ケーキは夜に焼く

夜型の人間にとって

朝の光はけだるさとともにある。

「寝起き」は、午前中いっぱい続く。

専業主婦だからこんなことが許されるんだろうな

と思いながらも、

何で私がそこに罪悪感を持たねばならんのじゃ

と思ったりもする。

自由じゃないか。

朝が好きだろうが、夜が好きだろうが

朝動こうが、夜動こうが。

朝型人間がえらいかのような

朝活できる人がえらいかのような

そんな世の中的意見には、もうウンザリだ。

そんなことは

100年も前からわかってることだろう。

取り立てて言うほどのことじゃない。

かくいう私が

そんな価値観に振り回されてるから

勝手に罪悪感を感じてるのかもしれないけれど。

夜型なら、夜を楽しめばいい。

身体が軽くて、頭もまわる夜に

やれることをやれば良い。

できる時にできることを。

無理なくやれていればいい話だもん。

心も身体も、自分に合う時間帯は

人によって違う。

それもまた当然のことなんじゃないかと思う。

夜になったら身体が軽くなる私。

作り置きのおかずを作り

階段を拭き、床を拭き。

今日は余裕をこいて

チーズケーキまで焼いたった。

卵やバターを使わない、

アイスクリームとクリームチーズでつくるケーキだ。

全く手の込んだお菓子じゃないけれど

でも、少しだけ優雅な気分。

夜にケーキを焼いたっていいじゃない？

オーブンからはなたれる甘い香りが

リビングを包む。

明日のおやつにしよう。

冷蔵庫に冷やしておいて

眠気が冷めた頃が、ちょうどの食べ頃。

食べたらきっと

明日の私は

夜型の私に励まされてるね。