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UIデザイナーに振り回されがちなディレクターがしている、2つのミス

こんにちはKOJIMAです。

最近、いろいろな現場でいろいろなPMの方を見る機会が増えてきまして、
UIデザイナーと会話するのに苦労している人が思っているより多いように感じます。

・デザイナーの「ユーザー視点」の意見が「ビジネス視点」と噛み合わない
・なかなかイメージ通りの表層デザインにならない
・(委託の場合)クライアントの納得する画面にならない、思いが伝わらない
などなど

感覚的な意見


まずはデザイナーのスキルとスタイルを理解する

UIデザイナーと一口に言っても、スキルやスタイルはもちろん人それぞれです。デザインとは表層のデザインだけではありません。
また、相手の "意見" や "ツボ" を掴むためのファシリテーションやコミュニケーションスキルも重要になってきます。

まずはレベルを見極めます。
1~5段階のどこからどこまでを任せられるデザイナーレベルでしょうか?
もし、戦略〜構造まで対応できるのであれば、彼ら/彼女らはもはやUIデザイナーではなくプロダクトデザイナーです。
より、上流工程から巻き込み、戦略を一緒に立てるのがいいでしょう。(そこから入るのが好きな人か嫌いな人かにもよりますのでよく見極めましょう)

5段階モデル



失敗パターン①:自分で情報設計をしていない


情報設計をディレクション側で行うことは難しくありません。
しかし、ここをやらないPMさんが案外結構いる印象です。

仮に、相手が情報設計が苦手なデザイナーさんだった場合。

情報設計をPM側でやらずに、情報設計が苦手なデザイナーさんに丸投げすると、ほぼ100%の確率で酷いUIが出来上がります。(これをデザイナーさんのせいにする人がいますが、PMのせいです。)

情報設計とは、だいたい以下の画像くらいまではやりましょう。
Figmaなどのデザインツールがかけなくても、これくらいは書けるはずです。
要点が何かをコメントを入れておけば、ちゃんと伝わるWFが書けるはずなんですね。(詳しくはPdMをやるなら勉強しましょう!)

ユーザーが一番目にするのは「画面」です。
その情報設計をやらないPdMは、プロダクトに向き合ってないと思います。

引用記事


逆に、情報設計が得意なデザイナーさんだった場合。

これまた厄介です。優秀なデザイナーさんなので、彼ら/彼女らに頼ろうとします。すると何が起こるというと、要件のスルーパスが起こります。
要件をホイホイとりあえず投げるもんだから、デザイナーさんもキャッチができません。こうして、段々イライラしてきます笑

要件をとりあえず鬼のように投げる


どうしたらいいか?

情報設計をしっかり行なって、キャッチしやすいサイズで優しく渡すか、
大雑把でも、要件は一つにして構える位置がわかりやすいように渡しましょう。



失敗パターン②:骨格の意見を押し付ける


これは、優秀なデザイナーさんと食い違うことが多いでしょう。

例えば、素人から見ると、「もっとボタンとわかるようにしてくれや」という素材や、「もっとテキストを読みやすくしてくれや」という情報などは、デザイナーさんとしては意図を持ってレベルを落としていたりするものです。

時に、ディレクター側はビジネスチームから言われるがまま、「もっと文字大きくしたい」とか「もっとこのボタン目立たせたい」とか、何も考えずに発言してしまいます。(考えているのかもしれないけど、デザイナーには何も考えてないと思われています)

そしてこれが一番厄介な点は、たまに素人の意見が的を得ていたりします。

良い例がこれ⇩
確かに情報を削って簡単にしていくのはデザインの原則に則っていますが、それが伝わらないユーザーがいるのが現実です。



どうしたらいいか?


ユーザビリティテストをしよう!
困った時はこれです。

みんなユーザーの意見には抗えません。
ささっと隣の人に聞いてみたりしましょう。きっちりシナリオを組まなくたって、骨格の良し悪しはわかったりします。廊下テストとかやってみたらいいかもしれませんね。

デザイナーさんと、骨格のレベルで折り合いがつかない場合は、軽くモックアップを作ってもらって、触ってもらうのが一番でしょう。

どちらがあっているかなんてわからないんです。
とにかく、どちらが意見を折れるかみたいな局面で第三者であるユーザーに決めてもらうことがプロジェクトの進行上有効だったりはします。


最後に

ディレクター, PdMの皆さん。いづれにしても、UIUXを学んでからディレクションしましょう。私もまだまだ、勉強中。

それではまた。




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