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2つの全天星座図

150第8話二つの全天星座図
ミーターの大冒険 
第六部 
地球へ
第8話 
二つの全天星座図

あらすじ

 ミーターとイルミナを乗せたファー・スター2世号は、ファウンデーション暦488年1月、カビレ星系目指して、第一回目の探索をおそらく恒星カビレ近くのオリオン座のベテルギウスの超新星爆発のガンマ線バーストによって大破し、ミーター・マロウも宇宙空間に放り出された。

 そこ近くの領域を航行中のR・レオナルド・エノビアレラに拾われた。R・レオナルド・エノビアレラは、自己修理のため銀河辺境のイオス星というロボット第零法則グループの製造・修理の基地に赴く途中であった。彼はミーターをイオス星につれて行くことにした。

 それから4年間、ミーターは独自なリハビリを受ける。ポニェッツ仕様のラヴェンダーのエキスの温泉療養である。

 ファウンデーション暦492年、眠りにおちていたミーターは、修理されていたファー・スター2世号の中で、イルミナに起こされた。第2回目の地球探索の旅は、イオス星の銀河内側の近くのシンナ星から始まった。

 ファー・スター2世号はシンナ星からカルガン星、コンポレロン星、経由で謎の反ミュールの星ガイアに出くわす。

 コンポレロンで入手した約2万年前の航海日誌に記されてあった周辺の星の座標からスペーサーの50の内の二つの星の座標と地球を含む恒星系の特徴を知る。

 こうして、ファー・スター2世号は、ソラリアに着き、大量のロボットとソラリア人が進化変異した両性具有人の存在を知る。
 
 彼ら二人は、そこで、変異体の意味と宇宙の意味とを垣間見る。「反陰陽」という究極的真実のことである。

 次に目指す座標をメルポメニアにセットした。ミーターは苔で覆われた廃墟の街の探検をする。

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ミーター やったぞ、イルミナ!あったぞ、「太陽系」の座標がわかったぞ!二つの天体図をしっかりと把握した。

イルミナ 「太陽系」ですって?それにメルポメニアから見上げる「全天図」ですね!

ミーター そうだ、「カビレ」は、本来、「太陽」と呼ばれていた!地球は、太陽系の三番目の惑星で完璧にハビタブル・ゾーン区域内にある。

イルミナ そうなんですね! おめでとうございます!
 ミーターさんは、流石の流星だったんですからね。お見事です。「狙ったまとは外さない」!

ミーター イルミナ、何でも訊いてくれ。しっかりと、この頭脳にしまって来たからな。

イルミナ じゃあ、そうですねぇ、地球の位置ね。

ミーター 10.47光年先。

イルミナ じゃあ、太陽系に一番近い人類居住可能な系外惑星のある星系は?

ミーター 地球天体図にあるケンタウルス座のアルファの近くのプロクシマ・ケンタウリだ。

イルミナ じゃあ、太陽系からの距離は?

ミーター 4.246光年。

イルミナ まあ!素晴らしいわ!近いわ!
 じゃあ、おそらく、シリウスやカノープスという星々は地球の天体図で一番輝いてるのね!

ミーター よくわかるね、イルミナ!シリウスはおおいぬ座でカノープスの2倍の明るさだ。
シリウスは、地球から8.6光年の距離。
因みに、カノープスはりゅうこつ座、地球から310光年離れている。 

イルミナ 流星のような情報ですこと!

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