天眼流’時事放談 @絶対にない(と思われていた)ことが平然と行われた


◆ 今回の森友学園問題に関して公文書が改ざんされた件。

 あんなことが可能なのでしょうか。まぁ、役所ぐるみでやればやれるのでしょうが、私は、お役人が自らあんなことをするとはとても思えません。
 私は、国の行政については大した仕事はしたことはありませんが、市町村のさまざまな調査策定の仕事はかなりやりました。要は、各種の計画書の策定です。
 調査策定では、さまざま調査や経過報告などの打ち合わせを何度もしますが、そんな時には、相手方も私も打ち合わせはすべてテープに記録します。[#記録]
 役所側の事務局役の人がすぐにテープおこしをし、翌朝にはファックスが来ます。内容に間違いがなければ私がサインしてファックスで送り返すのがお決まりのパターン。
 もちろん、間違い箇所があれば、指摘すれば訂正してくれます。ちなみに、間違いは誤字脱字の類で、内容そのものには間違いがあったことはありません。


◆ お役所では、議事録は相手のサインが入った文書として残すのが決まりだとか。

 私は、いちいちサインするのが面倒なので、“そちらで適当に処理していただいてかまいません”と言ったのですが、そうもいかないのがお役所というところ。
 何度かお役所の仕事をした後で気づいたのですが、実は、それには深い意味があったようです。[#深い意味]
 お役人は税金を使って仕事をしています。しかも、けっこう重要な仕事をすることも多い。となると、ひとりで責任を負うのは、ちょっとばかり荷が重いのです。
 だから、調査策定などの場合は、その方面の専門家に委託することも多い。自分で責任を負う自信がないから、コンサルや大学の先生などのその道の専門家に頼むのです。


◆ それは、責任を分担してもらうためのひとつの“方便”なのです。

 そして、経過などは逐一議事録に残し、相手の署名も求める。それがお役所の仕事の進め方です。
 それほどまで、いわば“自分の責任回避”に用意周到なのがお役人です。そんな彼らが、とてもじゃないが、公文書を改ざんするとは私は信じられません。[#責任回避]
 そんなことをすれば、まさに、“自殺行為”。関係者や上司などはその文書を見ているから、何かあればすぐにバレる。自分の責任でこっそりやれることとは思えません。


◆ 私は、誰か、雲の上の人にでも言われたとしか思えません。

 直接言われたのか、暗にほのめかされたのかはわかりませんが … そこらあたりをはっきりさせておくことが、再発防止のためにも大切です。[#再発防止]
 私との打ち合わせ内容の記録があとで勝手に変えられたのでは、私は、がまんできません。もっとも、私もテープに記録しているので、それは現実には不可能です。
 騒動の当事者である森友学園の前理事長の籠池氏も元は県の官僚だったらしいので、そこらあたりの事情に精通していたはず。だから、大切な打ち合わせなどの時にはしっかり記録をとっていたのです。


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