共感工房 “あちらを立てればこちらが立たず”

◆ ようやく、そんな問題意識が出てきたかという感じ。

~~< 以下 引用 >~~   ■ ネット記事に発信元情報 偽情報の拡散抑止、来年開始へ ⇒ https://x.gd/2bWlz ■

 全国の新聞社やテレビ局、IT企業、広告代理店が加盟する団体が、偽情報の拡散を抑止するため、インターネット上の記事や広告に発信元の情報を付ける技術の開発を進めている。ユーザーが発信元を確認して、信頼できる情報かどうかを判断しやすくする。

 この技術は「オリジネーター・プロファイル(OP)」と呼ばれ、記事や広告に、第三者機関が確認した発信元の企業情報やコンテンツの編集方針をひも付け、表示する仕組み。


◆ しかし、そんな技術がネット界に普及していくかどうかは、それはまた別問題。

 先日は、マイクロソフトのAIシステムがアメリカの複数メディアに訴えられていました。(→ 注1)

 昔から、学術的な論文などの世界では出典を明示するのが研究者として普通の良識でした。でも、無記名の投稿が一般的になったネットでその考え方を普及させるのは難しい。


 インターネットの記事やコラムなどは、“世間を煽る”目的で書いている人が多いのが実態。なので、元々の情報源が何かなど、どうでも良いと考えている人も少なくない。[ #世間を煽る ]

 “旧2チャンネル”や“旧ツイッター”などはその種の典型的サイト。彼らは、“炎上”というビジネスモデルまでつくり上げました。[ #炎上 ]

 最近は、“インフルエンサーと称する新手の煽り手法”を駆使する連中も出てきています。ネット界も“表現の自由”は維持したいので、それらを取り締まることはできません。[ #インフルエンサー ]


◆ さらに、ネットの記事は無料で閲覧するのが主流となっている現状も忘れてはいけません。

 そんないかがわしさを醸し出しすサイトを料金を払ってまで見たい人は少ない。

 なので、そんなサイトの収入源は、“広告掲載”になっていることが多い。と言うより、広告掲載しか収入を確保できるビジネスモデルがないのが現状だと思います。[ #広告掲載 ]


 でも、そんな記事に広告を載せてくれる広告主は多くはない。つまり、自分もそんなサイト運営者と同類の企業とは思われたくはないのが普通の企業などの感覚です。

 そんなサイトでは、広告主を獲得するのは大変。“まともな広告主”は少なく、世間的なイメージはどうでも良いと考えているポルノ関係などの裏稼業的な業者が多い。

 すべてがうまくいく方法は難しい。何事も、“あちらを立てればこちらが立たず”というのが現実の社会なのです。[ #あちらを立てればこちらが立たず ]

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●(注1)  マイクロソフトがアメリカの複数メディアに訴えられたことについては、2024.05.02のブログ 『まぁ、マイクロソフトが負けることはないと思います』をご覧ください。[→ https://x.gd/zIGBv ]

#コラム #ブログ #天眼流 #天の邪鬼 #共感工房


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