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【メキシコ通信】海外旅行の達人が語る・旅行を楽しむために一番大事なことは?

みなさん、こんにちは。三上結香です。
先日帰国しまして、日本のあまりの寒さに驚いております。また、世間はクリスマスモードで、浮き足立っている様子も見ていて楽しいです。

前回記事を書いたのは、メキシコ旅行の中盤で、「残すところあと数日、メキシコシティでの滞在だ!」というタイミングでした。そのメキシコシティでの滞在が私にとっては非常に印象深くて、前回の記事を覆すくらいインパクトが大きかったので急いで筆を取っています。

あれ?言ってること変わってるのでは!?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。まさにその通りです。(笑)見るもの触れるものによって人は影響を受けるということですね。

メキシコシティのホテルからの風景

おそるおそる到着したメキシコシティ

前回の記事を書いた数日後、私は叔父・叔母と別れて一人でメキシコシティ行きの飛行機に乗り込みました。

親戚とTulum(トゥルム)というCancun(カンクン)から2時間ほど車で移動したリゾート街で過ごした約1週間は幸せそのものでした。

空港についたと同時に叔父が車で迎えに来てくれており、せっかくだからということで有名な観光地でもあるIsla Mujeres(イスラ・ムヘーレス)へ直行。南米の各国から来ている旅行客に混じって、飲んで食べて泳いで騒いで、カリブの海を丸々1日楽しみました。

その後も、プライベートビーチでのんびりしたり、マヤ文明の有名なピラミッドがあるChichen Itza(チチェン・イッツァ)やCenote Suytun(セノーテ・スイトゥン)などに足を運んだり、ただひたすらに叔父とパソコンをプールサイドで開いて、仕事をしたり音楽を聴きながら踊ったりワインを開けたりしながら、バケーションを楽しみました。

Chichen Itza (チチェン・イッツァ)
Cenote Suytun (セノーテ・スイトゥン)

別れが刻一刻と近づくに連れて、私も、次の滞在先であるメキシコシティのことを考える時間が増えてきました。旅行する際に、あらかじめ全てを計画するタイプではありませんが、バックパック時代に現地でユースホステル探しに苦労したこともあり、ある程度の予測は立てておきたいタイプです。

メキシコシティのことを考えれば考えるほど、憂鬱になっていました。なぜなら、前回の記事にも書きましたが、叔父も叔母も、メキシコシティの話になると、タクシーには乗るな、ホテルのある地区はどこだ、何時に着くのだ、現地に友達はいるのか、など、とにもかくにも心配ばかりだからです。

日本で「メキシコって危なくない?」と言われるのと、現地でメキシコ人に「メキシコシティって危ないよ!」と言われるのでは重みが違いますよね。私は普段から、旅行に限らず、行ったことがない人ややったことがない人、結果を作っていない人に何かを言われてもまったく聞く耳を持たないのですが、今回は行ったことがある人や住んでいた人に言われ続けたこともあり、リアルな話だと受け取って真剣に聞いていました。

結果、叔父・叔母と別れた瞬間から、楽しくて幸せだった時間はどこへ消えたのやら、私の頭の中は恐怖でいっぱいで、無事に辿り着くことだけを考えるようになってしまっていました。

Basilica de Guadalupe, グアダルぺ寺院, Mexico City(メキシコシティ)

人との出会いで解消され始めた不安

空港からUberでホテルに向かう中、Uberの運転手さんがとてもいい方で、私の雑談に付き合ってくれながら、メキシコシティのさまざまなリアルを語ってくれました。日本からメキシコに渡ってすぐ、メキシコ革命でメキシコ人として戦った日本人の話や、交通機関が整わない弊害が毎日の重度な渋滞を引き起こしており、人々の生産性を下げている話、ホテルの近くにあるオススメのレストランや、美術館や博物館などの見どころ。
私は単純なので、約1時間のドライブの中で、メキシコシティって思ってたよりいいところかもしれない?なんて思うようになっていました。

Uberの運転手さんオススメの地元のタコス屋さん。
夜のパーティー後に立ち寄る若者が多いお店。

翌日は、太陽や月のピラミッドで有名なTeotihuacan(テオティワカン)やメキシコのカトリック教徒の聖地であるBasilica de Guadalupe(グアダルぺ寺院)などを周るツアーに参加しました。ガイドの方の説明はもちろん、同じツアーに参加していた世界各国からのツアー参加者の皆の話を聞く中でも、私の不安はどんどん少なくなっていきました。皆が、メキシコシティは見どころがいっぱいで面白い、と口を揃えて言うからです。
夜も、ホテルでおとなしくしていようかと思っていたところ、「遊びに行こうよ!」と誘ってもらって、あれ?もしかしたら東京と同じような感覚でいいのかも?と思い始めていました。

共にツアーを楽しんだ、世界各国から参加者たち。
旅で出会った友達は、一生涯の友達になることが多くて楽しみです。

さらにその翌日、メキシコ最終日。メキシコシティ出身の友人がホテルまで迎えに来てくれて、メキシコシティを1日中案内してくれました。
朝、友人と合流した頃には、メキシコシティに対する恐怖心や不安、妄想はすっかりどこかへ行っていて、安心してなんでも楽しめるように変わっていました。それで、友達に言ったのです。

「メキシコシティに来る前、メキシコシティについて『良い』という人は一人もいなかった。皆、口を揃えて危ない場所だと言った。でも、実際に来てみて、実はそうじゃないんじゃないかと思っている。」

それに対して友達は言いました。

「たしかに危ないという人はいるけど、それは日本でも同じだよね。東京に行ったことがない人が東京を危ないというのと同じ。東京に住んでいて東京の楽しみ方を知っていたら、東京は楽しいよ、というよね。
僕は生まれも育ちもメキシコシティだから、メキシコシティの楽しみ方を知ってるよ。今日はそれを教えてあげる。」

Catedral (カテドラル)
サボテンで囲まれてるのがメキシコらしい。

情報のとりどころの大切さ

友達の宣言通り、その日は、メキシコのことをさらに好きになった1日になりました。
朝から美味しいモーニングを食べて緑にあふれた街をのんびり散歩したり、たわいもない話をしながら恵比寿から新宿へ移動するかのように、ダウンタウンに移動したり、食べ歩きしながら歴史的建造物に感動したり。友達が誘われていたパーティーにも一緒に顔を出して、それはまるで東京の普段の生活かのような1日でした。途中、あきらかに空気が変わるような危ない場所や、マリファナの匂いが立ち込めている場所などももちろんありましたが、それも含めてとても楽しかったです。

結果、あまりにも楽しかったので、帰りの空港に行く道中では「帰りたくない」「もっとメキシコシティの時間が必要だった」などと言って友達に駄々をこねては慰めてもらっていました。(笑)メキシコシティ入りをしたあの日の感情はどこへ行ったのやら!本当に感情のジェットコースターですね。

でも今回のことで改めて学んだことは、新しいチャレンジをする前に、ネガティブな情報を取ることは全く効果的でないということです。よく、「ハワイに行く前にジョーズの映画は観ないよね」と恩師から言われてきましたが、まさにその通りだと身をもって体感しました。恐怖や不安が頭の中を支配してしまうと、何をするにも億劫になり、フットワークが重くなるからです。

情報を取るなら、やはり、メキシコシティの友達のような、現地での楽しみ方を知っている人からの情報を取ることが大事だなと強く感じました。もしも先に彼から情報を聞いていれば、もしかしたらもっと最初からメキシコシティでの時間を思いっきり楽しめたかもしれません。
今回のことを改めて教訓に、誰から情報を取るかを常日頃から徹底することを改めて決めました。

Angel, メキシコシティのシンボル
こんな緑が至る所に溢れている綺麗な街並み

誰と一緒にいるかが何より大事

さらに、今回の旅行で一番感じたことは、どこへ行くのかや何をするのかよりも、それを誰とやるのか、誰と一緒にいるのかが一番大事だということです。

今回は急遽一人旅になってしまったのですが、ありがたいことに12日間の旅で、1日を除いた全ての時間を現地に住む友人や現地のことをよく知る親戚と一緒に時間を過ごすことができました。この旅が有意義なものになったのは、彼らのおかげだと心の底から伝えられます。

信頼できる人であり、現地のことをよく知り楽しみ方を知っている人、つまり、経験値があるだけでなく成果の作り方を知っている人であること。そのような人と一緒にいると、それは私も同じように楽しめる、成果を作れるようになるに決まっているなと思いました。
ただの旅行ではありますが、旅行一つとっても、例外ないということがわかったので、改めて今後も一緒にいる人にこだわって人生を歩みたいと強く思いました。

また最後に、今回一緒に旅をする予定だった先輩は、旅はできなかったけれども、毎日私のInstagramを見てリアクションや返信をくれていました。何かを発信したときに、反応があるのはとても嬉しいことだと感じています。
先輩のリアクションは気付かないうちに、いつも私の支えになっています。いつもありがとうございます。次は、一緒に行きましょうね!

長くなりましたが、今回もまたつらつらと。
「あれだけ怖かったメキシコシティは、実はいいところだった!」と言いたいがために書き留めてしまいました。
ぜひ、機会があれば足を運んでみてください。その際は、誰から情報を取るのか、誰と一緒に行くのか、ぜひ大事にしてみてくださいね。
それでは、また。


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