見出し画像

【長編コラム⑤】ディエゴ・マラドーナに学ぶファンではなくチームを作ることの価値について

みなさん、こんにちは。
株式会社Liberty 代表取締役の三上結香(みかみゆか)です。

いよいよ、今日でアルゼンチンの英雄「ディエゴ・マラドーナ『世界史上最高』のタイトルを通してチームビルディングについて考える」のシリーズを最後にしようと思います。
長らくお付き合いいただきありがとうございました。

今回の映画で一番感じたことは、世論の極端な反応です。マラドーナについて調べるだけで、「神か悪魔か」「英雄か恥か」など反応が極端に分かれていることがよくわかります。

マラドーナがナポリの人たちの期待を背負ってセリエAで優勝に導いた途端、人々はマラドーナを「神」と呼びました。しかし、W杯での対イタリア戦で、イタリアがマラドーナにPK戦で負けたあとは、「悪魔」だと呼びました。

極端すぎませんか!?(苦笑)

W杯の決勝戦での総ブーイングは本当にすごすぎて、たった1日でここまで対応が変わるのかと思うと驚くと同時に虚しい気持ちにもなりました。ここから得た私の教訓は下記です。

ファンではなく、チームを作ること。


今日は、ファンとチームの違いを考えながら、チームを作ることの価値を書いてみようと思います。

1、ファンは1人1人が自立していないが、チームはそれぞれが自立している

今回の映画で一番体感したことが、ファンはマラドーナに自分を照らし合わせて感情移入しているだけで、ファンそのものに明確な意志や方向性、信念があるわけではないということを学びました。

だから、マラドーナはニュースに合わせて神にもなるし悪魔にもなる。
そこにファン1人1人の明確な意志はない。

自立、と書きましたが、自分の足で立つということは、自分の信念があるということだと思います。そういう観点で、同じ人の集まりでも、それぞれが自立した「チーム」を作ることが大事だと感じました。

2、ファンはカリスマを作り、チームはカリスマを作らない

マラドーナが神にも悪魔にもなったのは、そもそもカリスマ性をファンによって煽られたからだと思いました。
垂れ幕を作り、写真を並べ、SSナポリではなく、マラドーナに人が集まっている状態。

うまくいっている時はカリスマを中心にさらに勢いが増していいかもしれませんが、うまくいかなくなった時や、カリスマがいなくなった時の反動が恐ろしいくらい大きいことを感じました。

永久的な組織はないことから、長期的に繁栄し続けるために、カリスマを作って力を集約させるのではなく、1人1人の力をかけ合わせてチームで勝つことの大切さを学びました。

3、ファンはフォロワーの集団であり、チームは創り手の集団である

マラドーナがSSナポリを優勝に導いたあと、会長含めてSSナポリはマラドーナ頼みでした。
マラドーナが移籍したいと申し出た後も、継続を言い渡して試合に出し続けた会長。ファンも同じく、マラドーナに追従する選択をし続けました。

今ある状況からよりよくするために、より進化するために、マラドーナがいなくてもチームが勝ち続けるために、と考えなかったことが非常に残念でした。

ファンはあくまでもフォロワーで物事に対して受動的ですが、チームは常に主体的で創り手です。やはり、ファンではなくチームを作る方が長期的に繁栄しやすいですね。

まとめ

今回、5回にわたって「ディエゴ・マラドーナ『世界史上最高』のタイトルを通してチームビルディングについて考える」について書いてきしたが、改めて世界に名を残している人や組織からは学ぶことが多いなと感じています。

マラドーナは映画にも「二つの顔」とあるように、サッカー選手としての華やかな一面と、ドラッグ、セックス、マフィアとのつながりなど、闇の一面があります。

映画に関しては非常に生々しくて見どころのある映画で、マラドーナ自身のことや、戦争が行われていた時代のサッカー業界のことなどを知るいい機会でした。

総じて印象に残っているのは、ファンや世論に左右されることなく、ピッチに立ち続けてプレーをし続けたマラドーナのプロ意識です。確固たる信念があるからこそのなせる技だと思いますし、その姿に人は魅了されるのではないかと思います。

タイトルを取ることや、1人1人自立して、信念を持った人が集まってチームを組むことがどれだけ価値があるのかということも学びました。チームビルディングはスポーツでも仕事でも何にでも共通して大切ですね。

最後に、しばらくアルゼンチンには行っていませんが、やはり興味深い国だなとも思ったので、また流行り病が落ち着いたら行きたいなと思いました!(笑)

いつも最後までお読みいただきありがとうございます!また明日!

Twitterはコチラから。
Instagramはコチラから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?