見出し画像

自業自得な人生をどうするか

お金を借りていた人から「お金がないから返してほしい」と連絡が来た。貸したから返してほしい、至極当然のことだ。

脂汗が出て、動悸が止まらなかった。心臓がギュッとなり、吐き気を催した。当たり前だとわかっていながら、急に迫った期日と金額に怯えているのだろう。我ながらお金を借りておいて勝手すぎるとは思っている。

「子供たちが大きくなってからでいいよ」と貸してくれた時に言われた。この言葉に甘んじていたのだ。まだまだ返すのは先だと。まずは返済を二の次にして生活を立て直そうと。とんだ愚か者である。

勝手にいつか返そうと思っていたものが、今やってきた。それだけのことなのだ。本来手元にあるはずだったお金を僕に貸した。それを手元に戻そうとしているだけ。わかる。わかっている。

返済金額は数百万円とかではなく、数十万円。生活を立て直しながら、それくらいすぐに返せるように貯金しながら生活をするべきだった。あいにく明日生きるのも精一杯な経済状況。子供2人いるとは思えない体たらくだ。

お金がないのは僕の家計管理が甘かったからであり、時間がなくて何もできないのは僕の時間管理が甘かったからだ。いずれにせよ僕の自己管理の甘さが引き起こしたこと。自業自得というほかない。

妻や子供たちには豊かではないが不自由のない生活をさせてやりたい。そう思いながら日々に忙殺されて何もしてこなかった。結局、周りに甘えてのらりくらりの生活。マイペースなのは悪くないが、今ではない。きっともっとがむしゃらに生きるべきだったのだ。

マイペースに生きるのは最低限の生活ができるようになってからだ。今はその立場になかったはずなのに甘えていた。変わると思った、変えると思った生活は何も変わっていない。

まとまったお金が入る予定はなく、返済の目処など立たない。「助けてくれ!」と叫ぶフェーズは終わった。この期に及んで誰かに助けを求めようとするのが大きな間違いだ。

こんな文章を書いて公開したところで現状が変わるわけではない。まして返済期日が延びたり、返済金額が減ったりするわけでもない。

再三にわたり、やらなければならない状況で何もしてこなかった自業自得な人生。

文章を書いて心を落ち着かせる術を身につけたことだけが、あの頃と違う部分だ。書く以外にもやらなければならないことは多い。書くことをやめてやらなければならないこともある。

でも書くことをやめるわけにはいかない。自業自得な人生に終止符を打てる最後の手段が書くことだと信じている。

さて、どう生きていこうか。

この記事が参加している募集

#今こんな気分

75,735件

#お金について考える

37,797件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?