マガジンのカバー画像

LIFE+

83
Life style with
運営しているクリエイター

記事一覧

カラスの眼

カラスの眼

駐車場に車をとめて、ドアを開け外に出ると、
電信棒の電線にとまっているカラスと眼があった。
カラスもきっとこっちのことに気が付いているに違いない。
こいつ、これからどこにいくのかな。
だれといっしょかな。
などと詮索されている感じがした。
カラスの眼は、ガラス玉のようで、ピカピカしていた。
もしかしたら、遠隔で操作されている
ロボットカラスかもしれないと思ってしまった。
ドローンが、過疎地などに物

もっとみる
空の色

空の色

マサヨは空を見上げている。
雨が降っているから
空色はグレー
グレーを見ているとやっぱり悲しい気持ちになる。
もう少しで天気が回復するよ
という時の一点のブルーはとても爽やかで何か幸せになってくる。色で心が動かされるのは不思議だ。
オレンジ色の空
むらさき色の空は
見たことがある。
ピンクの空
みどりの空
黄色の空
虹色の空
「あったらいいなこんな色の空。」とつぶやいた時、
道夫がタブレットの画面

もっとみる
パスワードのついたりんご

パスワードのついたりんご

52

確かに数字がりんごには書いてあった。スーパーたなかで買ったりんごだ。

家に帰って食べようとしたらりんごに52と書いてあった。不思議に思ったけど、由香は、包丁で切ってりんごを食べた。

久しぶりにテレビをつけたら、パスワードがわからないから、自動販売機のりんごジュースが買えない騒動のニュースが流れていた。

りんごジュースを買うとき、お金を入れただけではダメなんだ。

ふーん。自動販売機っ

もっとみる
ビンの中のキャンディ

ビンの中のキャンディ

ビンの中のキャンディは
一つ一つ丁寧に包装されている
中には何が入っているのか
わからない
だから
手に取ってみたくなる
一つ一つに個性があるから
みんな欲しくなる
みんな
一緒だったら
つまらない

当たり前なのに
当たり前だとわかるまでには
時間がかかる

においも
味も
色も
形も

一つ一つが
愛おしい

丁寧に
一つ一つができている

デジタルな夏休み

デジタルな夏休み

今年の夏休みは、コロナのせいでどこにも行けない。行っても近くのスーパーに買い物に行くだけ!
コロナ前は、どんなに忙しく働きアリみたいにうごいていたことかと思うとゾッとする。1日一つのタスクを終えるために電車に乗り、汗水垂らして会場に着き、ぼーっと話を聞き、ランチを食べ、また、電車にゆられて帰ってくる。帰ったら、疲れたと言ってアイスクリームを食べテレビを見ながら夜が過ぎる。充実した1日だよね。
今は

もっとみる

ビンに入ったポテト

ポテトはビンに入っていた。袋の中のポテトは手で食べればいいけど、ビンのポテトは手で食べれない。
だって、ビンの口が狭いから、手が入らない。
目の前あるけど、食べれない!
目の前にあるけど、手で触れない!
絵に描いたケーキと一緒🍰
ビンを割れば食べれる?
でもね、ガラスと一緒だよね。
命懸け
命懸けと思ったら
もっと他のことに命を懸けるかな。
早く、世界一周旅行行きたいし
素敵なアートに触れたいし

もっとみる

ワニの口のような割りばし

2025年 小学校の給食の時間 佑太が マイはしをもってきた。今日は、佑太のきらいなナスがでるんだ。まいはしで食べ始めた。ワニのくちのような割りばしはおいしそうにナスを食べてくれた。だれも気が付かないスピードであっという間にお皿はからになった。でも、遠くの席の由美がそれを見ていた。「佑太、はし 貸してよ」嫌とは言えず、佑太は、はしをかしてやった。知らない間に、残っていたおかずは空っぽになった。食品

もっとみる

タナカの靴

久しぶりにタナカの靴を見に来た。いいものを見つけた。これだ!と思うものを2,3足ためしてみた。今日の服にぴったりのものが見つかった。いまから、デートに行くんだけど、これはいていきたいな。そうだ!はいていこうか? そのままはいていった。1時間ぐらいたったとき、ふと、机のしたのすてきな靴に目をやった。みるみるまにすてきな靴は消えていった。そして、はだしのミカになっていた。