共感工房 “マイナス金利政策は金融詐欺と同じ”

◆ 長すぎた“金融暗黒時代”が終わりそうで、喜ばしいですね。

~~< 以下 引用 >~~   ■ 日銀、マイナス金利政策解除 17年ぶり利上げ、好循環実現へ ⇒ https://x.gd/cwTi5 ■

 日銀は19日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の柱であるマイナス金利政策の解除を決めた。2007年以来17年ぶりの利上げとなる。長期金利を低く抑えるための長短金利操作も撤廃し、事実上のゼロ金利政策に移行する。

 日銀は景気を刺激するため、マイナス金利政策で短期金利を低く抑えてきた。解除後も緩和的な金融環境を維持する方針だが、金融機関が短期金利に連動する変動型の住宅ローンや企業の借り入れなどの金利を上げるかどうかが焦点となる。


◆ そもそも、“マイナス金利”はインチキな政策でした。[ #マイナス金利 ]

 お金を借りる場合は、何某かの金利を払うのが正常なやり方。マイナス金利は “異常な政策”。一時的には異常なことも必要な場合もありますが、長くやってはダメ。

 マイナス金利とは、つまりは、“お金を借りたら、金利を払う代わりに、逆に何某かの金利のようなものをもらえます”という詐欺のような発想に基づいています。

 “異次元の金融緩和”などと人を煙に巻く美辞麗句をならべたところで、要するに “金融バブル”を引き起こすためのロジックにすぎませんでした。[ #金融バブル ]


 私は、以前からブログで指摘していましたが、マイナス金利は、麻生財務大臣と黒田日銀総裁の経済素人のすっとこどっこいコンビの二人三脚で演出した政策でした。

 アベノミクスの本質は金融バブルの演出。彼らは、結果として、日本経済を無茶苦茶にしてしまいました。株高も円安も実質賃金低下も、“マイナス金利の逆機能”と思います。[ #逆機能 ]


◆ マイナス金利の一番の悪影響は、“円安”。

 為替は、普通は各国通貨の需給で動きますが、マイナス金利というわけのわからないことをやり、日本は為替に介入する金利政策を放棄したようなものでした。

 普通は円安が行き過ぎれば公定歩合などを上げて金融を引き締めたりしますが、日銀が金利政策を放棄してしまったので、円安に効果的に介入ができなくなりました。

 マイナス金利では、円安は止められません。おかげで、輸入経済に依存している日本の輸入物価は高騰することになる。エネルギーや食料品などの価格上昇は止められない。

 おまけに、ドルベースで比較することが多い日本人の賃金は先進国最低にまで下がる始末。先進国にとっては、賃金が下がって良いことはひとつもない

 賃金が下がって豊かな暮らしなどありえません。賃金が上がってこそ、豊かな暮らしが実現できるのです。円安だと、輸入超大国の日本人の暮しは、悪くなるばかり。[ #豊かな暮らし ]


 蛇足ですが、超高齢社会の日本は、現実には労働力が不足している。なので、良質で、日本人より相対的に安く働いてくれる外国時労働者に来てもらわなければならない現状。

 でも、外国人労働者は、所詮は“出稼ぎ”が目的。だとすれば、円安だと日本に来ても稼ぎは少ないので、外国人労働者も日本を敬遠することになります。[ #出稼ぎ ]

#コラム #ブログ #天眼流 #天の邪鬼 #共感工房

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