【不思議体験】新築マンションの怪(中学生)

小学生編はこちらになります。

中学生になり洋間四畳半の一人部屋をもらいました。

当時、大好きな男性芸能人のポスターを部屋に貼っていましたが、しばらくすると 大好きな人のはずなのに、ポスターの中の目が怖いんです。
だんだん顔も怖くなり、ポスターを見ることが出来なくなってしまい、隠すようにクローゼットの扉の内側に貼っていました。
その後、クローゼットを開ける度に足元にヒヤッと感じるほど冷気が流れてくるようになり、ポスターは丸めて捨ててしまいました。

部屋にきれいな風景画を飾ると、数日後には重苦しく見てると辛くなる絵に変わってしまうので塩を振って捨てました。

猫の威嚇

当時、母が拾ってきたオス猫を飼っていたのですが、餌だけ食べに帰ってくるような猫で とても大人しい性格でしたが、ボス猫的な貫禄のある猫で、膝に乗ってくるものの猫じゃらしなどには反応しない子でした。

でも、お盆になり私と二人きりになると豹変するのです。
明らかにいつもの穏やかさが無くて、小さく唸りながら体を斜めにして毛を逆立てて殺気全開の戦闘モード

あまりに怖くて猫に背を向けて逃げ出すと背中に爪を立てて登ってきて、私は痛みと恐怖で悲鳴を上げると猫はそのまま私の肩を蹴って飛んで着地して勝ち誇ったように何処かにいくんです。

猫は怖いし毎年お盆は大嫌いでした。
お盆の後はいつもの猫に戻っていました。

あの頃は、毎年お盆になると猫に何かが憑いてると思っていたけど、今 思えば私の後ろにいた何かを追い払ってくれていたのかなぁ…

水を飲みたい

受験生になり
とりあえず部屋にこもって勉強の真似事をしていると、のどが渇いたと感じて
キッチンで水道から水をコップに注ぎ
部屋に戻り机の上に水を置く。
一口も飲んでいないのに喉の渇きは無くなってコップにも口につけない。
しばらくするとコップの内側に炭酸飲料のようにたくさんの泡が付き
泡は大きくなって ブクッと上に上がって消える
なんとなくその水を飲む気になれず そのまま捨ててしまう
それが毎日続いていました。

私がちゃんと勉強をしているか部屋の扉の前に家族の誰かが立って監視をしていると思っていました。が、じつは誰もそんなことはしていなかったらしく、いつも誰かに見られている感覚がありました。

後に大人になって妹に話すと妹も同じことを思っていたらしく、「あの家なんか怖かったよね、受験勉強してる時にずっと部屋の前にお姉ちゃんが立っているのかと思ってた、なんで部屋に入って来ないんだろうとドアを開けたけど誰も居なかったよ。」と。

不気味なマンションに住んでいる時によくは変な夢も見ました。

夢の中の私は、家族が寝静まると、居間の絨毯と板を剥がし 何故か素手で土を掘って真っ黒になった人の形をしたものを沢山掘り出して何体も何体もならべている夢です。

実際には4階に住んでいたので居間の下は3階の人の家なんですけどね

別の日の夢では、雨の墓地で見ず知らずの倒れた墓石を一生懸命の起こして元に戻そうとする夢

ある夜は、武者のような霊に追いかけられて逃げまわる夢を一週間程みていました。

母のタンスの中から般若心経の経典を探して読もうとします。
開くと蛇腹の経典は白紙
なんで白紙なの?と夢で絶望します。

朝、目を覚まして般若心経を覚えていないから白紙なのは当然かと、何度も何度も般若心経を読んで覚えました。

夢に出てきていた鎧武者の霊は「ありがとう。」っと言って家の玄関から出ていき廊下で消えていきました。
ずっと怖かったのに朝起きてなぜか凄く寂しかったのを覚えています。

高校生編につづく

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