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0009 主体性を伸ばすアクティビティ



はじめに

今回は、先日勤務校の研修会で学んだことのアウトプットです。
関西大学人間健康学部の安田忠典教授による「生徒の主体性・協調性を伸ばすアクティビティの実践」の講習で、実際にいくつかのアクティビティを体験しました。研修の内容と自分の学びについて、以下のようにまとめていきます。

①アドベンチャープログラムとは
②椅子を使ったアクティビティ?
③自己決定ができる雰囲気が大切

①アドベンチャープログラムとは

「アドベンチャープログラム」とは、安田先生のゼミで取り組まれている活動のことです。野外活動、グループワークなどを用いて「人と人、人と社会、人と自然」などの関係性の問題を追及していくことも目的とされています。ここでの学びは3つありました。

「FULL-VALLUE」
活動理念。メンバー全員の価値が保証されること、みんなが幸せになることを目指すものです。

「他者を見下してはいけない」
教員は、生徒に対してある種の「権限」を持っており、そこには上下関係が無意識的にも発生してしまう。一歩間違えるとその権力が「暴走」していまし、昨今見られる高圧的な指導につながってしまう。

「No Disount」
自分の価値も他人の価値も決して下げてはならない

これらの取り組みを通して、関西大学の中では退学率が最も低い学部となっているようです。(人間健康学部…0.3%、他学部…約3%)

②椅子を使ったアクティビティ?

研修会の後半は、参加した教員(36名)でいくつかのアクティビティを実際にやってみました。内容を簡単にまとめていきます。

■共通点ゲーム
メンバー全員参加し、お題に共通するメンバーで集まる。ファシリテーターがお題を出す。
・血液型
・星座
・生まれた町

■目をつむって移動
・目をつむり、両手をセンサーにして移動する。
・今いる場所からできるだけ遠いところを目指す

■3人組で共通点を出し合う
・移動先の近くにいる人で3人組を作る
・3人の中でできるだけ多くの共通点を出していく
・3人中2人がグループ移動
 ①指で1~5のじゃんけん→合計点を早く言えた人の勝ち
 ②3人で左手を輪っかにし、右手人差し指を入れる→つかむと1点、逃げる 
  と1点
 ③グー・チョキ・パーで分かれて全員移動する

■12人組で円になる
・テーマに沿って順番に並びなおす
・名字のアルファベット順
・今朝起きた時間の早い人
・これまでのテストの最低点

■12人で目をつむって正三角形を作ろう!
・全員目をつむって、声だけで円から正三角形に変形する

③自己決定ができる雰囲気が大切(まとめ)

メンバーが良好な関係性を築くうえで、まずは、一人一人が”自己決定ができる雰囲気が大切”になります。「ここでは自分で自由に考えていい」「このメンバーは自分が言ったことを認めてくれる」という感覚が”安心感”につながります。この安心感があることで、「何を言っても大丈夫そう」「自分のことを認めてくれている」「安心してチャレンジできる!」と自己表現が活発になり、チーム全体のパフォーマンスが上がっていくということです。

マサチューセッツ工科大学のダニエル=キム教授の唱える「組織の成功循環モデル」にもあるように、チームのパフォーマンスを発揮するためには、まずチーム内の「関係性の質」を高めることが重要になります。また、「関係性の質」を壊す4つの毒素と言われる要素にも気を付けたいところです。

「組織の成功循環モデル」


関係性を壊す4つの毒素

今回の研修会では、関係性の質を高めるヒントをたくさん得ることができました。

それでは、ありがとうございました!

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