることに腐心してきた外国の王政とは、そのあたりが少し違います。
たとえばイギリスでは、今でも“女王陛下の軍隊”という意識の人が多く、イギリス王子は必ず軍での勤務を経験することになっているようです。
でも、軍事に頼れば、自分より強い軍事力を持つ者には簡単にとって代わられます。日本の天皇は、あくまでも、軍事力とは一線を画する立場を維持すべき存在なのです。[ #軍事力 ]
日本の天皇は、昔から軍事面は“征夷大将軍”という職を作って、いわゆる武士にそちら方面の管理を丸投げしてきました。これは、なかなかの発想だったと思います。
でも、本当の一大事が起きれば、天皇に頼るのが日本人。敬愛する天皇のおことばさえあれば、国民の多くは、どんな無理難題も聞いてくれます。
◆ 日本の天皇は、国民に、真に慕われている。
国民に心底から慕われている天皇だから、たった一言で、全日本人に戦争をやめさせることができたのだと思います。
極端に言えば、総理大臣など、所詮はどこの馬の骨かもわからない人。何をやらかすかなど、わかったものではない。その点、天皇は日本の文化そのものとも言えそうです。
そう考えると、明治維新などを契機に、天皇を“大元帥”という軍のトップに祀りあげてしまったのは、先人たちの大きな過ちだったと思います。[ #大元帥 ]
今回の昭和天皇の“拝謁記”を拝読し、そんな私の持論が間違いではなかったと確信しました。[ #拝謁記 ]
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