本社で働くことはサラリーマンの醍醐味である
サラリーマンの仕事のうちの一つに本社で働くことがある。本社で働くことの醍醐味は次の二つであると思っている。
一つは、会社を通すという作業。具体的には、通したい案件を通すということである。大企業であればあるほど関係者も多く、利害関係も複雑になる。そのため適切な人に適切なタイミングで適切な情報を元に適切な判断を迫ることが重要になる。つまり、やりたい案件について、自分が課長を説得し、課長が部長を説得し、部長が役員を説得して、役員が社長を説得するという流れになる。自分は社長と直接話すことはないが、課長を説得しないと始まらないのである。会社を通した、という実感を持てるのは本社ならではの醍醐味だと考える。
もう一つは、どのような人間が周囲にいたとしても結果を出す必要があることである。スーパースター軍団で働けることもあれば、二軍のような環境もある。使えない新人や他部署から異動してきたポンコツばかりの環境もあれば、優秀な人材が揃っているのに課長が使えないケースもある。いずれにしても、どのような環境においても結果を出す必要があり、周囲の人材活用のセンスが問われるのである。これも醍醐味だと思う。
このように考えると、本社ではない場所で働いているときにも似たようなことが言えるケースもあるが、それでもやはり周囲に関わず会社を通すためにどのように動くかを真剣に考える必要があるところに、本社の醍醐味が詰まっているのではないかと思うのである。
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