「チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密」
エンディングでモヤモヤさせられる映画はたくさんあるが、
この作品は、その意図を探そうと見返したくなったり、他人の考察を聞きたくなったり、答えはそこにないのにモヤモヤと記憶の掘り起こしが終わりそうになかったので、この記事を書いている。
セイディーが、ジェーンから預かった犬が居なくなった時の狼狽えぶりと、その後の変化。髪型が変わってたことも、それまでの経緯と関係しているのか?結局、どうしてどうなってこうなったっていうのが全く分からないまま。
黙って貰ったことになってるお金のこともポルノ女優という仕事のことも、結局、秘密はそのままで。
腐れ縁の親友と縁を切るのは至難の業だと思っていたのに、あっさり向こうからキッカケを作ってくれてホッとしたが、隠していたお金を黙って使い込んでいたと思ってた親友は結局そこまでは悪い子ではなかったのが驚きだった。
それでも、縁が切れて家を出た時、思わずひとりで笑っちゃうくらいだったんだ。笑
ポルノ女優という仕事をそのまま映してるのは、急に作品が変わったくらいに違和感があったけれど、プロたちが集まり、それぞれのプロが持ち場の役割を全うする、ジェーンもその一員であり、真面目に生きている。
流されながら自堕落な生活をおくってるだけだと思っていたジェーンの、 ちゃんと忘れず持っている芯の部分を強く感じた。
つぶれた動物園へ行くシーンも、
セイディーがジェーンを待たずにひとり帰って行くシーンも、
結局逃げた犬が見つかってたことと、その時のセイディーの激怒の理由も、
自分で行かずに、ジェーンに夫のお墓に花を置くことを頼むシーンにも、
苦しくなったり、意味を考えたり、その先を読もうとしたり、
心に焼き付けられる、
ストーリーと映像と役者の演技。
どんなにドラマティックな作品でも観た後あっという間に忘れることが多い私だけど、いつまでも心に残るだろうと思う作品でした。
エンディングの意味は…
それぞれの考察を教えていただきたいと思ってしまう。
どこまでが嘘なのか…
余韻がそのままで、取り留めなく箇条書きのようなレビューになっている。
余韻はまだまだ続きそう。
チワワのStarletがとにかく可愛い。
原題のまま『STARLET』が良かったかな。
やっと解れたという安堵感で、微笑ましく、ワクワクもする
好きなシーン。
パリ旅行で着る服を選ぶ女子たち。
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