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GACKT様とこだわり

重度の発声障害などで無期限活動休止を発表した歌手のGACKTさん(以下GACKT様と表記する)。長年第一線で活躍する一方で、テレ朝系で毎年元日に放送されている『芸能人格付けチェック』では連勝記録を2021年時点でも更新し続けて、毎年注目されている。さらに映画『翔んで埼玉』では主役を務めるなどマルチに活躍している。

それだけいろいろできるGACKT様だが、ストイックな性格からなのか『格付けチェック』では時折弱音を吐いたり、連勝記録やストレスで脱毛症になったことを話していたりしていた。また、YouTubeでプライベートを公開している中には徹底的に自身の体を追い込んでトレーニングに励む姿もあった。最強という呼び声のある中にも今回の限界値に達する危険因子がはらんでいたと思う。

密着企画にて

あるときの『格付けチェック』では特別企画として、マレーシアのGACKT宅にお邪魔して普段の生活や連勝の秘訣を探る特別企画をやっていた。良いものぞろいの大豪邸は元より、GACKT様行きつけのレストランでは堪能な中国語(マレーシアの公用語)を見せるなど勉強熱心な姿が窺える。その一方で、不安を感じやすいのかネガティブな本音もこぼしていた。この直後の本編では史上初めて(チームで)「三流」になってしまったことでそれが的中するほど。敏感とも思える姿もあった。

こだわることの良し悪し

GACKT様に限らず、一流と呼ばれる人や昔かたぎの職人、伝統を受け継ぐ職人や伝統芸能の役者などいいこだわりがピックアップされて、評価されている。ただ、そういうこだわりが強すぎるが故に、新しいことにチャレンジすることができない、あるいは提案を拒否するなどして信頼関係が崩れたり、逆に衰退してしまうことをよく聞く。またはこだわることで自分のことが疎かになってしまうなんてこともある。こだわることが美化される反面、こういう弊害もあり得る。

「こだわりの良いもの」はごまんと溢れているが、その裏にはいろんな苦労があるし、逆にそれが悪い方向に行くことなんてこともある。いろんな変化に柔軟に対応して、変にこだわったり、固執せずに生きていくことが自分にも周りにも本当にいいのかもしれないと僕が生きる上では大事なのだと思った。実際悪いこだわりで倒れかけたことは何度もある。そんな今回のGACKT様の休養報道から「こだわること」について思ったことを綴った。あれだけビッグな人だから、僕も含めて衝撃的なことではある。しかも、生命の危機にも陥ったと言うのだから。それでも、今回の休養に際したメッセージは比較的ポジティブで『格付けチェック』でもあったコミカルな表情も窺える。本心は分からないけど、「病は気から」なんて言う。それであんな感じになってるのだろう。充電して、「メンタルリセット!!!」と言わしめるぐらい元気になってほしいと願ってやまない。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。