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現2

この前書いた「現」はタイトル通り現在の私についてであり、今回はその第二弾である。

簡単に現在の私をまとめると、夜職をして生きてきた29歳女。だけど2年前から体を壊して今は居酒屋勤務のフリーター的な生活をしている。

ちなみに、在籍しているガールズバーはまだ辞めていないがほぼ出勤していない。

先月、私は誕生日を迎えて29歳になった。
そのとき思った。
「あ、もうやりきったな」って。

今在籍しているガールズバーで私は歴代最高売上を保持している。
今から2年前の27歳の誕生日に私は誕生月の売上の過去最大値を叩き出した。
具体的な金額は伏せておくが、見た目も特段美人では無く、スタイルも良い訳では無い私にとっては死ぬほど頑張った結果だった。

過去いた従業員、及び今いる従業員もその記録は越えていない。
当時は私は一生夜の仕事で生きていくと思っていた。
しかし、その直後体を壊した。
当たり前だ。
20代の飲酒量の平均をはるかに越えた量を毎日のように飲んでいたのだから。

そこから治療期間に入り、店を休み、1年後に復帰するが今年に入ってからは、ガールズバーのほうはもう月3日でしか出勤しなくなっていた。

ただ、なんとなく未練のようなものがあって、ずるずる居酒屋でバイトをしながら月3日だけガルバに出るという日々を重ねていたのだが、つい先月、私の29歳の誕生日のときとうとう意思が固まったのだ。

今年の誕生日は常連の昔からのお客様しか呼ばなかった。
大々的に「バースデーイベント」みたいな告知は一切やらなかった。
結果、こじんまりとしてひっそりした誕生日だったけれど良い時間は過ごせた。
なんだろう、大勢がひっきりなしに来て、私の誕生日を祝いに高いボトルをあけて、たくさんのプレゼントに囲まれる誕生日が毎年だったけれど、今回みたく1人1人とじっくりお話しして、少ない本数だけれどシャンパンをあけてもらって、ゆっくり飲みながら笑い合うような、そんな誕生日も悪くないなって思った。
そうしてゆったりした誕生日を過ごしたおかげで、私の心は決まったのだ。

完全に夜職を引退しよう。
もうこの業界で私がやり残したことは無い。
きちんと就職活動をして真人間になろう、と。

決意するまでめちゃくちゃ時間がかかってしまったし、本来ならば体を壊した時点で引退するべきだった。
けれど、当時はきっと売上をたくさん持っていたから夜の業界に未練があって、悩んでいたのだと思う。
吹っ切れない自分がいたのだと思う。

よく、結婚して水あげ(引退)される夜のお姉さんたちがいらっしゃる。
私は結婚できなかった。私はそれができなかった。25歳くらいから結婚を意識してお付き合いした人もいたけれど、全員だめだった。
私に水あげは不向きだ。
となると、昼間の社会で自立するしか無い。

ということでさっそく明日、スーツを購入しに行くところから始めようと思う。
ハローワークめちゃくちゃ怖いイメージだけど、決意した私は何も怖くない。

さよなら、夜輝いていた自分。
さよなら、自分の身をたくさん削ってたくさん稼いでいた自分。

新しいことに挑戦するのはめちゃくちゃ怖いけれど、私はもう振り返らない。

余談
ハローワークですげー悪い対応されたら心の治安の悪さが出てすげーぶち切れそうで怖い。


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