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「あの子は30年後、何を背負って生きてるんだろう」


NETFLIXで「私の解放日誌」を見た。
完全に韓国ドラマ沼にハマっている。

のどかな田舎に住む三人の姉兄妹と、その家族の淡々とした日常の話。



何か大きな事件が起こるわけではないけど
穏やかな気持ちになれるストーリーだった。
見終わる頃には、登場人物全員好きになってしまう。

その中で、「すごく分かる」と感じた言葉、

というか、私がよく思うことをそのまま言語化してくれているセリフがあったので、書き留めておきたい。

※ネタバレはありませんが、エピソード15(最終話)のセリフなので、これから見る予定の方はご注意ください。↓








◆印象に残った言葉

エピソード15のテフン(1人娘を持つシングルファーザー)の言葉

「僕はなぜか、よちよちと歩く子供の後ろ姿を見ると、不安な気持ちになります。
あの子は30年後、何を背負って生きてるんだろう。
どんな屈辱に耐えながら生きてるだろう。

僕だから耐えられたけど、あの子は…
他の誰にも同じ思いはしてほしくない。
もちろんユリム(テフンの娘)がいて良かったし、彼女のいない人生は想像できないけど
僕は生まれてよかった?
冷静に考えると、そう思えません


これすごく共感する。

特に前半の

「僕はなぜか、よちよちと歩く子供の後ろ姿を見ると、不安な気持ちになります。
あの子は30年後、何を背負って生きてるんだろう。」

これすごくよく考える。
生まれたての赤ちゃんを見ているときですら考えちゃう。笑

生まれたときは皆に祝福され、かわいいかわいいと言われて、ただ笑うだけで喜んでもらえて……

でもずっとそういうわけにはいかなくて、「社会でやっていけるように」と自我を抑えこまれ、やがて外の世界と接するようになると、しんどい思いをする日が必ずくる。

この世の中に命を生み出すということは、つらい思いをさせる日が必ず来るということ。



特に私の場合、幼少期〜学生時代は
「なんで世の中こんなにも理不尽なのか……」と思うことが多すぎて、

もし自分が子供を産んだとして、自分の子供にまで同じようなつらい思いをさせる可能性があるのかと思うと、げんなりしてしまう。


(もちろん「子供が欲しい」という人が皆、自分の人生が楽しかった人ばかりではないし、純粋に好きな人との間に子供がほしい人もいると思うので、あくまでも私の場合。)


こんなこと人に話したら「考えすぎだよ」と言われるだろうし、なかなか他人には言えなかったけれど、

この短い台詞で「そう考えるのは自分だけじゃないんだなぁ」とほっとするというか、とても救われた気がした。

こういう一言に出会うために、本を読んだりドラマを見たりしているのだと思う。

良いドラマだったので、ぜひ。

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