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カラパルユキハル
2022年4月16日 15:27
不思議な力 もし僕が歩けたなら きっと一番最初にしたい事 それはお散歩だ もし僕の手が握れたなら きっと一番したい事 それは君と握手するだろう 昔余りに出来る事が多かったから 今の僕がここまでこれた 昔の僕は何でも出来すぎた だから今の僕は存在する これからだ 明日が楽しみなのだ 僕はこれまでいつもぎりぎりの所で助かった
2022年3月19日 15:14
妖精秋も深まりもみじも菊も山々も 赤や黄色にうごめいて 晩秋の夜長は本の物語に心奪われる 僕は今日が何度来ようと 明日には忘れるだろうか たった一つの命に運ばれている肉体を 感謝しなくちゃね もみじは気持ちを洗ってくれる 身体も秋には洗たくされて やがてクリスマスの音色が聞こえてくる 宵闇には妖精たちがキスをする 心地よい夢の中 僕は
2022年3月1日 15:32
10秒散歩中にまっすぐな道、曲がる道 坂道、途中で電動車いすを10秒止めてみる わたしは歴史を変えてみた 10秒は生き方や 出会う瞬間を変えてくれる 人生の思わぬ事故や 通っていく人々も良きに計らう 10秒は少しずつわたしの命を削る パラレルワールドを 行き来し時の力をほんの少しもらう 最後に使ったのは半年前だ 軽はずみに使うものではない
2022年2月19日 12:33
黒電話 明日がどこかにいかないうちに 黒電話でダイヤルを回し君のもとへ頑張る指 僕がくたびれた時も優しい傘で覆ってくれるから雨も降らない 強い光が白い闇をことごとく消し去る頃 歩けない僕が黄金色を背負って一生懸命ズシン ズシンと 夢を見る いろんな夢と待ち合わせしている夜は楽しい 黒電話のダイヤルの九とゼロが僕の指では程遠く回せなかった
2022年2月18日 18:37
メトロノーム まん丸な時の後ろには メトロノームのリズムに合わせた トライアングルの響きがとても眠そうに騒いでいる わたしはミルクを温めて愛猫の口に 何度もスポイトを押し込んだ 「これで三代目だ・・・」 メトロノームの針は刻々と時を刻む 三代とも同じ名前をつけ 私のまん丸なお腹で育てた わたしはまん丸なお腹を恥じた事はない それなのに・・・ 愛
2022年2月5日 14:11
丸い冬 寒い季節がやってくる 苦手なのだよね 冬に生まれたのにね 手編みのマフラー 手編みのセーター あの頃は無邪気に騒いだね 楽しそうに走ってる君 僕は追いかけもせずに 冬を丸く過ごしたね きっと追いかけたら きっと追いついたら 僕は黙って見てたんだ そしたら 悲しげに笑う君 それが全てかのように 笑うんだ さよならを忘れたあの
2022年1月13日 14:58
見つけにくいもの見つけにくいものは 探しているから見つからないのであって 何もしなければ同じ空間の中で 見つかっているのだ 見つけにくいものは 愛と同じで自分の考えていることが 女性にどう思われているか 探しているから大抵は対して思われてないものだ 何もしなければ同じ土俵の上で 愛されていることが多い これは探している人にも責任がある 同
2022年1月11日 14:57
僕の始めの一歩 こんなご時世に 街は人ごみを包み込みながら 通り過ぎて行く 頼れる者 追いかけられる者 時は無造作に僕の過去を見せ付ける このままじゃいけない 何度も何度も心に響いている 分かっている 言い訳と事実のすり替えに 満足してるようでは 一冊の本にもならない 現実は 僕を甘えさせ いきがっていた 僕に 諭してくれた
2021年12月31日 15:19
あれから 気持ちの良い潤んだ朝日 見てないなぁ 哀愁漂うにじんだ夕日 見てないなぁ 世界を広げる夜空 見てないなぁ クリスマスのイルミネーション 見てないなぁ 僕をほんわかさせてくれた希望の朝日 水平線にしんみりと漂わす沈む夕日 希望に満ち満ちた空間を見せてくれる夜空 恋文を思わすクリスマスのイルミネーション どれも僕の見られない時間だ
2021年12月29日 15:35
感謝 駅の帰り道 昼間から雲行きが怪しく 案の定雨が降ってきた バス停で待っている間困っていたら 後から来た女性が 「何かお手伝いありますか?」 見ると赤ちゃんと子供を抱え大変そうだ 「有難うございます 助かります」とは言ったものの彼女は僕より早いバス停だ するとわざわざ僕の降りるバス停まで 付き添う
2021年12月16日 14:59
本当の自由 やっと暖かくなって 僕の病は吹き飛んだ 長い床ずれ 長い皮膚のそれ 見えない物語探すように 僕は歩いていた 今となっては自由がはがゆい この身体になって 今ではこんなトラブルさえ 小さな自由の中の出来事 今を自由だと思える色に染まっちゃった 本当の自由は一瞬だ
2021年12月7日 15:00
時計台 待ち合わせの時計台に あなたは孤独の背中を あなたより遅れたわたしが 償うには既に鐘が鳴り 洗いざらい白く染めてくれた 時計台で待ち合わせたわたしは あなたよりいつも早く来ていた あの日だけは違っていた あなたよりわたしは遅れたのだ この記録は歴史に残りあなたとの距離を深く黒く染めた 時計台の鐘はもうならなかった 茶色く描かれ
2021年12月1日 15:20
世間の風 何も書く事がない時は 何も書く事がないという事を書けば良い 屁理屈かもしれないが そういう作業をしていくうちに 何か思いつくものだ 何もする事がない時は 何もしなければ良い そうしているうちに やがて眠たくなるものだ 騒がしい世間の風が 今日も前を通り過ぎと やがて君は いてもたってもいられなくなる ほらね・・・
2021年11月27日 15:04
詩 私はかなりつったって途方もない事を考えて そのくせ小心者なのにまだ何かに挑戦しようとする 砂時計の砂をごっくんと飲み込み 心の時間を三分で止めた たまに来る睡魔と覚醒を交互に 今夜の夢を予感した そんな日々が暫く続き 詩が書ける毎日に感謝していた