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トランス・ボイス/TransVoice

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英語の発音で、ひょっとしたら人生が変わるかもしれません。 大学の英語科で実践した発音体得のコツを紹介。
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2018年8月の記事一覧

"area" が言いにくい!

"area" が言いにくい!

わりとよく使う area という英単語が、どうも言いにくいと感じていた。

いわゆる「エリア」で、日本語にもなっている。

そこで、辞書をもう一度引いてみて目に入ったのが、central dot と呼ばれる記号。

見出しのつづりが、記号‐で

ar-e-a

と区切ってある。

これでわかった。

後半のeaを二重母音のようにイメージしていたから読みにくかったのだ。eとaが別々の音節になっている

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稽古はクセをとるためにある 発音トレーニングの極意

『AERA』誌に、「祇園の人間力」という記事があった(2017年9月11日号、54頁)。

祇園の舞妓さんに必要なもの。それはお座敷の雰囲気を見極める感覚と、その子ならではのキャラクターだという。つまりは個性。

では、個性を磨くにはどうすればいいのか。

「入門すると、とにかく毎日お稽古です。稽古のときには型を叩き込まれますが、型が身につくと、自然にその人らしさがあらわれてくる。個性は無理につく

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crush と crash の違い わかりますか

crush と crash の違い わかりますか

英語には、cupとcap のように、uとaの違いだけで区別している単語がけっこうあって、覚えるのに苦労する。

なぜ、どこがちがうかと考えてみると、どうやらuとaの発音体感のちがいが基礎にあるようだ。

すなわち、

u [Λ] は短母音だけあって、短時間で起こる単純な行為・様子を表す。

a [ae]は前寄りのしつこい感じの母音だけあって、やや長期的で複雑、派手、しばしば不快な感覚を表す。

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economy は「イカナミ」

economy は「イカナミ」

学生の多くは音読好き。何年か学生の音読を聞いていて、「こうしたらもっと発音がよくなる」効果的なツボがあることがわかってきた。

そのひとつは、つづり "e" の読み方である。

アクセントのあるつづり "e" は、日本語の「エ」に近く読んでよい。egg, pension など。

ところが、religion, perfect(形容詞)のように、アクセントのないつづりの "e" は、原則として /I

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