組織論を勉強したら働き方改革の本質がわかった
こんにちは、いづつと申します。note初投稿です。
どんな人かというと、大学生の時からかれこれ10年近く不均一系触媒という専門だけで生きてきた、少々自信過剰で理屈屋な性格のサラリーマン。オフでは主にNewsPicksに住んでおります。プロフィールっぽいものやコンタクト窓口はLinkedInに集約しています。
(NewsPicks) https://newspicks.com/user/2177111
(LinkedIn) https://www.linkedin.com/in/yizutsu/
かつてはniconicoで分野を問わず動画、静止画、テキストを投稿していたのですが、結婚と生活の変化を機に終了。当時はそこそこの反響があってTwitterに1000人くらいのフォロワーがついたのですが、匿名アカウントの絡みがうざいのと、それに対し私も喧嘩腰になりがちだったので、こちらも閉鎖しました。最近育児という新しい趣味はできたものの、やっぱり何かしら発信しなければコミュニティが成長しなくてつまらなくなってきまして、勉強したことをまとめて投稿してしまおうと思い立ちました。
では本題。
だいぶ前の2018年8月のことになりますが、NewsPicksにこんなYahoo!ニュースの記事が掲載されていました。
残業しないし成果も出さない社員が急増中 勘違いワークライフバランスの悲劇
https://newspicks.com/news/3278981
ここで起きたのは「残業減ったからって成果を落としていいわけじゃないんだぞ」という筆者主張の記事に対し「勤務時間を管理した上で目標達成するのはマネジメントの責任だろうが」というツッコミPickが1800以上返ってきた現象で、私の短いコメントにも200以上のLikeをいただきました。
それだけ会社のマネジメントに関する様々な不合理を感じ取っていて関心の高い人がたくさんいるということを知った日でした。
この頃は、私自身も年俸制の仕事から時給制の仕事に転職して数か月経ったくらいで、やはりマネジメント機能不全の環境下で勤務することに対し、当初想像していた以上の気持ち悪さに直面していました。NewsPicksユーザーの間ではこの類の問題は何年も前から意見が交わされていて、「根強い年功序列システムが悪い」「マネジメントの怠慢」「働き方改革は経営改革だから末端社員にできることはない」とユーザーの中でも理解が浸透しており、一般社員にできることは「我慢か、転職か、起業か」という結論しか導かれません。
この結論は極論ではなくそのとおりで、私も同意見。実際、私の現職場で上層部にこの古臭い体制の非合理性を説いてみたのですが、「それは社長が決めることだ」ときちんと成す術がないことを理解しながら「お前は余計なことを考えるな」と社長にフィードバックするような善処をする気は微塵もない。その後もっと社長に近い本社の人と話す機会も得られたのでまた力説してみましたが、暖簾に腕押しな感触。やはり嫌なら出ていくしかないのでしょう。
しかし転職するにしても大きな山が2つあります。
ひとつは、結局外を見てもまだまだ古い体質から脱せない同様の企業が多いこと。マネジメントが機能しているかという情報は転職支援のウェブサービスが浸透してきたとはいえまだまだ十分に出回っておらず、結局実態は入社しないとわかりません。せいぜい外資企業ならまだ期待値が高そうという程度。かといって、起業するほど実現したい何かがある人も少ない。
もうひとつは、保守思考に陥りやすい専業主婦(主夫)が家にいる人は、家庭の安定を脅かすように見える行動を制する俗にいう嫁(旦那)ブロックという追撃が発動して「味方がいない!」みたいな状況になること。私の場合は二度の転職経験があるのでハードルは低めだし、仮にブロックされてもぶち破るのですが、それでもやはりいいリアクションはされない。日常的に組織の不合理を体感していない妻からしてみれば夫の感じているストレスや危機感なんてものは想像できるはずがなく、数値化されている給料以外知れることがないため、鉄壁のブロックが発動するのです。前職より年収が100万円くらい上がったのでなおさら保守に傾き、昨年子供が生まれたのでさらに保守が加速します。もし我慢を続けてこの不合理がいつか限界を迎え、例えばリストラされ収入を失っても責められるのは夫の私なわけです。なにそれひどい。
現時点やっている仕事自体はそこそこ充実しているし、大した残業量でもなく家庭も健全なのだけど、この組織に属していることが気持ち悪くて仕方がない。どうしてだろう。
そう思って2018年後半に読んだ組織や個人の在り方に関する本で学んだことと職場で実際に起きている不合理を照らし合わせて、整理して書いてみることにしました。成功した経営者たちが書くビジネス書は理想郷的なファンタジーのように見えても、平凡なサラリーマンがその目線で書けば違った感想を持ってもらえるのではないか。育児の隙間時間を使って少しずつ書き溜めて、なかなかいいボリュームになりました。どうか、ここからの連載が日本中の社長や主婦たちに届きますように。
■参考になった本
本間浩輔「残業の9割はいらない」
フレデリック・ラルー「ティール組織」
成家眞「amazon世界最先端、最高の戦略」
杉本貴司「大空に賭けた男たち」
川上量生「ルールを変える思考法」
堀江貴文「99%の会社はいらない」
佐藤航陽「お金2.0」
若林正恭「ナナメの夕暮れ」
■予定している今後の投稿
1. 働き方改革は社長の度胸試しである
問題提起から、原因、解決案までの一連の考察
2. 会社は司祭のいない宗教団体だった
もう少し踏み込んで、今の会社の構造を理解しようとした話
3. 個人は企業より強いという新しい常識
社長が会社を改革する気がないなら自分が自分を改革すればいい
ということで、まずは前振りまでですが興味をもったらぜひフォロー願います。どれも下書きは済んでいるので、2-3日に1つくらいのペースで投稿できると思います。
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