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【UI/UX 3分クッキング】Slack "後で"

こんにちは。KOJIMAです。

私がちょいと気になったサービスを、3分クッキングしてみる回です。

今回のクッキング対象は、本当に常日頃からお世話になっている、Slackのある機能のアプデについてです。

最近では、canvasと言う新しい機能も登場し、業務の効率化を支援するサービスとして、チャット以上の使い方をslackとしても提供しに来ているな、といった印象です。


誰もが、ソフトなタスク管理機能としても利用していたSlack


スラックの特性としては、
「誰かから依頼されたチャットをそのままタスク化する」
と言うことをやっていた方も多いかと思います。

例えば、雑にやるとこんな感じ。

とりあえず返信したりするチャットを残しとくw

とりあえず該当スレッドのリンクを溜め込んでおいて、一旦落ち着いたら見返して、返信したり、ちゃんと読んだりします。

それ以外の手法としては、未読にしてみたり、後でリマインドしてみたり、さまざまでした。

スレッドに対するアクションはたくさん。

みなさん、思い思いの方法で、slack上のタスク管理をされていたと思います。


ついに、求めていたUXがUIに落ちてきた。

そうしてついに、
「みんな実質こうやって使ってるよね」っていう、UXを
スラックが機能としてインターフェース提供し始めました。


それが、「後で(Later)」機能です。

これ実はiconや配置が、「ブックマーク」と変わってないんですね。
「みんな、『ブックマーク』を
『後でやるタスク』として認識していたでしょ?」
と言う、超ドンピシャな機能のネーミング変更だと思います。

Later


そしてこれは、「後でリマインドする」機能とセットになっています。
言い換えれば、
「ブックマーク」と「後でリマインド」は、
UXとして実質同じ「タスクの保存」として使われていた。
と言う結果の現れであり、
そういったUXの誘導をするUIとも言えます。

リマインドをセットすると↓
「後で = ブックマーク」に入ってくる


そしてお気づきの通り、「後で」と言う名称になったのと同時に、明確にタスク管理への方向転換を見せてくれました。
「進行中」「アーカイブ済み」「完了済み」と言うステータス管理までついてます。スレッドがカンバン化しました。

カンバン化するスレッド


コンセプトはズバリ、「タスクをタスク化しない。」

ここまでタスク化、タスク管理と表現してきましたが、
あくまで、「タスク化する」って言う名称にしていないのが、またいやらしいなと思いました。

何かしら会話のスレッドを、Convert to Taskというのは、githubなどで見受けられるActionですが、slackはそこをあえて、「後で」という機能に落としています。

これまでも、実質ユーザーがタスク管理としてスレッドをピン留めしたり、ブクマしたりしていることは理解していたのだと思いますが、それを愚直に求めると、タスク管理ツールになってしまう。

アクションが必要な事柄を
「タスク」という明確な仕事にするのではなく、
「後で見ようぜ」というソフトな行動に見せているところが
Slackらしいなと思いましたし、

元々の機能からうまくUX転換して、
求められる最適なUXにアップデートしているあたりに、
感銘を受けました。素晴らしいプロダクトアップデートです。


さて、3分で読めましたでしょうか?
今後も気になるサービスがあったら、解剖していこうと思います。

それではまた〜。

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