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膝外側部痛と総腓骨神経

膝関節内側部の疼痛は臨床上、よく経験すると思います。では、膝関節外側部の疼痛はいかがでしょうか?私の臨床経験で申し訳ないのですが、以外に外側部に疼痛が出現する場合も多いと感じています。


では、膝関節外側部痛を引き起こする組織として、何が考えられるのかというと、以下のような組織が挙げられると思います。

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それぞれの組織が原因となる病態として
・膝窩筋の損傷や機能低下であれば後外側不安定症
・腸脛靱帯であれば摩擦ストレスによる腸脛靭帯炎
・外側半月板や靱帯であれば外傷
・総腓骨神経であれば長腓骨筋トンネルでの絞扼
などが挙げれらます。

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今回はこの中で膝関節外側部痛と総腓骨神経の関係性を考えていきたいと思います。


膝関節外側部痛と総腓骨神経

総腓骨神経は大腿後面1/3領域にて、坐骨神経から分岐し、大腿二頭筋と腓腹筋外側頭間を走行します。その後、腓骨トンネルを通過し、腓骨頸部に巻き付きながら走行します。

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一般的に総腓骨神経は腓骨トンネルを通過する部位で絞扼されることが多く、下腿遠位3分の2に感覚障害や下腿の前区画(前脛骨筋、長趾伸筋、長趾伸筋、第三腓骨筋)と外側区画(長腓骨筋、短腓骨筋)の運動障害が出現することが多いです。


ですが、総腓骨神経は腓骨トンネルだけでなく別の部位でも絞扼される可能性があります。それが、「大腿二頭筋と腓腹筋外側頭間」です。

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