手首を痛めないために知っておきたいこと
「骨盤のニュートラル」は、ヨガやピラティスをやったことがある方ならよく耳にする言葉でしょう。
ピラティスのエクササイズは、骨盤を前にも後ろにも傾けず、ちょうど真ん中にセットして(=ニュートラルポジションで)行うことが多いです。
ニュートラルポジションをキープしようとすることでいわゆる体幹やインナーマッスルを鍛えることができるのです。
ニュートラルにすると言って真っ先に思い浮かべるのは骨盤ですが、手首や足首にもニュートラルポジションがあるのはご存知ですか?
今回は、手首が痛い人に是非知っておいていただきたい「手首のニュートラルポジション」についてみていきましょう。
手首はどう動く?
「手首が動く方向」を意識してみたことはありますか?
上の写真のように手の平を向こうに向けるように折ることを「背屈(はいくつ)」と言います。
一般的に、「背屈」は手首を基準に70°ほど曲げることができます。
反対に手の甲を向こうに向けるように折る動きを「掌屈(しょうくつ)」と言います。
この動きは一般的に手首を基準に90°ほど曲げられます。
「背屈」と「掌屈」の2つは、70°に90°とかなり大きく動かせますが、その条件は手首が「まっすぐ」であることです。
つまり、手首の左右の端の真ん中の延長線上に中指がある状態です。
これが親指側や小指側に手首が折れてしまうと、最大限動かせないばかりか、手首の関節に負担がかかり痛めてしまうかもしれません。
手首を動かす時、常に手首の左右の端の真ん中に中指があるようにしておけば、手首に負担をかけずに最大限の可動域で動かすことができます。
「背屈」「掌屈」の他にも、手首は小指側に曲げる「尺屈(しゃっくつ)」、親指側に曲げる「橈骨(とうくつ)」ができます。
その可動域はそれぞれ55°と25°。
使えるよい説明画がなかったのでムスメに書いてもらいました…笑
そうなんです。
特に手首を親指側に傾けるのはたった25°しか動きません。
そこにさらに背屈や掌屈を組み合わせてしまうともっと動かなくなるので注意が必要です。
何かを握る時は「ニュートラル」で!!
さて、冒頭の「手首のニュートラル」。
掌屈や背屈などの手首の動きを何もしていない状態が「手首のニュートラル」となります。
ここで思い浮かべていただきたいのは何かを握る時。
フライパン、ラケット、自転車のハンドル…
何かを握る時は指の関節を折ればいいので、手首を動かす必要は特にありません。
が!!
いかがでしょう?!
「背屈」や「掌屈」、してしまっていませんか?!
「尺屈」や「橈屈」、してしまっていませんか?!
そこに物の重みが加わってしまうとさらに大変です。
何かを握る時はニュートラルで、そして手首の真ん中の延長に中指がくるように意識してみましょう!!
手首はとても動きやすいところなので、ついつい必要以上に動かしてしまいがち。
無駄な動きをしない、ニュートラルを保つよう、ちょっと意識をすることで、嫌な痛みを抑えられるかもしれません。
手首のニュートラル、是非意識してみてくださいね!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?