デザイン思考と、子ども心
問題解決。
ある出来事を、問題なのかそうでないのかを判断し、その解決を行なっていく。ひとたび、問題だと認識したならば、背景にある事実関係の整理、焦点となる論点の整理と、解決対応策の検討する。
この作業は、様々な出来事や認識を明確に定義し、境目をはっきりし、そして、それぞれの関係性の理解を深めていくもの。でないと、自分自身が目の前の出来事に理解をすることができないし、したがって、誰かに説明することもできない。
一方で、最近、クリエイティビティが失われていく感覚はなんだろうな、とも思う。本質的な何かが足りていないのか、本質的な何かを掴みきれていないのか。
原研哉さんのコップとお皿の話
コップから皿まで、微妙な深さの異なるガラスの容れ物が何十もあなたの目の前に一列に並べられる。グラデーションをなすその容器の中で、どこからがコップでどこからが皿であるか、その境界線を示すように言われたらどうだろうか。(中略)こうしてあなたはコップについてまた少し分からなくなる。(デザインのデザイン 原研哉)
良著「デザインのデザイン」で、最も好きな文章が、このまえがきのコップとお皿の話だ。私はこの話を目の前の認識を既存の認識、フレームワークを壊すもの。なんらかを再定義する話と理解している。そして、そこが面白い点だと。
おとなはこどもごころで出来事を再認識する
今、日々の問題解決に取り組みにすこし物足りなさを感じるのは、私がわかりきったフレームワークでその任務に当たっているからかもしれない。こうして、言葉を並べて、そう感じた。
大人は経験から「こういうものだ」というフレームワークで目の前の出来事を整理する。自分で無意識の間に作り上げた枠組みに当てはめて、しかも、それを忙しさから高速回転で(自分なりの枠組みで)正確に行なっていく。
こどもは、フレームワークが少ない。こうすべきというものも大人に比べれば少ない。そもそも、何かに迫られている訳でもないから、もしからしたら、判断すらしないかもしれない。自由すぎる。
こどもごころを思い出す、リフレーミングするコツ
というか、リフレーミングに大事なのは、旅であり、表現であり、運動であり、対話な気がしてきたから、もうやることわかってた。
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一度、自分の中にあるフレームワークを認識して、ごちゃ混ぜにしてみたい。
自分の頭の中を眺めてみる
頭の中にあったようなものを、並べてみた。一度、頭の中をぐるぐるかき混ぜて、目の前の出来事を新しく認識し直すことができないだろうか。
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[Profile]
宮澤佑輔 | Supershipグループ 経営戦略本部 ビジネスプロセスデザイン室室長・事業管理部部長 | ファイナンス・ビジネスプロセス・組織開発 | PwC(監査)・KPMG FAS(M&A/Strategy)・サイバーエージェント子会社(暗号資産/ブロックチェーン)を経て現職 | 公認会計士 ヨガ講師資格保有
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