見出し画像

世界遺産であり、もののけ姫の舞台でもある屋久島から地球環境問題について考える

みなさん、こんにちは。
株式会社Liberty 代表取締役の三上結香(みかみゆか)です。

突然ですが、実は、日本国内で行きたい場所リストに書いている場所はあまりないのですが、リストに書いた数少ない場所の1つが屋久島でした。
2年前に、友人が屋久島に行ったときに「絶対行った方がいい」とオススメされました。また、こうも言われました。「屋久島に呼ばれた気がする」。

呼ばれるなんて、気になる、、、!

そこで、たまたま予定が急遽あいたため、これはチャンスだと言って仲の良い経営者友達と仕事を兼ねて2人で行ってきました。

到着するかわからない飛行機に乗る

屋久島行きの飛行機に乗り込んだら、こんなアナウンスが。

この飛行機は、現地の天候によっては到着せず、鹿児島空港へ戻ってくる可能性があることをご了承ください。

え、到着しないかもしれない!?(笑)
飛行機に乗ってそんなことがあるんだ!?という驚きでいっぱいです。

よく自分のキャリアのことを飛行機に例えることがあるのですが、飛行機に乗る前に目的地を明確にするのが当たり前のように、自分の人生の目的地を明確にしてから手段として何を仕事にするかを選択することが重要だと思います。

目的地に到着するかどうかがわからない飛行機に乗ることはこんなにも不安なんですね。
自分の人生はどうでしょう?

小さな島の中で沖縄から北海道を体感できるという奇跡

天気に恵まれて、無事屋久島に到着。
私は旅行する際に事前に計画を立てるのが得意ではなく、現地の詳しい人に聞いてから旅をスタートさせることが多いです。
今回も、事前に何をするかを決めずに、現地の人に話を聞いてからスケジュールを確定。縄文杉を見るだけでなく、白谷雲水峡や苔の森、太鼓岩にも行きたい!平内海中温泉にも行きたい!これも食べたい、あれも食べたい、、、など、すべて盛り込んだツアーになりました。

屋久島は1993年に世界遺産に登録され、日本では7番目に大きな島。自然がとても豊かで、海も山もどちらもあるという贅沢な島です。気候だけとっても、椰子の木が生えているような南国・亜熱帯気候の場所もあれば、一年中北海道と同じ気候で、冬には雪が積もるような場所もある。唯一、田んぼがないことにも気付かせてもらいました。

写真で見て頂いた方が早いと思うので、写真を載せておきますね。

屋久島でのお昼ご飯はオシャレなカフェで海を見ながら。
何十年もかけて作った南国の果樹園にて。
果樹園には亜熱帯気候の植物がいっぱい。中米にいらっしゃったおじいちゃんが1つずつ丁寧に説明してくれました。
南国といえばハイビスカス。屋久島が南の島だと感じます。
屋久杉に向かう10kmのトロッコ道。単調な道を楽しく歩くのが得意技。
ウィルソン株。なぜウィルソンという名前なのか?
縄文杉。1,000年以上の樹林がある木が今では数少ないのが非常に残念です。
ジブラーの友達ができて、彼女たちの撮影会にも参加。
山の神様を象徴する鹿にも3回会いました。強運!
太鼓岩、登りきりました!何事もまずは頂上までたどり着くことに価値がある!
1日2時間しか入ることができない平内海中温泉。天然の温泉は熱い!でも思い切って入ってみると心地よくて幸せ。

人と自然が共存することについて

今回、屋久杉ツアーのガイドをしてくださった方は著名な方で、ただ屋久杉を見るための山登りではなく、屋久島の歴史や意味、価値、森の作り方や山の神様のことなどを丁寧に教えてくださる方でした。

ツアーガイド・横山さんの著書はこちら。

屋久島物語 ~ユキとYAKUSHIMAの神~ https://www.amazon.co.jp/dp/4909566120/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_Q0482YSW2FZ038RV60HH?_encoding=UTF8&psc=1

屋久島は「前岳」「中岳」「奥岳」という3つの世界に分かれています。人間が住む海岸線、妖精や精霊、森に住む者たちが住むところ、そして山の神様がいるところ。

屋久杉を見るために歩いたトロッコ道は、人間が屋久島で自然と共存するために作られたもの。裕福な人々が山の上に住み、山の下に降りるために使われたり、年貢の代わりに杉の木を納めるために使われたものです。

江戸時代までは、山の神様がいらっしゃるから、ということで伐採をしなかったところを、大正時代に入り、税金を納めるために人々は木を切る選択をせざるをえなかったそうです。昭和30年までは屋久杉の6割が残っていたとのころが、今でははげ山となり、墓物だとも呼ばれています。

山の上に作られた小学校の跡地もありました。島で最初に電気が通ったのも裕福な山の上だったそうです。
しかし、妖精の住みいる中岳に、人間が立ち入った結果、どうなったのでしょうか。。。

また先ほど、屋久島には田んぼがないと書きましたが、屋久島には土もありません。屋久島は、岩なのです。木が生えている根っこをみると、苔が一面に広がっています。苔によって生命が保たれている、非常に貴重な島でした。

1,000年以上の樹齢を持つ木は日本のどこを探しても見つかりません。さらには、苔によって生かされている木なんて、ほかにあるのでしょうか。納税のために止むを得なかったことを考えると、ただ短絡的に、当時、現地に住んで伐採をした人が悪い、とも言えません。だからといって、納税を課した政府が悪い、とも言い難いです。

ただ、伐採をして森を壊してしまったという事実は、本当にしてはいけないことをしてしまったのだと深く考えさせられる時間でした。山の神様を大事にしてきた日本人の心は美しくて清らかです。

さぁ、もののけ姫のテーマでもありましたが、人と自然はどのように共存できるのでしょうか。

まとめ

現代において、地球環境問題は大きな社会問題であり、様々な企業・団体・国・組織が勢力を上げてSDGs(持続可能な開発目標)を掲げて取り組んでいます。

屋久島に来て、SDGsというのは机上で何かをやるのではなく、実際に自然に触れて自分ごとにすることが大事なのではないかと考えました。

たしかに、友達が言うように、今回私が屋久島に行ったのは「呼ばれたから」かもしれません。エシカル・サステイナブル・ヴィーガンをコンセプトにしたセレクトショップを営むのであれば、日々の生活から少しでも地球環境にやさしい選択をすることが大事だと思っています。

おかげで、屋久島に行ったことで、変化がありました。それは、日々の小さな選択を大事にすることはもちろん、実際に事前に対して人がどんな仕打ちをしてきたのかをきちんと知り、今の私の選択が、あの山/島に対してどのような影響を与えるのか、山に住む神様はどう感じられるのか、などをリアルに思い描くことができるようになったことです。

もののけ姫も、最後は明確な解決策が提示されたわけではありませんよね。
環境問題を本当に解決しようと思うと、誰かが提示する明確な正解を待つのではなく、私たち一人一人が自らの信念に沿って考えて行動する必要があると思います。

屋久島、ぜひ行ってみてください!
願わくば、ガイドは横山さんで。

一緒に地球について考えられる人が増えることを祈って、今日の記事を終えたいと思います。
いつも最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事が参加している募集

SDGsへの向き合い方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?