【不思議体験】新築マンションの怪(高校生)

中学生編はこちらになります。

高校生になり洋室6畳の部屋に移りました。
学校から出される課題が多くテスト前だけじゃなく普通に徹夜をする日が増えました。

ある秋の夜、床に座って座卓で漢字の小テストの勉強をしつつ同時に他の課題もしていると、とっくに日付けも変わり、一瞬座ったまま眠ってしまっていたようで、気がつくとノートの真ん中に書いた覚えのない、ふにゃふにゃな小さな文字で斜めに何か書かれています。

「東の方で死んだ女の人が」

文字を読んで眠気が吹き飛び慌てて消しゴムで消しました。

集中力がキレたのでそのまま、床に横になると天井の電気が眩しく軽く目を閉じました。
すると、疲れているからか突然の金縛りのような感じで、手先、足先からか痺れるように体が動かなくなっていくのです。
体が固まっちゃうっと思った瞬間
女性の声で「疲れたろ、疲れたろ」と聞こえます。

私は薄目を開けて見える範囲で目だけを動かしてみると右の腰の辺に女の人がいます。
心臓はバクバクですが、目を閉じて寝た振りををしました。

少ししてもう一度、薄目を開けて周りを見ます
特に誰もいないし身体も動くようになっていたので、きっと疲れてるんだと思い
その日は、ちゃんと寝ることにしました。

部屋の電気を消し、ベットに横になり
あの女の人は幻覚かなぁと目を閉じると
崖側のベランダから女性の高笑いする声が聞こえます。
真夜中です。
気味が悪くて窓を閉めました。

家では小さな不気味なことは普通になっていて、自分以外に家には誰もいないのに部屋のドアが閉まる音がして 見に行っても全てのドアは開いていたり
猫が部屋の天井の一角をじーっと見つめて動かない事はよくありました。
猫の気まぐれかとも思いますが、何か見えていたのかもしれません。

このマンションには高校2年まで住んでいたのですが、その頃、祖母の家と父が経営していた店を新しく建て直し、私たち家族は祖母の家だった建ったばかりの新築の家に引っ越して住むことになりました。

今まで住んでいた怖いマンションには、しばらく祖母と祖母のお姉さんが二人で住むことになりました。

引っ越しが終わり

新築の家で、友達を呼んで焼肉パーティーをしようということになりました。
母がマンションに ホットプレートを置いてきたので取ってきてと言うので、行くのは嫌だったのですが、友達とマンションに取りに行きました。

祖母たちは外出中で、静かな家に入り、洋間四畳半のクローゼットの中にあるというホットプレートを持ち帰るために扉を開けました。

久し振りに感じる冷気、すると友達が「この家、なんかさぁ、ゆう が来るのを待ってたような気がする。」と言うのです。
逃げるように帰ってきました。

そして、新築の家に引っ越して、1年数ヶ月後、家族はバラバラになってしまいました。

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