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ご機嫌に生きる【休職中の不安の飼い馴らし方】

今年の8月から休職し、季節は夏から秋、そして冬へ突入しようとしている。私の中ではまだ長い夏休み期間中としているのだが。
私の長期夏季休暇中に、同期は部署を異動し、仲の良かった先生はクリニックを辞め新たなスタートを切った。周りはいろいろと変化しているのに、私は働きもせず実家の部屋でひとりまたNetflixを観ている。そんな私に辛辣な母はこう言った。

「昔に比べれば、最近休職する人は増えたかもしれないけど、社会全体でみれば少数派だからね。」

「適応障害で休職した人なんて、会社は必要としていない。」


中国人母から中国語で言われた時より、日本語にした方がさらに辛辣さが増す……(笑)周りが甘やかしてくれる友人ばかりなため、超辛辣母の存在はある意味有難い。それでも、身内からこんなに鋭いナイフを突きつけられるのはなかなかにきつい。私が頭の中から消そうとする声を母はあえて口にしているようでもあった。

新卒で入った会社を1年数か月で休職し、3ヶ月社会との繋がりから離れた私は果たして社会に適応できるのだろうか。このまま実家で親の脛をかじりながらニート生活を送るのだろうか。ちょうど近所にニートのお兄さんが住んでいて、たまに会うたびに自分の未来と重ね不安になった。不必要な“早く復帰しなきゃ”という焦りが襲ってくる。

そんなとき私はノートに今の気持ちをすべて書き出すようにしている。自分が何を感じ、何に苦しんでいるのか、書き出すことではじめて自分が自分の心を認識する。その書き出した気持ちを肯定も否定もせず、ただ認識さえすればいい。それができれば、大分とすっきりする。大切なのは自分の心をしっかりと認識することだ。
休職前の私は自分の心に蓋をしすぎて、それすらも出てこず自分が何に苦しんでいるのかも分からなかった。そんな状態になった際は、ぜひ心理カウンセリングまたは精神科の受診を。

それでも不安が和らがないときはこう考えるようにしている。私の前世は天空で優雅に暮らす神さま、天空の生活があまりにも退屈だったから、刺激を求めに下界に生まれ落ちたのだ、と。この命は下界での面白い経験を積むためのものだと思えるだけで、苦が一つのエンタメとも思えてくる。苦しいのは苦しいが、天空の生活に比べれば刺激的で面白い。天空のみんなへの土産話の一つにでもしよう。これはあまりにもファンタジーすぎるので、他の人にも効果があるかどうかは不明だが(笑)試してみる価値はあると思う。

少数派になろうが会社から必要とされていまいが、法を犯していないのだから少なくとも社会に害は与えていない。今母に同じ言葉を言われても、それほどダメージは負わない自信がある。それでいいなと思えるほど、自分の心と向き合い整理してきた。最低限をクリアしさえすれば、まあいっかという能天気モードだ。
不安は完全に消え去ることはないが、飼い馴らすことはできる。これからもうまく飼い馴らしながら、ご機嫌に生きていきていこうな。あなたも私も。

大丈夫、私らみんな、前世は神さまなんだから。

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