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昔話 ポチ袋

いよいよ年末。
スーパーでは、クリスマスソングがかかって、
クリスマスの鶏肉や、おせちのかまぼこ、数の子が
並びだしている。
スーパーにただよう年末のこの雰囲気、
ワクワクするよなぁ〜。

私は年末の雰囲気が大好きだ。
ご馳走が食べられるし、
バラエティが増えてテレビが面白くなってくるし、
(最近はあんまりみないけど…)
マライアキャリーのあの曲もワクワクして大好き。

スーパーでお年玉のポチ袋を見かけて思い出した事がある。

小学校3、4年の頃の話。
年末に母の実家に帰省して、
おじいちゃんとおばあちゃんと3人で
スーパーに行ったときのこと。
野菜やお肉、お酒におつまみ、色々買って
私たち3人はレジに並んでいた。
レジの前の棚に、いろんなお年玉のポチ袋が
ぶら下げてあった。
おじいちゃんがおもむろに
その中の1つを手にとって
私の方に差し出し、
「ほれ、これ、ばあちゃんに買ってもらえ」
と言った。
私は、遠慮したほうがいいのか
どうしたらいいか分からなかった。
こういうのって、お年玉もらう本人が
買ってもらっていいの??と思った。
でも毎年お年玉はもらっていたので、
遠慮するのもおかしいかなと思い、
「おばあちゃん、これ買って」
と言いながら、おずおずそのポチ袋を渡した。
なんだかちょっと、恥ずかしかった。
その数日後の正月、
買ってもらったポチ袋に入ったお年玉をもらった。

私はまだお年玉をあげる立場になったことがない。

今考えると、おじいちゃん面白い人だなぁ。
あの時、おじいちゃんは何を思っていたんだろう。
どうして、私にポチ袋を渡したんだろう。
答え合わせは、私もあの世に行って
おじいちゃんに、会ったときだな。






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