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以前投稿をした「出産後頼りになるサービス」では、トップに産後ケアセンターを挙げた。日本って、政府が提供している子育ての支援、かなり手厚いなと私は個人的に思っている。

産後身体的・精神的にしんどい思いをしているママの回復に必須のサービスだと思っている。是非利用をお勧めしたく、この記事が参考になれば嬉しい。

*私は世田谷区在住なので、世田谷区の産後ケアセンターのことしかご紹介できないが、きっとあなたの住んでいる市町村にも同じサービスがあるはず!Googleしてみてください:) 

利用金額と基本規定

まずこの施設を利用するのは、区立のケアセンターとは言え残念ながら無料ではない。だが、毎食ホテル並みの食事と育児に関するあらゆる相談が可能なことを考えると、びっくりするほど低額で施設の利用ができる。こういう時のために、税金を収めているのだ...!

ショートステイ   1泊2日:9,000円 その後1日ごとに4,500円増
デイケア(日帰り) 1日:3,000円(昼食、夕食の2食がつく)
*課税世帯の金額。非課税世帯はさらにもっと安く利用可能。詳しくはこちらから。

私が利用したのはショートステイで、上記からも分かる通り、可能であれば一度にまとめて長期滞在をしたほうが、1日あたり4,500円で利用できることになるのでお得。私は4泊5日で利用をした。利用日数の制限があり、合計7日間(6泊7日)まで。また産後4ヶ月未満のお母さんと赤ちゃんの利用とされている。

すなわち赤ちゃんが4ヶ月になる前に、可能であれば長期滞在するのがお勧め、となる。

病院から直行するパターンもあるだろうが(私の妹は別の区でそうしていた)、私は1ヶ月なり2ヶ月なり経った頃、ないしは疲れが酷い時の利用をお勧めしたい。1、2ヶ月経つと自分がやっていることや、子供の発育に関して疑問が湧いてくる。私の場合は生後45日目で利用。体重の伸びがゆるやかな娘が十分な母乳を飲んでいるかが分からず不安でたまらなく、母乳に関する不安を取り除こうとこの施設の利用を決めた。また同時にこの時、疲れもピークに達していた。行こうと決めた翌日にラッキーなことに抽選が当たり、駆け込み寺に助けを求めるかのように足を運んだのを覚えている。


利用する意義

1. 育児の疑問や不安を解消できる

私の場合母乳育児に関して疑問や不安が解消できた、と言い切れるわけではない。まだ今も体重増加はゆるやかな我が子なので、常に疑問には思っている。

ただ産後ケアセンターに行く前と後では、かなり劇的に授乳の回数が減った。具体的には10−12回の授乳が1日平均だったのが、7−9回に減ったのだ。彼女自身の新生児期からの成長というのも、もちろんあるだろう。だが行く前に回数が多かった理由は今となっては明白で、ろくなものを食べず、眠れずの生活をしていた結果、母乳が出にくい状態になっていた。美味しい食事と、不安事を解消できたことで、身体と頭が楽になり、結果よりリラックスして授乳時構えられるようになり、今では我が子の夜の寝付きは素晴らしく、しっかり4時間以上寝てくれるようになった。

それでも初日は一度、なかなか寝付かないので助産師さんたちのアドバイスもあり粉ミルクを足してみることにした。そうするとたったその1回粉ミルクを足したことで、翌日からすごく授乳がうまくいくようになった。頻回に授乳させることがプラスに働くのは間違いないが(吸ってもらえば吸ってもらうほど、母乳は分泌する!)、あまりの頻度に生産が追いついていなかったのが、ここでリセットされたかのようだった。翌日はミルクを足さずに過ごすことができ、娘は非常によく眠っていたことを覚えている。眠りすぎて今度は逆に不安になったくらいで(笑 母親ってなにがあっても、不安に思ってしまうもんなのですね。

今では心のゆとりを持つために、キューブ状の粉ミルクを家に常備しており、どうしても泣き止んでくれない時、足りていなさそうな時(もうそんな時はほとんどないが)に利用をしている。粉ミルクの作り方や哺乳瓶の消毒方法なんかもこの時初めて教わり、電子レンジで消毒するタイプが良いとのことで、施設滞在中にAmazonでポチっておいた。便利な時代だ。

産後ケアセンターでは、母親である私がどうやって子育てをしたいか、を尊重してくれる。特に初日に担当してくれた助産師さんは母乳で育てたい、という気持ちを尊重してくれたと感じている。あなたが入所するときは、あなたがやりたいことを尊重してくれるに違いないから、疑問や不安を解消するために、フルに助産師さん&看護師さんとコミュニケーションをとることをお勧めしたい。部屋のコールボタンのすぐ向こう側に、助けてくれる人がいるというのがどれだけ心強いことか。前回の投稿同様、助産師・看護師の方々には本当に頭が上がらない。

2. 美味しい食事 1日3食

イメージ画像として使用したのが、その素晴らしいお食事の数々。
上記にも書いた通り、毎日家ではろくなものを食べていなかった。この施設に来て食事内容が180度変わり、初日は夜それなりにまとまって寝たことで、翌日から身体が急に回復したかのように感じられた。食事の大切さを感じたのは言うまでもない...。

子供に必要な食事(母乳)をあげられ、寝てくれるようになると、自分のために料理をする余裕も生まれる。いまでは夕食を夫のためにも作り、一緒に食べるゆとりがある(ない日ももちろんあり...)。とにかく、一度このような施設で生活リズムを掴むことができると、あらゆることが好循環になる可能性が高い。少なくとも私の場合はそうだった。

...そうそう、前回の投稿でも書いたが、入所時には自分の好きなお菓子を持っていくことを忘れないこと!お夜食用にクッキーが2枚出てきたりするが、私には日中楽しめるお菓子が必要だった。外出禁止なので、入所前の購入を忘れずに!(施設のアンケートには何度も自動販売機の設置等検討いただけるよう書かせていただきました)

3. リンパマッサージ!

詳しくはこのページを見ていただきたいが、施設内にマッサージを受けられる「ボディケアルーム」が存在する。90分で10,000円のアロマトリートメントは決して安くはない。妊娠前なら金額の問題から間違いなく受けていないであろうマッサージ、今回はなんの躊躇もなく申し込みを入れた。人気だそうで(そりゃそうだ。分かる。同じママの気持ちが痛いほどよく分かる)、入所したら迷わずすぐに申し込むことをお勧めしたい。

正直1回のマッサージだけでは、何か絶大な効果があるわけではないが、自分に休みを与えてあげるという行為が何より大切なのではと思う。

またアロマオイルは日常的に全く使用しない私だが、この時に嗅がせてもらった6種類ほどの香りには本当ーーーに癒された。

子供を置いてマッサージになんて行くなんていう贅沢は今後数年はおそらくないだろうから、こういう時に自分で自分を労ってあげて欲しい。

4. 綺麗で静かな個室

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こちらが私の滞在したお部屋。

まずベッドが大きい。シングルサイズではないのだ!セミダブルよりもさらに大きく感じた贅沢なサイズのベッド。子供から目を離さないのが絶対条件だが、このベッドの上で一緒に横になったり遊べたのがとっても良かった。
また低めのソファーは授乳にピッタリで、細かいところまで考えてくれているなという印象。

トイレとシャワーもこの個室についているという豪華ぶり。共有だと思い込んでいたので、ビックリー!!の一言。

抱っこをしてあやしながら歩き回るには十分なスペースがあり、お願いすれば朝は早いが毎日清掃もしていただける。私は清掃は不要だったので、タオルとゴミ袋の交換のみをお願いした。

なんと素晴らしく快適な空間か、これだけでもお分かりいただけるのでは...!ちなみに施設内では、写真に写っている赤ちゃん用コットに必ず赤ちゃんを入れて移動する必要がある。

日本は実は子育て支援が結構たくさんある

自治体が「産後ケアセンター」のようなサービスを提供してくれている日本は、なかなか捨てたもんじゃないと子育て1年生ママの私は感じている。退所後はオンラインで相談ができるようになっているし、母乳外来も用意されている。自治体が提供しているサービスは、情報がまとまっていなかったりするので取得するのが難しいが、何でも求めなければ得られず!ネットでいろんな情報を得られる現在だ。求めれば、何か絶対に見つかる。

また先日なんて、赤ちゃん訪問(乳児期家庭訪問相談)のフォローアップとして世田谷区電話がかかってきた。「子育てに関して不安なこと、何かありませんか?」と電話の向こうの助産師さん。ミルクを足すことに関して聞いてみようと、娘をあやしながら少しお話をした。自治体の担当が虐待を未然に防げなかったというニュースばかり聞くが、こんなフォローアップができる環境が整っているなんて、かなり優秀なんじゃないかと私は思ったりしている。

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