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2018年11月の記事一覧
xmas , X'mas は英語?
年末が近づき、街にはなんとなくクリスマス気分も。
ところで、ある図書館のサイトを見ていたら、子ども向け催しのタイトルに、
”おはなしかい in English xmas”
と書いてあった。英語にしては妙だなと思い、ちょっと考えてみて、気がついた。
ひょっとしてこれは、
「英語でクリスマス」
という日本語からの連想で、”in English xmas” と書いたのかもしれない。
もしそ
英語はいまも変化している whom から who へ
Economist 誌に、「whom は終わったか? Is "whom" history? 」という記事があった。
http://www.economist.com/blogs/johnson/2012/10/grammar?spc=scode&spv=xm&ah=9d7f7ab945510a56fa6d37c30b6f1709
アメリカで4歳の女の子が、
「ママはときどき whom って
英語の未来概念 内容はあるが特有の形式はない
英語には「現在形」「過去形」はあるが、「未来形」はないー このごろ、そういう説明がネットや教室で流布するようになった。
たしかに、英語の動詞の形をみると、たとえば love , loved のように、現在形と過去形はあるが、未来形はない。「未来」と思われがちな will も現在形。だから、英語に未来形はないことになる(ちなみに will の概念は、主語の動態にかんする話し手の現在の確信で
初歩でつまずいている日本の英語学 小島義郎氏の代名詞論
『ルミナス英和辞典』などの編纂で著名な小島義郎氏(早稲田大学名誉教授、1928-2009)は、
「日本語には英語と同じような人称代名詞がない」
と述べている。「顕著な例は、英語の人称代名詞 itに当たる日本語が存在しないことである」と(小島義郎『英語辞書学入門』三省堂、1984年、167、164頁)。
小島氏によると、it は「それ」ではない。日本語の「彼」「彼女」も、he、she とは違う
過去形と過去分詞 なぜ同形の動詞が多いか
英語で、過去形が -ed で終わらない不規則動詞は、300個くらいだといわれる。英語の動詞は数万個あるというから、ほとんどの動詞は規則動詞であり、過去分詞も過去形と同じ -ed で終わるとみていいだろう。
では、どうして大部分の動詞は、like, liked, liked のように過去形と過去分詞が同じ形なのだろうか。
これは、<過去と終了>というふたつの概念の、ある種の近接性からきている。
英語への通路をふさぐ二つの障害 おわり
ローマ字読みは英語ではない。まして、日本語訳は英語ではない。
ローマ字読みと日本語訳という、英語を日本語に還元してしまう強力なシステムが、明治以来の日本社会に埋め込まれたのだ。その背景は、江戸期までの漢文訓読の伝統と、アジアでは珍しく欧米の植民地にならなかったという政治的事情であろう。
ローマ字読みと日本語訳によって、われわれは、英語をつねに日本語に還元する。そのため、英語の音や意味が直接体験
英語への通路をふさぐ二つの障害 その2
日本人の英語が上達しない第二の原因は、和訳である。
われわれが英語を理解し、練習するためにまず必要なのは、英語についての正確な説明である。
英文を日本語に訳す技能は、英語そのものの理解とは別のことである。世界には、英語以外の言語に訳せなくても英語ができる人が何億といる。他の言語に訳せないから英語がわからないということはない。また、日本語に訳せたからといって英語がわかっているとは限らない。
日
英語への通路をふさぐ二つの障害 その1
日本人の英語。
努力のわりに成果が上がらないといわれるが、そうだとすれば、原因は二つあると思う。
いずれも、おそらく多くの人は気づいていない。私自身、長いあいだまったく気づかなかった。
日本人が英語ができない第一の原因は、ローマ字である。
われわれが小学校で習うローマ字は、日本人がアルファベットになじみ、外国人が日本語を読み書きするための補助手段として明治時代に創作された文字の体系で、これ
"Freedom is near." と「自由は近い」は同じだろうか
2011年の「アラブの春」。チュニジアのあるラッパーが、自分の曲をユーチューブにのせて、人々を励ましたという。
http://learningenglish.voanews.com/content/arab-spring-occup-wall-street-rap-el-general-khaled-m-dead-prez/1382027.html
そのなかに、 "Freedom is nea