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小説とか詩歌とか

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#俳句

【俳句】雑十三句(その二)

【俳句】雑十三句(その二)

カルディで珈琲しばく春の昼

瓶詰めの安納芋や春来たる

経年のaiboが踊る蝉時雨

海底を這う夢を視る夏木立

人形を組み立ててゐる夜長かな

そぞろ寒レンブラントの昏き陰

初嵐ざつくばらんに墓標立つ

表裏逆に着ていた赤セーター

寒の雨積もる話があるはずだ

音だけの世界にいたい冬景色

走つても孤独同士の木馬たち

人間が機械を演じるときは青

ほんたうに冷たいさうだ満月は

【俳句】雑十三句

【俳句】雑十三句

カーディガン葡萄酒めいて光りたり

珈琲をただしく蒸らす春隣

新緑のセロハンテープで指を切る

推敲を繰り返し繰り返して春

音楽堂すみわたるほどの無音

花疲れ社内メールの波来たる

どうしてもあの子が欲しい青嵐

泣きながらブランコを漕ぐ又従兄弟

提灯のひかりに紛れ死ぬ蛍

晩夏光ショート動画をスワイプす

熱帯魚水の一部になってゐる

ブローティガン甘酒を舐めるやうに読む

返り血をしづ

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【俳句】雑十六句

【俳句】雑十六句

俳句

ない道を案内されて朧月

轢きかけた猫と目が合う星月夜

急カーブ枯れた紅葉に襲われる

小綺麗な女の食らふいなごかな

ひとんちの湯の匂いしてクリスマス

雪原に血だまりのやうな手袋

春疾風 同窓会の紙来る

花筏 わたしもとおくへいきたい

サイドカー夏風邪をひくように呑む

しまわれることのなかった風鈴よ

(おそらく)季語のない俳句

火葬場のけむり追いつつ嬢を待つ

耐えかねて

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